ド派手なプレイはオレのもの パスキャッチの専門家 ワイドレシーバー
オフェンス攻撃には、二種類あると言いました。
①ラン攻撃=ゲインは少ないが、着実に前にすすめる
②パス攻撃=ロングゲインを期待できるが、リスクがある。
NFLでは、45:55の割合でパスのほうが多いんですが、これは「ハイリスク・ハイリターン」なパス攻撃のほうが、観客を魅了するからですね。成功したらゲームの流れを大きく変えるビッグゲインになるし、もし仮に失敗したとしても、「ターンオーバー」というディフェンスにとってのビッグプレイになる。
だから素人目にもすごく楽しく見れるパスプレイというのは、見ていて本当にエキサイティングなんですね。NFLのレシーバーなんかは、片手でキャッチとかしちゃう人もたくさんいますので、「うわ!超人的!」って感動もありますね。
ワイドレシーバーに求められる特徴
足の速さ・跳躍力・ブロック
WRはQBからのパスを受けることが仕事です。それには、QBからのパスターゲットになるよう相手ディフェンスを遠ざけるよう走りまくること、それに加えて高い位置でパスを受けられる身長に跳躍力が求められます。QBがパスを投げるのにおよそ3秒。その間にスペースを見つけ走り、跳ぶ。タイミングでのスペース、水平方向のスペース、垂直方向でのスペースを作る。この4次元空間を作り出すのが、WRの仕事でしょう。
NFLコンバインでも各ポジション別に数値が出されていますが、スピードを測る40yds走では、WR4.49秒、CB4.47秒と1位とほぼ変わらない足の速さを記録しています。つまりフィールドでもっとも足が早く、その俊足で稼ぐポジションであるといえます。当然、垂直跳びランキングでもトップクラスですね。
だから、NFLで活躍するWR陣は190cmオーバーが多いです。まれに180cmくらいの人がイますが、極々稀な例だと思っていいでしょう。そして、そのスピードを出すために、体重は軽い人が多いですね。スリムで長身、全身がバネのような身体能力。そして何より目立ちたがり屋!これがWRの特徴でしょう。
ワイドレシーバーは高給取り
僕が調査した結果によると、QB→LB→CB→WRの順で高給取りです。これはトップ10人のみを比較した結果ですので、なんとも言いづらい部分もありますが、およそ間違ってはいないでしょう。
QB:22.3M$(25億円/年)、LB:13.9M$(15.6億円)
CB:13.48M$(15億円)、WR:13.21M$(14.8億円)
(QBの年俸はやっぱりスゴイ高いですね。)
契約金額は、ルーキーイヤーは安く5年目を迎えると成績のいいWRは高額になります。
ワイドレシーバーには問題児が多い
NFL問題児編でも何度か紹介しておりますが、WRには結構問題児が多いんですね。一番有名なのはランディ・モスでしょうか。こちらも改めて記事にしてみたいと思います。
2016年シーズン WRトップ5
それでは、昨シーズンに最もパスでゲインした選手TOP5を紹介します。
① TYヒルトン インディアナポリス・コルツ 1,448yds
② フリオ・ジョーンズ アトランタ・ファルコンズ 1,409yds
③ オデル・ベッカムJr ニューヨーク・ジャイアンツ 1,367yds
④ マイク・エバンス タンパベイ・バッカニアーズ 1,321yds
⑤ アントニオ・ブラウン ピッツバーグ・スティーラーズ 1,284yds
他にもたくさんトッププレイヤー達がいます。レイダースなんかは、アマリ・クーパー要チェックですね。セインツからペイトリオッツに移籍したブランディン・クックも要チェック、トップ5にまでは到達しませんでしたけど、ドルフィンズのジャービス・ランドリー。グリーンベイならジョーディ・ネルソン、セインツのマイケル・トーマスもトップクラスですね。
シーホークスのエースWR ダグ・ボールドウィン
ベンガルズ エースWR AJグリーン
チャージャーズ キーナン・アレン
カージナルズ 不動のエースWR ラリーフィッツジェラルド
パスキャッチの回数ならNFLリーグでナンバーワン。
パスターゲットになるのが上手いということですね。
ブロンコス デマリシオ・トーマス
ブロンコス エマニュエル・サンダース
カウボーイズ デズ・ブライアント