唯一 パスキャッチして良い ラインマンTE
「オフェンスラインの選手はボールに触れてはならない。」これはアメリカン・フットボールの基本ルールです。スナップするセンターだけは触っていますが、そういう意味ではなく、ボールを持って走ったり、パスを受けるために走り込んだり、そういうアサイメントの権利がありません。(ただしファンブルしたボールをキャッチして走る分にはOKです。)
しかし、そのラインマンたちの端部に位置するタイトエンドだけは、パスルートに走りボールキャリアになって良いんです。オフェンスラインとレシーバーの両方の特性を併せ持ち、パスプロ・ランブロック、パスキャッチなど様々なプレーに関わってくる。それがこのタイトエンドというポジションです。
ゴルフにたとえて言うと、ドライバーとアイアンの両方の特性をもってるユーティリティみたいな感じでしょうか。
タイトエンドに求められる3つの特性
①タフさ
②キャッチ力
③カットバックより倒れない強さ
先程も説明したとおり、ラインマンのようにWRに出すパスプレイのときはQBを守るパスプロテクションの仕事をするときもあります。だからDTをカバーできるほどのパワーもいるし、タフネスさも必要になってきます。実際どこのチームのTEもめちゃくちゃガタイがいいです。
そして、当然パスキャッチセンス。WRのように大きくディープゾーンに走り込むようなロングパスは少なく15ヤード未満のショートパスを受け取ることが多いです。その為か、リリースタイミングは非常に早く、パス速度もあります。
パスを受けてからは前に向かって走り込んでいくわけですが、RBのようにカットバックをつかってランするというよりも、手を使ってタックルをかわしたり、タックルされても倒れず押し込んでいく。そんな力強いランプレイが求められます。
タイト・エンドの有名選手
トラビス・ケルシュ カンザスシティ・チーフス
グレッグ・オルセン カロライナ・パンサーズ
ロブ・グロンコウスキ ニューイングランド・ペイトリオッツ
ジェイソン・ウィッテン ダラス・カウボーイズ
ジョーダン・リード ワシントン・レッドスキンズ
ジミー・グラハム シアトル・シーホークス
デニス・ピッタ ボルチモア・レイブンズ
カイル・ルドルフ ミネソタ・バイキングス