相手WRのパスを封じる 撃墜王コーナーバック
CBはオフェンスのパスターゲットであるWRと正対し、ポジションしています。
①WRへのパスを防ぐ、②RBのランを止める、の2つがCBの仕事ですが、一番大事なのはやはりWR対策です。
WRというとオフェンスチームでは最も軽く、背が高く、手足が長い。空中戦を制するために適した身体能力を兼ね備えた選手です。それが予め決められたパスルートを走り、パスが来るスペースに最短の速度でやってきます。
身長よりも足の速さ重視
それに打ち勝つには、同じような能力をあてがっては勝てません。どこにいくか分からんWRにマンツーマンで100%ついていって、さらにパスを蹴落としていく。WRの動きよりも一歩もしくは半歩おくれて反応していくわけですから、その分のロスを埋められる超絶なスピードと俊敏性、そして反射神経が必要です。これはNFLの中で最も高い身体能力を持っているといって過言でないです。
ですのでCBは身長よりも足の速さが求められます。よってWRに比べると上背が低い選手が多いです。さらに違いがあるとすれば、タックルする能力くらいでしょうか。(当然WRはキャッチする能力が必要ですが)。
とはいえ、CBの中には、リチャード・シャーマンや、Sキャム・チャンセラーのように190cmを超えるバックスもいますが、珍しいです。
なんでもできるスーパーマンSS ディープゾーンのカバーマンFS
セイフティーには、ストロング・セイフティと、フリーセイフティの2種類があります。
特に取り決めもしてないチームもいますが、その違いは、オフェンスの厚みのある方、つまりTEがセットされてるストロングサイドを担当するから、SS(ストロング・セイフティ)。
もう一つは、ウィークサイドを担当して、QBと対峙して、相手のWR陣と見方CB陣とのバランスを見ながら、最後の砦としての役目を担うFS(フリーセイフティ)という2種類です。
SSはパスカバーだけでなく、どちらかと言うとLBよりです。QBブリッツを仕掛けることもあり、DLと同じ場所にセットすることもあります。OLを突破する体格も必要ですし、もちろんタックルするセンスも必要です。さらに、DBとしてのCBのように対応する反射神経も必要で、SSというのは積極的なディフェンスをするときには実にキーマンになる存在ですね。そして、チームのなかでも抜群に身体能力に恵まれた選手が充てがわれます。
FSの仕事はパスターゲットをなくすことと、CBがカバーしきれなかったWRを殺すことです。ディフェンスの一番最後におりますから、自分が抜かれたらタッチダウンされるわけです。サッカーでいうキーパーとしての役割を持っている選手ですね。タックルするよりも、パスをケアする役目が強いですね。SSが能動的ディフェンス、FSは受身的ディフェンスという感じでしょうか。
CBの名選手
ジョシュ・ノーマン ワシントン・レッドスキンズ
リチャード・シャーマン シアトル・シーホークス
パトリック・ピーターソン アリゾナ・カージナルズ
アキーブ・タリブ デンバー・ブロンコス
ステファン・ギルモア ニューイングランド・ペイトリオッツ
ジョー・ヘイデン クリーブランド・ブラウンズ
Sの名選手
エリック・ベリー カンザスシティ・チーフス
ハハ・クリントンDIX グリーンベイ・パッカーズ
タイラー・マシューズ アリゾナ・カージナルズ
キャム・チャンセラー シアトル・シーホークス
アール・トーマス シアトル・シーホークス