NFL超入門!~群雄割拠の32国志演義~

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【NFLビジネス】NFLの海外戦略、何故か日本は入ってません。

今回の記事では、NFLのビジネスフィールドが、アメリカ国内を超えて、海外でも展開されていることをご紹介します。さて、どこまで手を広げようと居ているのか。ロジャー・グッデルの戦略やいかに。

 

さて、それではどうぞ。NFLが日本でもっと浸透しますように。

 

 

そもそも海外でもやってるのか。

NFLはアメリカ国内では圧倒的な訴求力をもっているメガコンテンツです。ゲームの熱狂度も世界中のスポーツの中でも飛び抜けていると言えます。彼ら組織はアメリカ国内だけでなく、世界にフットボールマーケットの拡大を目指して、着々と仕事をしています。

その最たる事業のひとつが、インターナショナルゲームといわれるもので、レギュラーシーズンのゲームを海を超えた外国で実施するというものです。随分思い切ったものですね。

NFLのインターナショナルゲームの拡大状況

歴史を振り返ると、NFLの最初の海外事業はメキシコでした。2005年にアリゾナ・カーディナルズと、サンフランシスコ・49ersの試合をメキシコシティにあるエスタディオ・アステカで開催しました。南米にはサッカーが根付いていますので、アメフトってのは意外性があります。

 

一見するとこの興行は懐疑的で挑戦的なものですが、NFLは1978年からプレシーズンマッチを海外、特にメキシコシティで実施していました。その興行的実験が同時にプロモーション活動やファンの掘り起こしに繋がっていました。おかげで観客動員は10万人を超える形で事業は大成功することができ、成功事例としてリーグは展開を始めます。

bleacherreport.com

 

そして2007年から象徴的なインターナショナルゲームがスタートします。イギリス・ロンドン、伝統あるウェンブリースタジアムでのゲーム開催です。記念すべき対戦カードは、マイアミ・ドルフィンズvsNYジャイアンツの一戦でした。

この年からスタートし、今でも毎年1ゲームがこのスタジアムで開催されており、毎試合すべてが満席で完売。フットボールファンが徐々に海外に広がっています。

www.nfllondontickets.co.uk

 

今年はロンドンで3試合、そしてドイツのフランクフルトスタジアムで2試合が開催される見込み。特にジャガーズはロンドンでは人気が高く、ファンも多い。ドイツが海外試合で開催されるのは、ちょっと不思議に見えるかもしれません。

 

しかしドイツ国内では、アメフトはサッカーに次ぐ2番目に人気のスポーツで、国民の3人に一人は観戦したことがあるほどです。現在でもアメフトをするブンデスリーガ(German Football League)があります。ベルリン・レベルズ、ハンブルグ・ハスキーズ、サーランド・ハリケーンズなど、北と南に分かれて16チームがリーグを形成しています。じつはアメフトはしっかり広まっているのです。

 

ワールド・グローバル・マーケット・プログラムとは。

こちらはインターナショナルゲームのように海外試合の実施ではなく、個々のクラブが海外で事業展開をすることを支援するというような趣旨です。例えばグッズ販売とか合宿の実施とかですかね。現地でのスポンサーシップの獲得などもあるかもしれない。

 

試合はリーグが主催者になりますが、これはクラブがハンドルを握ります。NFLのクラブが海を超えてビジネスを展開する、これは結構面白いことです。クラブの経営陣でやるかどうを話し合って、リーグに「やらせてくれ」と申請。そして「よっしゃいくで」という流れです。

 

今年から海外マーケット拡大を決定したのが2つ。ひとつはセインツです。担当するマーケットはフランスです。もともとルイジアナ州は、統一前は広大なフランス領。ニューオーリンズはその州都であり、現在でも中心部フレンチクォーターは当時の香りが残っています。たくさんのフランス文化が残っていて、心理的にも親しいものがあるのでしょうね。

 

もう一つは、アトランタ・ファルコンズです。初進出のファルコンズはドイツマーケットの権利を取得した5つ目のクラブになりました。多くのクラブが進出していて、ドイツ市場は魅力的な様子。新チームへのフレンドリーさもあることでしょうし、ビジネスはやりやすそうです。

 

もう一つ注目したいのがスティーラーズですね。昨年メキシコでの取得に加え、北アイルランドとアイルランド共和国での2つの権利を取得しました。オーナー、ルーニーファミリーは、アイルランド移民の一家です。そして過去には2代目オーナーのダン・ルーニー氏はアメリカの在アイルランド大使を1200日を務められたなど、アメリカのアイリッシュ・コミュニティの中で指導的な人物でした。

そんなご縁で、ついにスティーラーズが祖国とも言えるアイルランドで活動をする。面白い歴史のストーリーですね。

 

  • オーストラリア:RAMS EAGLES
  • オーストリア:CHIEFS PATRIOTS BUCS
  • ブラジル: DOLPHINS
  • 中国 :RAMS
  • フランス: SAINTS
  • ドイツ: FALCONS PANTHERS CHIEFS PATRIOTS BUCCS
  • ガーナ: EAGLES
  • メキシコ :CARDINALS COWBOYS BRONCOS TEXANS CHIEFS RAIDERS RAMS STEELERS 49ERS
  • ニュージーランド: RAMS EAGLES
  • アイルランド: JAGUARS STEELERS
  • スペイン :BEARS DOLPHINS
  • スイス :CHIEFS PATRIOTS BUCCS
  • イギリス :BEARS JAGUARS DOLPHINS VIKINGS JETS STEELERS 49ERS

 

これらが海外を担当しているチームの一覧です。セインツとスティーラーズが加わったので、全部で21チームで14カ国(前年比+4)です。

 

中国マーケットを狙ってるのがラムズっての。納得感あります。過去から民主党系は中国と親密度が高い。西海岸のビジネス連中と華僑らの匂いがプンプンします。

 

 

まとめ

おいおい、日本はどうしたよ。どこのチームも手をあげてくれないのかい。日本人もフットボールファン多いし、Xリーグもあるし、フラッグフットボールもやってるよ。甲子園ボウルは昭和22年からやってるし、、、、結構古参だと思うんだけど。

 

 

なんでだよーーー😭。