昨年スーパーボウルを優勝したラムズ。そこのスター中のスターとして活躍するDTのアーロン・ドナルド。
実は引退か?という話もありました。ラムズの経営陣もチームメイトも、そして全NFLファンもが、現役続行を望んでおりました。
そして今年の6月7日に無事に契約延長が締結。その金額を簡単に分析したいと思います。
NFLが日本でもっと浸透しますように。ではどうぞ!
契約金額3年9500万ドルの内訳
ドナルドが契約したのは、3年間です。9500万ドルで、日本円にすると126億円くらいになります。
注意したいのは、その内容です。以下簡単にまとめますと
- ドナルドは、最初の2年分6500万ドルを受け取ります。これは完全に保証されていて、例え怪我をしてシーズンを棒に振っても、支払われます。
- ドナルドは、3年目を引退しても良い。これに罰則金は発生しません。3年目もやるとなれば、3000万ドルを受け取ります。(シーズン開始4日目保証確定)
- ドナルドは、4年目は自由に好きなチームと契約できます。ラムズはタグをつけることができません。
という内容ですね。以前の記事でも書きましたが、NFLの契約内容は選手側に大きな犠牲を強いるものが多いです。多額の契約をするものの、それは実質成功報酬であり、チーム側は内容によって契約を反故にすることができるのです。
アーロン・ドナルドはそのルールをぶち破ったのですね。完全に自分が有利な契約を勝ち取りました。非常に選手側に柔軟度が高く、彼にふさわしい金額の内容かと思います。
QBを除いて、最高額の評価となったAAV
AAVというのは、契約額を1年単位で割り算した平均額のことですね。およそアメフトの場合、QBが最高額を記録してます。アーロン・ドナルドは、それに次ぐ契約を勝ち取りました。
Player | Team | Average annual value (AAV) |
Aaron Donald | Rams | $31.67 million |
Tyreek Hill | Dolphins | $28.25 million |
TJ Watt | Steelers | $28 million |
Joey Bosa | Chargers | $27 million |
Stefon Diggs | Bills | $26 million |
Xavien Howard | Dolphins | $25.345 million |
Denzel Ward | Browns | $25 million |
Myles Garrett | Browns | $25 million |
Khalil Mack | Bears | $23.5 million |
Jaire Alexander | Packers | $25 million |
とはいえ、アーロン・ドナルドよりも大きな契約(AAV)を結んだ選手はQB10人しかおりません。残り22人のQBよりも、ドナルドは上ですし、もう一つ踏み込んで見れば、この3年間で保証された額、言い換えると入金される手取り額は、パトリック・マホームズやジョシュ・アレンよりも上になります。