ラムズのQBジャレット・ゴフの契約が更新されました。
その契約額は、、、なななんと!
4年で134Mドル
⇛147億円(年俸36.5億円)!!!!!
これはスゴイよね。どれくらいスゴイのかちょっとおさらいしておきましょう。
最大契約保持者は、ファルコンズQBマット・ライアン$150M
このグラフは、契約額のトップ7人の比較です。トップになるマット・ライアン、彼の契約がNFLで一番巨大で、$150Mとなってます。
ただしコレは4年でなくて、5年間での契約。ですので、1年あたりに戻すと、ちょっと勝手が変わります。
オレンジ色の部分が、保証額の金額です。これを見てもらうとよくわかりますが、今回のジャレッド・ゴフの110Mドルはカーソン・ウェンツの107Mドルを抜いて1位になりました。
かなり乱暴ですが、これが平均年俸ランク
この単純比較でいうと、1位がシーホークスのQBラッセル・ウィルソンで、2位に今回契約をしたQBジャレット・ゴフが入ります。これに加えて保証額でトップということなりまして、ゴフはQB業界の大成功者ということになりました。
【単純な割り算は正確な年俸ではない】
契約総額を、契約期間で割ったものを、1年あたりの契約金額とするのは、実は間違っています。NFL選手の契約は、平均されるものではありません。
たとえば、4年100億円の契約を結んでるとします。その内訳は
1年目 10億
2年目 20億
3年目 30億
4年目 40億
とこのように、1年目は安く始まり、2年目、3年目、4年目にと、徐々に高額になっていく契約です。
なので、1年目に、復帰が危ぶまれるほどの怪我をしてしまうと、せっかくの大型契約も、選手の収入にはならず、皮算用に終わってしまいます。
保証額の大小で動くこと
怪我のリスクを背負いこむのは、選手のほうです。しかし、チーム側も巨額投資を約束してしまうと、大損するリスクがあります。だから、この辺りの事項は、「保証額契約」というものを織り込んで交渉をするわけです。
【100億円の契約の例】
①100億の契約をしても、保証額が20億だった場合。1年目に選手が怪我をしたら、保証額さえ払ってリリースして、違う選手にリプレースするのが得。
②逆に100億の契約をして、80億の保証額だった場合。これは70億円をドブに捨てることになるので、もう1年様子をみようぜ。となる可能性が高いわけです。
つまり、保証額が大きいということは、選手の将来を約束してくれるってこと。言い換えれば、チームはあなた以外とは組む予定はありません。という意思表明でもあります。
さてそういう観点から、保証額でこのQB7人を比較してみます。
QB7人の保証額ランキング
と、こうなりますね。
ゴフとウェンツの若手QBがワンツーってことですが、やっぱりラッセル・ウィルソンもスゴイすよね。やっぱ、スーパーボウル優勝者ってスゴイ。
逆にイーグルスは何で、スーパーボウルにも出場できなかったカーソン・ウェンツにここまで払うのか。イーグルスは第51回スーパーボウルを優勝したけど、プレイオフから勝利し続けたのはニック・フォールズですからねー。
(グラフの最小値を60億円に設定してるので、ガロポロだけがグンと少なく見えますが、しっかり74億保証されてます。)
まとめ
110億も保証するって、やりすぎなんじゃないの?アンドリュー・ラックみたいに、怪我してやめちゃって、ビジネスマンにでもなっちゃったりすんじゃないの?って不安もあるよね。
さぁ、どんどんNFLの契約はインフレを起こしています。サラダボウルの容量がガンガン巨大化しているものだから、選手にも分配できるのですが、将来のリーグ運営が心配になってきましたね。
どうなるかゴフ!今年のプレッシャーはでかいぞーーー