ハニー・バジャー。これがタイラン・マシューのあだ名です。イタチ科の獣でラーテルともいいます。身長60cmくらいにしかならない小動物なんですが、超超獰猛。なんとライオンにも立ち向かう力のある動物なんですね。
これがハニー・バジャー。ゴリゴリに鍵かけた金網も器用にクルクルクルっと開けてしまいます。民家の中にでもするすると入り込む賢さもあります。だけでなく、いざ闘争となるとどんな相手でも戦う強さがあります。
そのラーテルの姿が、タイラン・マシューに重なるんですよ。彼も身長が175cmくらいで、プロNFLプレイヤーの中では、「チビ」の分類です。しかし2m近いレシーバーや、RBに対してガッツンガッツン立ち向かっていく。
高い志をもって、大きな壁を物ともせずに、体当りする男らしさ。その勇気からか、彼はD#チームのキャプテンを任されることもしばしば。日本だと「マシュー兄貴」なんですね。
さて、2019年と2020年の合計で、100タックル以上、10インター以上を記録した唯一のオールプロの選手といえば・・・?そうタイラン・マシューです。
さて彼はLSU時代に素行不良でチームから退部扱いになっています。ドラフトで指名されてプロ選手として活躍する。そんな未来を自ら反故にしてしまった過去があります。事実LSUでは1年間選手として活動してないです。
しかし、そんな彼を当時、カーディナルズのHCだったブルース・アリアンズは見過ごしませんでした。「あいつは必ずものになる、プロキャリアを諦めさせん」という心で、カーディナルズから指名が来たんです。
それ以来、マシューとアリアンズは切っても切れない心の絆で結ばれた師弟関係にあります。この当たりのお話は、アマゾンプライムの動画、「オール・オア・ナッシング」のファーストシーズン、アリゾナ・カーディナルズ編にまとまってます。