いよいよNFLのシーズンが始まりました!
ブラック・ライブズ・マター運動で、スポーツがストップ!そして、未だ収束の着地点が見えないコロナウイルスとの戦い。NFLはこのまま開幕できるんだろうか。そんな心配がありました。
しかし、それでも見事予定通り、9月の最初の週にシーズンをスタートしてくれたロジャー・グッデル。彼を初めとする全NFLのフットボール・ネイションに感謝申し上げます。
さて、今回の記事では、Week1の様子を対戦ごとにレビューしていきたいと思います。それではどうぞ!NFLが日本でもっと浸透しますように。
- 強さを見せたビルズ、ダメだったJETS
- 走るペイトリオッツ、依然厳しいドルフィンズ
- バカ強いレイブンズ、イマイチなブラウンズ
- 安定感あるスティーラーズ、上がり調子のジャイアンツ
- 辛くも敗北。ジョー・バロウのデビュー戦
- 開幕戦はチーフスが勝利。さすがマホームズ
- 新生コルツは苦戦スタート。ジャクソンビルは調子良いぞ!
- レイダースが敵地カロライナで勝利
- 最後のパスさえ・・・ベアーズ辛勝
- パッカーズがバカ強!!!アーロン・ロジャーズ無双かよ!
- 最後のインターフェアで決定的。ラムズに軍配
- 初陣を飾った新生ワシントン・レッドスキンズ
- 普通に強すぎるシーホークスに死角なし
- バッカニアーズはセインツに完璧に敗北
- 大金星といってはいけない。カーディナルズ見事勝利
- どれだけFG外すのだ!タイタンズなんとか勝利
強さを見せたビルズ、ダメだったJETS
この地区はビルズvsJETS、そしてパッツvsドルフィンズの同地区が開幕戦になりました。同地区ライバルですから、負けられない試合になったわけです。結果は、ビルズとペイトリオッツが勝利したわけです。
ビルズがかなり良かった印象です。QBのジョシュ・アレンの動きがキレてましたね。スクランブルでランに移る決断も早く、思い切りの良いプレイができていたように見えます。かなりビルズは手強いぞ!という印象を受けました。
走るペイトリオッツ、依然厳しいドルフィンズ
ペイトリオッツは安定感という印象。新しくなったQBキャム・ニュートンはやはりパンサーズのときのように、いざとなったら自分で走るというカードを出してきました。スプレッドされたドルフィンズD#の広い懐に、自らグングン入っていく。彼は2本タッチダウンを挙げました。
ゲーム運びも、大博打しないように、でも負けないように。という手堅い印象。トム・ブレイディ時代とは違うチームになるのは間違いないですが、ベリチックの堅牢さは依然健在という感じです。今後、シーズンを通して、どのような変化をしてくるかが楽しみです。
バカ強いレイブンズ、イマイチなブラウンズ
マジでレイブンズは鬼強かった。これはこのまま無敗で優勝するか?という勢いだ。QBラマー・ジャクソンが走るわけでない、他のRBやWR、OLが見事に仕事してる。D#でもスクリメージラインも強力で、DB陣も守りが厚い。QBのパスも昨年に増してレベルあがってるように見える。
まじでブラウンズは得点できず。スターWRのOBJもドロップ多くひどかった。10回ターゲットになるもレシーブは3回。ゲインできたのは22ydsだけ。この調子のままなら、1,000yds超えの記録なんて夢のまた夢。正直、こいつをトレードしてOLを厚くしたほうが良いように見える。
安定感あるスティーラーズ、上がり調子のジャイアンツ
スティーラーズはジャイアンツを撃破。ここはやはりO#もD#も強いわ。ジャイアンツはRBセイクワン・バークリーがかなり活躍。この人はやはりスゴイ選手だ。QBダニエル・ジョーンズも若手だけどもプロっぽくなってきた。去年よりは強い印象を受ける。
でも、それでも、スティーラーズは強かった。チャンスをしっかり仕留めるLB陣、決定的なファールをしないDB陣、WRジュジュ・スミスはトップレベルの仕事をしてる。気になるのはロスリスバーガーの健康状態が最後まで続くかどうか。
辛くも敗北。ジョー・バロウのデビュー戦
ドラ1QBジョー・バロウのデビュー戦となったチャージャーズ戦。結果は残念ながら、3点及ばずの敗北。「ルーキーながら奮闘した!」と言えなくもない試合だったようにも見えました。チャージャーズも新人QBジャスティン・ハバートを獲得してたけど、試合には出ず。ベテランのタイロッド・テイラーが投げてましたね。
チャージャーズは、もっと楽に勝利できたのでは?という疑問も残る。最後の最後、ベンガルズがFGを外してくれたおかげで勝利したものの、匕首は喉元まで届いてたわけです。決めきれないという印象が残りましたね。
最後の最後、同点のキックを蹴ったランディ・バロック。彼はキックを外した直後、カーフ(ふくらはぎ)を負傷。これでベンガルズはキッカーを変えないといけなくなります。これはかなり痛手。
Bengals Kicker Injured After Missing Game Tying Field Goal
ラストプレイの様子は、こちらのYou Tube動画でご覧下さい。
開幕戦はチーフスが勝利。さすがマホームズ
キックオフゲームをしたのが、昨年スーパーボウル優勝のチーフス。アローヘッドスタジアムに、テキサンズを迎え入れての開幕戦でした。
ゲームはやはりチーフスのパワーが光る展開。このQBマホームズに勝てる人、いるんだろうか。そう思わざるを得ないパサーです。チーフスのWRタイリーク・ヒル、TEトラヴィス・ケルシー、WRサミー・ワトキンスという完璧な布陣はさすがです。
それに加えて、2020年ドラフトで獲得したRBクライド・エドワード・イレアー。彼がまたいい仕事してます。まるでスティーラーズ時代のレベオン・ベルのようで、ヌラヌラヌラっとした変わった動きをしていました。良いRBになりそうですね。
新生コルツは苦戦スタート。ジャクソンビルは調子良いぞ!
チャージャーズからQBフィリップ・リバースが移籍したコルツ。僕の予想ではコルツが勝利すると思ってました。しかし、結果は20-27でジャガーズが勝利。パスミスも多かったように見えたし、インターセプトは2回もあった。かつてチャージャーズを支えてきたQBですが、ひょっとしてこのまま引退しちゃうのか。
対するジャガーズは、なんというかガードナー・ミンシューが良い。思っていたよりも良いQBだぞ。ジャクソンビル・ジャガーズ、侮りがたし。RBレオナルド・フォーネットが移籍したけど、別のRBジェイミス・ロビンソンもなかなか良かった。ゲームを大崩しすることがない感じで、良い印象がありました。
レイダースが敵地カロライナで勝利
これは良い勝負でしたね。キャム・ニュートンが移籍して、テディ・ブリッジウォーター三世(Jr)が新QBになったパンサーズ。しかも長年チームを牽引してきたHCロン・リベラもワシントンに移籍して、着任したHCはNFL経験がほぼゼロの人。これは弱くなるだろうなと、疑問視してましたが、どっこいパンサーズは強かった。
やはりCMCことマキャフリーの機動力が大きく貢献してましたね。それと合わせて、WR陣の働きも良かったように見えます。新QBブリッジウォーターも、ゲームを壊さない丁寧な運び方で好感がもてました。
しかし、勝利したのはレイダース。TE?WR?のジャレッド・クックの存在が光っていたように見えます。ラン・パスともにオフェンスは前にすすみましたし、レッドゾーンでもしっかり落ち着いていました。レイダース。これはあるかも?
最後のパスさえ・・・ベアーズ辛勝
同地区対決のNFC北地区。ベアーズはライオンズと対決。ベアーズのQBトルヴィスキーは相変わらずで、結構パスを外してくれます。しかし、長身のパスターゲット達が結構頑張ってくれて、ゲームはいい感じ。D#でもカリル・マックも存在感を発揮。しかし、DBが少し後手に回ってた感じがしたな。
ライオンズがリードしている展開だったんですが、まさかのインターセプトからの逆転。残り時間わずかから、敵地まで攻め込みます。しかし、最後のタッチダウンパスをライオンズのRBディアンドレ・スウィフト(2020年新人)がキャッチミス。これを決めたら勝利!!だったのに・・・。新人としては心に残るデビュー戦になりました。
パッカーズがバカ強!!!アーロン・ロジャーズ無双かよ!
まぁ終始アーロン・ロジャーズ劇場だったゲーム。バイキングスD#はグリングリンに走らされ、ポケットから華麗に抜け出るロジャーズに、DLは体力を奪われ続けました。そしてレーザービームのようなパスがズガン!とタッチダウン。
バイキングスもパッカーズD#に対して、かなり攻め込んできたけども、パッカーズO#の方が上を行ってて、取られても別にいいかという感じ。とにかく派手な感じのゲームでしたね。アーロン・ロジャーズが引退するのは、あと5年は先かな?
最後のインターフェアで決定的。ラムズに軍配
NFC東のカウボーイズと、西地区ラムズの対決。新しくなったロサンゼルスのソファイスタジアムで、カウボーイズを迎え撃つラムズ。
ゲームは接戦。ラムズが微かなリードをしながら展開しますが、気を抜くとすぐに逆転される鍔迫り合いが続きました。
17-20で3点差を追いかけるカウボーイズは、最終残り30秒ほどで、エースレシーバーのアマリ・クーパーにロングパスが通ったんですが、なんとこれがオフェンスファールの判定。これが決定的。
振り返ってみると、ラムジーはクーパーとのマッチアップをしっかり勝利してました。このゲームのMVPはラムジーだったのかもしれないですな。
初陣を飾った新生ワシントン・レッドスキンズ
チーム名変更の歴史的日々を過ごすフットボールチーム。今回は同地区のイーグルスと対決。下馬評ではイーグルス優勢の見込みでしたが、どうもカーソン・ウェンツがインターセプトもあり調子悪し。
そこにしっかりスキンズがチャンスをものにし、ゲームを勝利した。そういう印象です。ジリジリしたゲーム展開で、音を上げずに最後まで集中力が高かった。そんな感じのチーム状態をみました。新HCロン・リベラになったスキンズ、少し様子が変わったように見えますね。
普通に強すぎるシーホークスに死角なし
シーホークスはファルコンズを撃破。QBラッセル・ウィルソンの落ち着いたゲームさばきが、見事すぎました。そしてWRのD.K.メットカーフ。2年目の選手ですが、もうすっかり一流レシーバーとしての風格が漂ってきてます。全体としてバランスがよく、ウィルソンが健在であれば、全体のパフォーマンスを引き上げてくれる。素晴らしい状態でないでしょうか。
現役最強と評価されるフリオ・ジョーンズ、そしてシーホークスの若手メットカーフ。試合後に握手してましたね。それにしてもメットカーフの筋肉はすごすぎますね。UFCの格闘家みたいです。
バッカニアーズはセインツに完璧に敗北
新体制になって期待感たかまるバッカニアーズ。しかしゲーム自体はセインツの圧勝でおわりました。トム・ブレイディの仕事ぶりは、やはり老化の一言が脳裏によぎるものでした。パスの鋭さ、正確さなど、さほど落ち込んでいるように見えないのですが、なんというか、迫力みたいなものを感じられなかったです。
対するセインツは、オフェンスもD#も高い次元で完成されてました。ラティモア、ジェンキンスのCBコンビも素晴らしく、ブレイディの仕事を封じ込めていましたね。残念なのはスターWRマイケル・トーマスが負傷したことです。
大金星といってはいけない。カーディナルズ見事勝利
カーディナルズが見事に49ersを倒しました。D#の緊張感もすごい良かった。QBカイラー・マレーのRPOが光る仕事振りだったように思います。そして何より、トレードで獲得したWRホプキンスがスゴかったですね。本当に彼をゲットできたのは最高です。49ersに勝利したことで、かなり注目されるチームになりました。これは印象違いますよ。
どれだけFG外すのだ!タイタンズなんとか勝利
もう一番、観てて悲しくなるゲームでした。FGを3本連続で外したのは、タイタンズのキッカー。しかも彼はかつてペイトリオッツで数々の大勝負を決めてきた、あの、ステフォン・ゴストコウスキなんですよ!なんだっていうんでしょう。やっぱり、過去の怪我を引きずっているんでしょうか。
なんとか勝利したものの・・・・。もっと楽に勝てたでしょう。それとレッドゾーンで決定力弱すぎです。ライアン・タネヒルももっと改良点がありそうですね。まぁまだ1ゲームだけです。タイタンズ勝利おめでとうございます!