黒人差別をなくす、BLM運動は、コロナによる大不況の影響もあり、アメリカ中に広まっています。しかも相当過激な形で。
その中で、ワシントン・レッドスキンズが「チーム名を変えろ!」という、とんでもない要求に応じないとならない状況にあるようです。
すこし情報を調べてみました。それではどうぞ。
NFLが日本でもっと浸透しますように。
窮地に立つオーナーのダニエル・スナイダー
「名前を変えろ運動」は実は以前からあったんです。インディアンのシンボルマークに、チーム名は「赤い肌」を意味するレッドスキンズ。当然ながら、人種差別の対象になりやすいテーマになってますね。
要求があるたび、チームは幾度となく、「これはチームの歴史であり伝統であり誇りである。決して人種差別ではない」と主張し、突っぱねてきました。
しかし、今回のBLM運動とコロナの大不況により、世論を無視することができなくなってきたようです。
その急先鋒がオーナーでもあるフェデックス社
フェデックス社は、レッドスキンズのスタジアムの命名権を$204Mで購入した大のお得意さまでもあるし、フェデックス社CEOのフレデリック・スミスはレッドスキンズの共同オーナーでもあります。
そんな彼が、
「自分たちの会社が、人種差別主義であると誤解されるのは、甚だ遺憾である」
と声明を発表し、レッドスキンズに対し、改名を要求しているのです。
フェデックス社と同じく、レッドスキンズに圧力をかけるのが、スポーツ業界大手のナイキ社、そして世界最大の飲料メーカー、ペプシコ社です。
これら企業とのビジネスが消滅すると、チームの経済損失は計り知れないものがあります。
政治からも反対要求が強い。
実はレッドスキンズは、スタジアムの新築を検討している。現在のフェデックス・スタジアムはメリーランド州ランドバーにあるんですが、まぁなんというか、ワシントンDCじゃないわけですよ。
で、もともとあったワシントン市内に、新築したいらしいんですね。この計画、実は水面下でジリジリ動いていたらしいのです。
だがしかし!この土地の地主さんが、なんと現ワシントン市長(正確にはコロンビア特別区長)さんの、ミュリエル・バウザーさんなんですね。彼女自身も白人ではないですし、BLM運動を強く支援する人物でもあるんですよね。
①強い世論
②強い経済力
③強い政治力
以上の条件が整ってしまったもので、レッドスキンズの改名というのは、本格的に取り組まれる方向のようです。
オーナーも、こればかりは聞くしか無いと腹をくくっているようです。
アメリカンズ、インディアンズ、ウォーリアーズ、などいろんな名前が候補にあがっているようで、おそらく9月の開幕前には、新しい名前になるでしょう。これは大変な出来事ですね。
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