ライスボウルっていうのは、大学リーグ優勝チームと社会人リーグ優勝チームが戦うボウルゲームです。今年で72回を数え、実は日本では甲子園ボウルについで二番目に古い歴史のあるボウルゲームです。
今年は、学生リーグからは強豪「関西学院大学ファイターズ」が、そしてXリーグからは二連覇中の「富士通フロンティアーズ」が登場しました。
現地観戦レポ
私もアメフトファンの端くれ。NFLをテレビで見るだけでなく、「日本のアメフト最前線を生で体験したい!」と思って、1月3日に新幹線に乗って、東京ドームまで行ってきました!
①とにかく人が多い!
「アメフトなんて日本で人気あるんだろうか?東京ドームなんて大きな会場を借りちゃって大丈夫?」とか、かなり運営側の心配をしておりましたが、なんのこっちゃ無い。会場は1累席(関学側)、3塁席(富士通側)、2階席ともに押せよ押せよの満員御礼状態。なんと3万3000人を超える観客だそうです。
「アメフトなんてマイナースポーツ知らんw」と言われる日々を過ごしてきたのに、こんなにファンがいるなんて、嬉しい驚きでした。 33,000人の観客の一人として、関学1塁側に座った私は、周りの人たちとともに、関学を応援しました。パスが通るたびにドームが歓声で沸き立ったり、D#チームが登場するときに応援が加熱したりと、現場でないと感じられん熱気みたいなもんがありましたね。
②実力が違いすぎて、ゲームにならん
ゲームは正直にいって実力差がありすぎて、関学サイドからすると「これは怪我しにいってるだけ」というレベルでした。富士通のRBニクソン・トラショーン選手は、ニューメキシコ大学出身で、186cm、106kg。相当足も速くアジリティもあり、「こんなん誰が止めんねんレベル」。19歳とかにタックル行かせるのはさすがに酷です。
関学サイドのO#はほとんどファーストダウンが奪えず、ハーフウェイラインを超えて敵陣に踏み込むこともままならない状態が続き、最終的には「17-52」の大差がついてしまい、観戦する側も「だめだこりゃ状態」でした。
③レポまとめ
「アメフト観戦は日本でもやっぱり楽しい!」ってのがまとめです。なんだかんだありますが、アメフトファンが一同に会して、知らない人同士が盛り上がるってのがいいですよね。それに33,000人も集まるんだから、その大観衆の中でプレイすることができるのは、やっぱり選手としてもテンションがあがるというか、誉れというかね。誇らしいじゃないですか。そういう意味では大変意味のある大会だなと思いました。(応援グッズとかを買うのも楽しいしね!)
④ライスボウルの課題点
フットボールファンを増やすためには33,000人という観客動員力を無視できないんですが、だけども「歴然たる実力差を無視してはいけない」と思います。大学生は過去10連敗。15年振り返っても勝利は1度だけです。フットボールの活性化のために「未来ある若者が怪我の犠牲になってはいけない」と思います。
なので、何かしらの形でボウルゲームのあり方を変えていくことが良いと思います。昔のように東西学生オールスターズでも良いし、社会人オールスターズでも。フットボールはハードコンタクトスポーツだと言うことを忘れてはいけません。格闘技なら体重別に試合をするのが基本です。ライスボウルもそのように「戦力均衡」になる仕組みを取り入れて、継続することが重要だと思います。
ライスボウルの豆知識
①正式名称は「アメリカン・フットボール日本選手権プルデンシャル生命杯 第〇〇回ライスボウル」
なぜだか、外資系保険会社の雄、プルデンシャル生命保険さんがメインスポンサードしている。プルデンシャル関係者から聞くと、「うちはフットボール出身が多い」んだとか。不撓不屈の精神と戦略戦術を取り入れるゲーム性が、生命保険の営業マンと共鳴するのだろうか?
会場にもプルデンシャルさんのメンバーがボランティアスタッフとして運営されていました。心より感謝します。
②毎年1月3日に開催され、日本でテレビ放映される数少ないアメフトの試合
昔はNFLも人気だった時代もあったが、今ではもう全くテレビ放映されてない。テレビ局は昔のように「攻める番組」は作らない。シズル感を出すグルメ番組か、制作費のかからないクイズ番組か。とにかく視聴率が担保できない危険は侵さない状況にあるので、アメフト放映なんてリスキーな選択はしてくれません。
「放送してくれるのは、日テレG+さん」くらいのものです!感謝しています!オードリーさん!相武紗季さん!届け!この思い!
③昔は社会人でなく、学生オールスターズの東西対決でした
第1回の開催が1948年1月17日。会場は「ナイルキニック競技場」でした。そこから第36回の1983年までは、「関東学生選抜」vs「関西学生選抜」の東西対決だったんですね。この当時はまだ東京ドームって建ってないですから、国立競技場でのプレイだったんですね。
第45回(1992年)に初めて東京ドームに開催地が移りました。その時の観客動員数は56000人!ドームのキャパが55,000人ですから、それは物凄い熱気だったんでしょうね。
まとめ
と!いうわけで、第72回ライスボウルの現地レポでした!日本でもアメフトは人気って結構あるんだと実感しました。僕もブログ更新を今年も頑張って引き続きやっていって、日本のフットボールが元気になるようにがんばります。