2018年のプロボウル、ロースターが決定されました。このリストに選ばれた選手は、来年スーパーボウル前の1月に開催されるオールスター戦でプレイすることになります。
NFL超入門では数々の有名選手を紹介してきましたので、プロボウルのロースターになったスター選手たちは既出。しかし、ロースターになったキッカー、パンターについては紹介不十分でした。今回の記事ではAFC・NFCのプロボウルに選ばれたスペシャルチームについて紹介します。
AFCロースター
キッカー|ジェイソン・マイヤーズ|NYJETS
2013 / Undraft / マリスト大学
マリスト大学というあまり聞かない大学出身。178㎝88kgとキッカーらしい細身体型。2015年3月3日、JAXジャガーズと契約しNFLプレイヤーとして3年間プレイ。2018年にNYJETSが彼を獲得した。
実は彼はアリーナ・フットボール・リーグ出身の選手。2013年ドラフトにエントリーするも契約できず、サンノゼ、アリゾナとAFLのチームを渡りました。その後、NFLのスカウトの目にかかり、NFLプレイヤーとして活躍。見事プロボウルの栄光を手に入れました。
パンター|ブレット・カーン|TENタイタンズ
2008 / Undraft / トレド大学
今回スターターに選ばれたスペシャルチームの中では最年長の32歳。生まれはナイアガラの滝の隣町NY州グランドアイランド。人口2万人という大変な田舎街から出てきた選手。
タイタンズでは2010年から契約。ロングパントを武器にしていて、最長79ydsのパントを蹴ったこともある。2017年シーズンでの最長記録は74yds。劣勢を振出しに戻す力をもっているパンターの存在はO#チーム、D#チームにとって大きな力となります。
また彼はハンディキャップ1のゴルファーとしても有名。トレド大学時代はNCAAチャンピオンシップに出場するなど、プロ顔負けの腕前。ナッシュビル・ゴルフクラブのメンバーで、同じチームタイタンズのキッカー、ライアン・スコップもHD2.2の腕前。
NFCロースター
キッカー|アルドリック・ロサス|NYジャイアンツ
2016 / Undraft / サザン・オレゴン大学
キッカーにしては大変珍しく191㎝100kgと体格に恵まれた選手。サザン・オレゴン大学(南オレゴン大)で、2014年にACLを負傷。2015年は棒にふったが、2016年ドラフトにエントリー。しかし、どこも指名がなくFA選手になったのをテネシー・タイタンズが契約。その翌年の2017年1月17日、NYジャイアンツが彼を獲得。以来スペシャルチームでの重要人物としてチームに貢献している。
今季は27回FGトライし26回成功、96.3%とかなりのもの。最大距離は57yds。Extraポイントの成功率は100%。めちゃんこ頼りになる人物です。
パンター|マイケル・ディックソン|SEAシーホークス
2018 / Round5 / Pick149 / テキサス大学
2018年ルーキーながらプロボウルに選ばれた選手。youtubeの動画を見ればわかりますが、狙ったところ6yds以内ボールを落とせる正確な右足をもっている。彼はオーストラリア人。生まれはシドニー。他のオーストラリアンと同じくジュニアになるころには、ラグビーにドハマリ。かれのキッキングセンスはラグビー時代に磨かれたようです。
テキサス大学フットボールチーム・ロングホーンに進学し、そこでテキサスボウルでパンターながらMVPを獲得という大変目覚ましい活躍。2018年ドラフトで5巡指名を受けてシーホークスからNFLデビュー。スペシャルチーム、特にパンターがドラフト5巡ってのは信じられん出来事。何度もいいますがアントニオ・ブラウンも、トム・ブレイディもドラフト6巡ですからね。