カレッジリーグでは様々なアワードが用意されてます。この受賞歴もドラフト時の選考基準の大きな要素になるので要チェックです。こういう受賞ものっていうのは、日本では個人名が出ることは少ないのですが、アメリカの場合は業界に貢献した人物の名を冠したものが多いですね。それくらい「What is your contribution?」が重要なお国柄であるということですね。
しかし、それにしてもその数の多さたるや。さすがアメリカという感じです。少し一覧でまとめてみますので、その違いが分かればありがたい。
年間MVPアワードの一覧
ポジションを問わず、年齢を問わず全体から一人、最も優秀な人間が選ばれる。
ハイズマン賞 最も名誉な賞
往年のフットボール選手であり、監督でもあったジョン・ハイズマンの名を冠にした賞。その年の最優秀選手を選ぶものだけど、どちらかというと、その年に輝いた人気選手を選んでいる感じ。基本4年生、3年生が選ばれることが多いんだけど、たまに1年生が選ばれることもある。(マンジールや、マリオタなど)
マックスウェル賞
マックスウェル・フットボールクラブのメンバーが選考員。またスポーツキャスター、スポーツライター、NCAA所属のヘッドコーチから選択される。ハイズマン賞より少し玄人っぽい感じ。
ウォルター・キャンプ賞
こちらも、往年のフットボールプレイヤー、ウォルター・ペイトンの名を冠にした賞。選考はウォルター・ペイトン・ファウンデーションとNCAAのDivision1のHCが務める。
選手・監督・ライターなど、業界の発展に大きく寄与した大人物。アメリカではフットボールの父と呼ばれ尊敬されている。エール大学でハーフバックをしていて、スタンフォード大学でHCをしていました。
アーチー・グリフィン賞
1974、1975年とハイズマン賞を2度受賞したRBアーチー・グリフィンに敬意を表して命名されている賞。オハイオ州立大学バッキーズで大活躍。NFLでは1976年ドラフトで1巡24位指名を受け、シンシナティ・ベンガルズで活躍していた。
チック・ハーリー賞
カレッジで3回オールアメリカンに選ばれた傑出したプレイヤーの名を冠にした賞。1894年生まれで、彼が大学を卒業してからは、後のシカゴ・ベアーズになるシカゴ・ストレイズで活動をしており、チームの権利30%を手にして初代オーナーになるはずでしたが、戦争から帰ってきた時明らかな健康障害が発覚。痴呆プラコックスと診断され、精神障害が起こっていたため、彼がプロリーグを発展させていくことは叶わなかった。病気さえなければ、戦争さえなければ。彼こそがNFLの父になったかも。そんな人物に敬意を表して名前が付けられています。
ポジション別アワード一覧
ブロンコ・ナガースキ賞(最優秀ディフェンス選手)
FWAA(Football Writer Association of America)、アメリカのフットボール記者連盟が選ぶ最優秀選手賞。下記のチャック・ベドナリック賞よりも、こっちのが世間の玄人たちに広く認めれてる感じ。
チャック・ベドナリック賞(最優秀ディフェンス選手)
マックスウェル・フットボールクラブが選ぶ最優秀ディフェンス選手賞。
リミントン賞(センター)
こちらも選考は、FWAA(Football Writer Association of America)。アメリカのフットボール記者連盟が選ぶ最優秀センター賞
デイビー・オブライエン賞(QB)
1981年から設立されました。デイリー・オブライエンさんの名前がついたQB賞
バッカス賞(LB)
ドーク・ウォーカー賞(RB)
フレッド・ビレトニコフ賞(WR)
ジム・ソープ賞(DB)
ジョン・マッキー賞(TE)
ロンバルディ賞(OL)
ロット賞(ディフェンス選手)
ロウ・グローザ賞(キッカー)
マニング賞(QB)
アウトランド賞(OL)
レイ・ガイ賞(パンター)
テッド・ヘンドリックス賞(DE)
ジェット賞(リターナー)
ヤコブ・ブロッキング賞(OL)
オールスター All American Team
他にも、AP通信やSportingNewsが選ぶ年間最優秀選手賞などもあります。
以上、長々とお付き合いありがとうございました。