毎年、大学ナンバーワン選手を讃える褒賞があります。それがハイズマン賞です。
当然ハイズマン賞を受賞した選手は、NFLでも1巡指名の最有力候補になるものですが、どういうわけだか今年の受賞者はNFLにはいかないどころか、これでアメフトを辞めるそうです。
今回の記事では、そんな奇特な人物を紹介しましょう。
受賞者はオクラホマ大学QBカイラー・マレー
なんと、オクラホマ大学は昨年のベイカー・メイフィールドに続き2年連続のハイズマン賞受賞者を輩出しました。
カイラー・マレーは1987年8月3日生まれ。テキサス州で誕生しました。生まれ故郷の近くテキサスA&M大学に2015年に進学。あくる年の2016年にオクラホマ大学に編入して2018年にハイズマン賞を受賞。
2018年は3,674ydsを投げ37TD、800ydsを超えるラッシュを記録しているスーパーアスリートですね。
なぜアメフトを続けないのか?それは身長のため
しかし、彼の身長は5フィート9インチ。実はたったの175cmしかありません。(Wiki調べ)NFLで活躍するQBは皆190cmあたり。大学ではスピードでポケットからでてターゲットにパスできたのでしょうが、NFLではエッジラッシャーやDLのスピードも段違い。彼の作戦はおそらく通用しないのでしょう。だからこそ、ここでフットボールを辞める決断をしたのでしょう。
これが他のファイナリストたちとの写真です。比較すると背の低さがよくわかりますね。
そんな彼はメジャーリーグ(MLB)へ
クイックネスには十分なほどのセンスがあります。オクラホマ大学でも実はアメフト以外にベースボールもやっていて、素晴らしい成績も残しています。
マレーはMLBのオークランド・アスレティクスからドラフト1巡全体9位で指名を受けました。175㎝という身長ですが、野球ならば大選手になり大成功の可能性も大いにあります。またアメフトのように脳震盪などの心配もなく、選手生命も長く彼にとってはとても良い選択だったでしょう。実は彼の叔父もMLBで活躍した選手でした。素晴らしい選手になりそうですね。
いよいよレギュラーシーズン終幕まであと少し。この時期は来年のドラフト候補生の話でもちきりです。そろそろそちらの方の記事もまとめていきたいと思います。