いやー、素晴らしいゲームでした。最後の最後、4thクォーターの残り時間50秒まで、どちらが勝つかわからない、本当にドキドキハラハラのゲーム内容。
これぞNFLの楽しさといえるナイスゲームでした。
ゲームの結果はイーグルスが見事勝利しました!
エースQBのカーソン・ウェンツ#11がWeek14でACL負傷でシーズンエンドを迎え、バックアップQBのニック・フォールズにバトンを渡したイーグルス。
試合が始まる前の下馬評ではイーグルス不利の予想でした。Week17のゲーム展開は1得点も取ることが出来ず、QBレイティングは9.3と見たことのないひどい結果を出してました。それに加えて相手は昨年スーパーボウルに進出しているファルコンズ。QBマット・ライアンのハートも強くメンバーも昨年とほぼ変わっていません。第六シードとはいえ、フィジカル・メンタルのどこを切り取っても、最も強敵だったと思います。
しかし、その予想に反して、ニック・フォールズは落ち着いたプレーを見せてくれました。実に丁寧に、そして冷静に、最後まで心を折ることなく、諦めない姿を示してくれました。素晴らしかったです。
スコアは10−15という結果で、トータル獲得yds、ボールポゼッションのどちらも、当然ですがイーグルスが優勢にゲームを運びましたね。
NFLでは、「Bird Team」といって、鳥をモチーフにしたチームが5チームあります。そして、過去のプレイオフで鳥vs鳥のゲームが9試合ありましたが、ホームゲームとなったチームがいずれも勝利しています。今回もホームでファルコンズを迎えたイーグルスが鳥対決を勝利しました。
ゲーム展開はイーグルスが常にリードしていましたが、少しでも気を許せば一気にファルコンズに流れが傾いてしまうような、実に緊張感のある内容でした。
特に、最後の最後。第4Q残り1分、10-15でタッチダウン一本でファルコンズが逆転する残り10ヤードという場面。
ファルコンズはエースレシーバーのフリオ・ジョーンズに頼るという見え見えの展開。案の定QBマット・ライアンはジョーンズに投げます。
しかし、ここぞ!というときにジョーンズはキャッチできませんでした。もしキャッチしていれば・・・!足はエンドゾーンに着地できただろう位置にありました。
イーグルスのDLもパサーのマット・ライアンに厳しいプレッシャーを掛けていましたし、DBもレシーバーにピッタリとマークしてい
て、やられてたまるか!本当に全力を出し切ってました。フリオ・ジョーンズは結果的にキャッチ出来ませんでしたが、実に素晴らしい勝負でしたね。
肩をがっくりと落としているフリオ・ジョーンズですが、こればっかりは勝利の女神のレベルでしょう。互いに最後まで諦めない素晴らしい姿を見せてくれた試合だったと、心より敬意を覚えました。
勝利のキーマンとなったのは、ディフェンスチームのDEブランドン・グラハム#55と、DTフレッチャー・コックス#91だと思いました。この2人の存在感がやはり大きかったんでないかなと思います。
ファルコンズの攻撃のパターンであるデボンタ・フリーマンと、テヴィン・コールマンの2人を最後まで封じ込めました。さらに優秀なパッサーであるQBマット・ライアンに徹底してプレッシャーを与え続けた。それらがフリオ・ジョーンズ、モハメド・サヌーを使ったパスプレイに大きく影響を与えたように思いました。
さぁ、次はいよいよカンファレンス・チャンピオンシップです。相手はセインツか、バイキングスか。仮にバイキングスなら、どちらもバックアップQB対決ですね。イーグルスには是非とも勝利してスーパーボウルに出て欲しいです。