今回はこのひとを紹介します。Timothy-Richard-Tebow。彼ほどNFLにフィットしなかった、不運な人いないんじゃないかな。
フィリピン生まれのアメリカ人で、フロリダ大学のときには「神の子」と呼ばれるほどの活躍ぶりでした。鳴り物入りでNFLにデビューしたときはデンバー・ブロンコスのQBとしてドラフト1巡指名ですもの。
ルーキーイヤーはあんまり出番なかったけど、2年目からはレギュラーQB。なんとチームをディビジョナルプレーオフまで連れて行くなど、もうすごい活躍してた。
彼の不運は・・・・マニング!
ティムからすると、さぁこれからNFLのスター街道が始まる!って時期なのに、なんとデンバー首脳陣はなんと驚きのペイトン・マニングを獲得。史上最高と評されるQBマニングが来るってことは、当然ティムの居場所は控えにしかありません。さらにいうとマニングは怪我しません。なんともこの兄弟は頑丈なんですよ。どんどんティムの居場所はなくなっていきまして、ついにデンバーからトレードされるんですね。
まず、ジェッツに移籍。デンバーからニューヨークに引っ越します。
その後、またペイトリオッツに移籍、ボストンに引っ越します。ペイトリオッツにはご存知のトム・ブレイディがいますから、これもまた悔しい控え選手生活が始まる。
で、最後の2015年にはイーグルス。フィラデルフィアに引っ越します。しかし、ここでは控え選手にすら残ることができませんでした。
結局彼はNFLのフットボーラーを辞めて、野球選手になることを選びます。今年2016年の8月にニューヨークメッツのトライアウトに外野選手として挑戦。9月にマイナー契約を結んで、二部リーグのガルフ・コーストリーグに所属している。
2012年には世界に影響を与える100人に選ばれるとか、大統領にしたいQBに選ばれるとか、タッチダウンを決めた後片膝をついて神にお祈りする姿が、全米で流行するとか。なんかすごい人気の選手だったのに。なんかうまく回らなかったNFLライフでした。