前回、QBの選手たちを紹介しましたが、今回はオフェンスの基盤となるオフェンスラインの選手たちを調べてみました。やっぱりすべての攻撃の基は、スクリメージラインです。超重要なポジションですよね。
ではどうぞ。
- OT ピーター・スコロンスキ / ノースウェスタン大学
- OT パリス・ジョンソンJr / OSU
- OT ブロデリック・ジョーンズ / ジョージア大学
- OT ダワンド・ジョーンズ / OSU
- C ジョン・マイケル・シュミット / ミネソタ大学
- C ジョー・ティップマン / ウィスコンシン大学
- OT ダレル・ライト / テネシー大学
- OT アントン・ハリソン / オクラホマ大学
OT ピーター・スコロンスキ / ノースウェスタン大学
サイズ:193cm 133kg
出身:イリノイ州パークリッジ
大学:ノースウェスタン大学ワイルドキャッツ
オールBig 10 1st(2021)
オールBig 10 2nd(2020)
どこのNFLチームに入っても、すぐにスターターとして活躍できる、すでにプロレベルだと評価されてる選手です。ビッグ10で3年連続LTとして活躍してきたことは、彼の才能と技術、パワーの強さを証明しています。
高校のときは五つ星でなく四つ星評価でした。そこをしっかり自分を鍛えてこのポジションを勝ち取った。そのメンタリティも素晴らしい。相撲でいう腰の強さをもっていて、基礎が完璧にできている選手。フットワークの上手さ、ハンドスキルの熟練度、全てが十分のようです。あとはアサイメントを覚えるだけという状況。
OT パリス・ジョンソンJr / OSU
サイズ:198cm 143kg
出身:オハイオ州シンシナティ
大学:オハイオ州立大学バッカイズ
オールアメリカン(2022)
オールBig 10 1st(2022)
オールBig 10 2nd(2021)
シンシナティ生まれの選手で、高校時代に五つ星評価をもらって大学入り。2021年にRGでスターターとなり、2022年にLTとして活躍しています。彼は人間ができてて、ボランティア活動に熱心で、退役軍人や恵まれない子供たちを支援する財団をすでに設立しているほどです。
爆発力と機動力をもつ選手ですので、特にランブロックで大きな活躍を期待できそうです。プロではタックルよりも、ガードとして目立って行くのじゃないかな。と思います。
協調性が強く、粘り強い根性をもているところ。また地道に努力する姿勢が素晴らしいようで、プロ入りしてからタックルに特化した修行積めば、十分プロレベルに成長するだろうと見込まれてます。どこのチームも彼を欲しがるんじゃないか。
OT ブロデリック・ジョーンズ / ジョージア大学
サイズ:193cm 143kg
出身:ジョージア州リトニア
大学:ジョージア大学ブルドッグス
全米チャンピオン(2021、2022)
オールSEC 1st (2022)
なんと2年生の選手です。かなり期待されていて、ある予想表では、ポジションランキング1位。全米を制覇したジョージア大学ブルドッグスのスターターで、レフトタックルを勤めた選手。高校生のときから、五つ星評価で素質抜群の人でした。期待を裏切らず大学でも才能を証明。
フィジカルがとにかく強く、突進力の速度は32km/hだそうです。腕力・握力ともに怪物クラスで、ブロックには技術よりもパワーで勝負。より精度が高まっていけば、プロでもトップ選手として大成するだろうと言われてます。
でも、2年生ということもあり、試合経験が19試合しかない。これもどうなんでしょうね。技術にばらつきがあることに加えて、気になるところも多い。
OT ダワンド・ジョーンズ / OSU
サイズ:203cm 163kg
出身:インディアナ州インディアナポリス
大学:オハイオ州立大学バッカイズ
オールアメリカ1st (2022)
オールBig10 2nd (2021,2022)
今年のドラフトで最も巨大な選手じゃないかな。高校時代はバスケとアメフトの両方でスター選手として活躍。バスケでも奨学金を獲得していたほどの人です。興味がそちらにいけばNBA選手になったかも。バッカイズでは2年間、RTとしてスターターを担当。
広範囲にD#をプッシュできる強力なブロッカーで、オープンのランでは、RBがだれだろうと前に連れて行ってくれる。とにかくパワフルでD#選手を青天させることもシバシバ。またパスプロでも辛抱強さをもってますね。
ただし、敏捷性という意味では、他の選手に劣るところもあります。やっぱりサイズがでかすぎるため、そこに頼ったプレイで何とかなったシーンが多いからです。またレフトタックルの経験はありませんので左サイドは危ない。NFLレベルのパスラッシャーが相手だと、もう1段レベルの高い訓練が必要になるでしょう。フットワークの強化、これが課題でしょう
C ジョン・マイケル・シュミット / ミネソタ大学
サイズ:193cm 145kg
出身:イリノイ州フロスモア
大学:ミネソタ大学ゴールデンゴーファーズ
サイズは十分ですが、それよりもなんだかパワーがスゴイようです。センターなので正面からの攻撃にしっかり耐える頑丈さをもっているようです。またサイドに動く敏捷性も高く、あらゆる流動的なアサイメントも見事にこなす才能があります。
パワーだけでなくハンドスキルも高く、ファーストコンタクト、相撲で言うマワシをつかむ、柔道でいう襟足をつかむ技術が長けていて、自分よりも巨大な相手を操作することができるようです。またラインバッカーの動きをしっかりと理解し、オフェンスライン、特にガード選手たちに指示を出すのが巧み。大変頭脳派な選手だと評価されています。
ただし、NFLレベルの怪物相手にどこまで通用するかはまだまだ疑問が残るようです。彼の年齢がすでに24歳ということもあり、潜在能力がどこまで残されているか。成長の伸び代についても議論がされています。
C ジョー・ティップマン / ウィスコンシン大学
サイズ:198cm 145kg
出身:インディアナ州フォートウェイン
大学:ウィスコンシン大学バジャーズ
高校時代は三ツ星評価を受けて進学。4年生で102回のパンケーキブロック(青天)をぶちかますなど、素晴らしいパワーをもってます。でも1年生から凄かったという選手じゃなく、訓練を続け重ね、徐々に力をつけてきた努力の人です。プロに入ってからも、その成長意欲の高さと献身さは大きく評価されるんじゃないでしょうか。
パワーもありますが、彼の特徴は横への敏捷性です。短く密集したスペースでも、ディフェンンダーを見事にミラーリングし、相手の弱いポイントへ体をぶつけていく。このタイミングとスピードが素晴らしいようです。
同時に弱点は正面からのパワー対決です。単純な力比べではどこまで勝負できるか分かりません。複雑なオフェンスアサイメントや、ブロックスキームなどで、彼の力を発揮されますが、技術もクソもなく突進してくる相手には弱いのではないか。特に後半になるにつれて、パワーが落ちてくるだろう。そう思われてます。
OT ダレル・ライト / テネシー大学
サイズ:198cm 152kg
出身:ウェストバージニア州ハンティントン
大学:テネシー大学ボランティアーズ
ALL SEC 1st (2022)
高校時代五つ星評価でボランティアーズに入団。2019年の1年生のころから、RTでスターターをしていて、2020年移行はすべての試合に先発出場。2021年にはLTに、2022年にはRTにと、どちらのサイドでも100点以上の活躍を見せてきた器用な選手。
サイズもあり、パワーもあり、粘り強さも、器用さもある。マトリックスを描くとあまり弱点がないキレイな円になる選手です。足の速さもありますが、長いプルアウトのプレイではクオリティが落ちるのが課題です。タックルでもガードでも両方で活躍できると予想されてます。右でも左でもいけるってのは、いいPRポイントですよね。
OT アントン・ハリソン / オクラホマ大学
サイズ:196cm 140kg
出身:ワシントンDC
大学:オクラホマ大学スーナーズ
ALL Big 10 1st (2022)
四つ星評価をうけて、ミシガン、オハイオ、ペンシルバニアからオファーをうけましたが、オクラホマ大学に進学した選手。2020年からプレイし、2021年にブラインドサイト、つまりLTとして活躍し始めます。
腕を開くと、リーチが長く、それがパスプロ的に魅力的です。足が速いのでランブロックにも適してますし、腰が柔らかいので、クイックな動きにも上手に反応できる、全体的にバランスのよい選手のようです。
ただ体の開き方にちょっと癖があるようで、ここを改善していかないと、エッジラッシャーにはすぐ抜かれてしまう危険があるようです。NFLで最初に特訓するべきはそこかと。ハンドテクニックとフットワークが課題みたいですね。