NFL超入門!~群雄割拠の32国志演義~

アメリカで最強の人気を誇るNFL。人間を超越したNFLの名選手や、試合結果・移籍情報などのニュースを熱くレポートします!

河田剛の不合理だらけの日本スポーツを読んで。

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NCAAのスタンフォード大学でコーチを務める日本人がいる。それが河田剛さん。アメフトに(NFLに)ハマってから、この方の存在を知りました。

 

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スタンフォード大学のアメフト部だけで年間60億円の売上を稼いでいること。その売上、収入が大学の講師獲得や研究費用に充てられてることなど、スポーツを通じたエコノミックサイクルが機能していることなど。彼を通して勉強させてもらったことが多い。

victorysportsnews.com

 

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さてそんな河田さんが本を書かれてる。「不合理だらけの日本スポーツ界」がタイトル。今回の記事ではその本のレビューを書いてみようと思います。

 

NFLが日本でもっと浸透しますように。ではどうぞ。

アメリカは僕たちが思う以上に合理性を追求し、日本は僕たちが思う以上に非合理である

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日本のスポーツ界は、著しくアメリカのそれと遅れていることを、いろんな体験を交えて書かれていました。

 

選手のセカンドキャリアのこと。大学のエコシステムのこと。大学そのものがもつ社会的役割の違い。

 

これらすべてを一言でいうならば、合理性の追求であると河田さんはいう。

 

 

僕も小学生のスポーツ少年団のときに、やたらと意味のわからん練習をさせられた。四年生のときに野球を体験したのだけど、一番最初にやったのは走ることだったと思う。正直意味がわからなかった。

 

2時間近くの最後にようやくグローブをもって、飛んでくるボールを拾うという練習をしたけど、随分早く飛んでくるもので、怖くてたまらなかった。僕はボールを打ちたくて参加したのに、バットは触れなかった気がする。

 

今思えば何であの順番でプログラムが組まれたのかと疑問を覚える。とにかく僕は四年生で入ったスポーツ少年団をすぐに辞めた。多分3回くらいしかいかなかったと思う。コーチと言われるような立場にある大人の人はとにかく怖い存在で、はいと言わないと怒られる空気があり、なんだか軍事的な香りまでした記憶がある。ということでやめたわけだ。

 

 

今になって思えば、不合理さによって我慢がならなかったんだろう。40を超えた今だからこそあのときの自分が弱虫ではなくて、賢かったから辞めたんだと認めてあげられる。

 

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さて、自分の自己欺瞞(言い訳物語)はさておいて。このような感情を抱えたまま大人になった自分からすると、この河田さんの本は、少年時代のルサンチマンを完全に吹き飛ばしてくれる情報がたくさん書いていた。

 

大変勉強になったので記録したい。この記録以外にもたくさんの有益な情報がある。河田さんの本を読んで明日からの毎日を変えたいとスポーツ関係者が思ってくれると嬉しい。ぜひとも河田さんの本を読んでほしい。長い洗脳から解かれて霧が晴れるような思いになれるような気がするのです。

 

合理性を追求し世界に存在感を出す組織が日本にある。

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そう。トヨタ自動車です。ここはジャストインタイム、看板方式、改善運動などにより、企業を毎日毎日アップデートしてきた。そして機織り機の会社から、自動車産業を作るまで成長し、現在では世界を動かすほどのグレートカンパニーになっている。

 

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トヨタ大成長の基礎となってる企業文化こそ「合理性の追求」でないかと。まさにアメリカのフットボール業界、スポーツ業界の根底にあるものと非常にシミラーだと僕は思います。

 

www.youtube.com

豊田章男社長の本や、Youtubeのトヨタイムズを見た限りですが、より良い未来を作るという大目標の前では、「社長・部長が相手だろうと言うべきことは言う。上司は聞く」というところも、実にアメリカに似ている部分だとあります。

事実トヨタでは「仲良く喧嘩せよ」「事実と意見を分けよ」などという格言があり、社員全員が同じものさしをもって議論できるよう下ごしらえがしてあります。
 

さて、これからしてみよか。

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この間、フラッグフットボールの体験会を地元で実施した。僕もせっかくNFLを通じていろんなことを勉強させてもらった。スポーツが嫌いな少年がスポーツにハマり、ブログを書いたりしてるのも何かの縁だ。せめて自分が住んでいる街ぐらいで、何か未来を変える活動がしてみたい。

 

 

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マルチスポーツが体験できる地域が作れないだろうか。春はサッカー、秋はアメフト。週末はバスケ。「俺は野球部だから野球しかしない」そんなことはこれから残らない気がするんです。マイナースポーツであるアメリカンフットボールは現在、存続の危険にあるそうな。いや、メジャースポーツのサッカー、野球でさえ、部員数が減少している。これを打破するには、クラブチームがひとつの解答になるだろう。設備・道具といったファシリティやコーチ人材などの統一が図れるので事業効率が向上し、マイナースポーツでも運営できる可能性も生まれる。

 

このチャレンジにはスポーツ庁や、最近できたこども庁の具体的なバックアップが必要になる。これをなんとかリンクしたい。ノーペインノーゲインの精神で、痛みを感じながら成長・変化するしかない。

 

まとめ「日本よ変わろう。僕たちの毎日から変えていこう」

大きなことを同時進行で成し遂げるには、優先順位をつけて、下位にある作業の品質が低下しても気にしない事だ。窓口を減らしてくれ。スポーツといったらここ、というように責任と権限を集中させて、情報が常に集まるような仕組みを統制させることだ。

 

 

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いつかアメリカと日本の子どもたち同士が交流できることを実現したい。アメリカにはスポーツビジネスという学問がある。これを学ぶことも大事だろう。日本のそれとは段違いなのだろう。そして個人より組織が優先される民族性も問題だろう。だけど合理性の追求と並び、個人を尊重すること。これは日本の新しい世代の価値観でもあるから、僕たちもアップデートしないとならんだろう。