カウボーイズの中心的選手だった、ILBのショーン・リーが引退を発表しました。彼が一体どれほどの選手だったのか。カウボーイズがずっと彼と契約をし続け、彼がチームの何を担ってきたのか。つまりどれほどの選手だったのか?そんなことをちょっと調べてみたいと思います。NFLが日本でもっと浸透しますように。それではどうぞ!
ショーン・リー ペンステート大学出身
彼はピッツバーグの南西部の町で生まれてます。お兄さんはピッツバーグ大学(アーロン・ドナルドと同じ大学)でキッカーをしてきています。
彼の祖父は地方裁判所の連邦判事をしてきたドナルド・リーさん。立派なご家庭です。ご兄弟も皆スポーツで有名。アスリートな一家ですね。ショーン・リーも高校時代はバスケットのポイントガード(点取り屋)としてチームのスターターをしてます。
ペンシルベニア州立大学(ニッタニー・ライオンズ)ではOLBを。アジリティの高さと戦術眼の高さから、3試合連続で10を超えるタックルを量産。カンファレンスのオールスター選手(二軍)にも選ばれます。
しかし3年生のときにACLを怪我。これで1年間全休しています。休むんですが、彼の人望や能力が高かったのでしょう。チームメイトからキャプテンをしてくれと推挙され、リハビリ中にも関わらず、メンバーを牽引していた人物です。
ショーン・リーのプロでの成績
彼は2010年ドラフトで、1巡ではなく2巡で名前を呼ばれます。2巡というと一段落ちるような印象ですが、スカウトチームは「ショーン・リーは1巡に呼ばれるかも知れない人材だ」と評価していたそうです。
さて初年度のショーン・リー。スターターとして出場することはありませんでした。まだまだ強い先輩がたくさんいたようです。それでも途中交代などで15試合に出場しています。タックル数は31本と、ルーキーLBとしてはまずまずです。
2年目からは完全にスターターとして座を勝ち取ります。2年目、4年目はインターセプトを4本、タックルも100を超える記録をだし、ダラスのショーン・リーをカバーせよ!と言われるほどになります。6年目、7年目にも引き続き100を超えるタックルを量産。この時、プロボウルとオールプロに選ばれています。
ショーン・リーは、MLBとしてD#の中央に位置し、カウボーイズ全体を指揮するようになります。彼の判断によって全体が動くのですが、その指揮がまぁ的確だった。彼がいるときといない時で、D#チーム全体の能力が格段に違う。このような状況だったので、ショーン・リーはいつしか「将軍(ジェネラル)」と言われるようになりました。
しかし、大学生の時からの相次ぐ故障のため、2018年も休場しがちになります。特にハムストリングが故障していたので、完治に長引きました。2019年に13試合スターターとして出場するほど回復したのですが、2020年にはまた身体の状況芳しく無く。2試合だけのスターターでした。
ショーン・リーの怪我の状況
彼はとにかくたくさん怪我しています。NFL選手に限らずアスリートにはつきものですが、それでもリーは怪我が多かったように思います。特に右膝は4回も故障してます。
2008年4月15日、大学3年のときに故障した膝。ACL断裂ということで1シーズン欠場しました。回復した翌年にも同じ箇所を怪我しています。それでもチームを引っ張ってますね。
2014年、シーズンオフでの5月。練習中にまた右膝ACLをまた故障。これで5年目のシーズンを欠場することになっています。
最後は、2019年。彼のキャリア最後近い年です。またも右膝のMCLを故障。正直もう膝はグラグラだと思います。それでも彼は2020年のシーズンにフィールドに戻ってきたんです。なかなかのど根性ですよね。
まとめ
さてこれにて、ショーン・リーの紹介はこの辺りで。彼の能力の高さはフィジカルだけではありません。彼の凄さは、ゲームを観る戦術眼です。QBの動きをスパイし、何を考えどう動くのかを瞬時に判断。中央司令部から命令をだしメンバーを動かす。
これ、、、完全にディフェンス・コーディネーターじゃないですか?
なので、僕の期待はサイドラインでショーン・リーをみることです。そしていつかは、HCになってほしい!
余談ですが、奥様もとてもキュート!