さて、いよいよプレーオフの出場チームが決定しました。今年からはルールが変わって、ワイルドカードが3チームずつ増えましたので、プレーオフのカードが1ゲーム増えます。
今回のブログでは、AFCの各地区のチームを一旦振り帰ってみましょう。次回、NFC編をアップしたいと思います。
それではどうぞ!
NFLが日本でもっと浸透しますように。
東地区 ビルズが大勝利!!
東地区を優勝したのは、バッファロー・ビルズ!!!ビルズが地区優勝したのは、なんと15年ぶり!!!1995年シーズン振りの久々の快挙にバッファロー市民は歓喜に湧いていたようです。
Buffalo Bills Fans reacting to AFC East 2020 Division Win NFL Bills Mafia Josh Allen Stefon Diggs
いつもながら、ド派手なファンたち。ビルズのサポーター(?)たちは、高い位置から机にダイブするというプロレスラーみたいなパフォーマンスをすることで有名です。きっとこの日も、まちのあちこちで、たくさんのファンたちが擦り傷を拵えたことでしょう。
その熱狂の反面、地区優勝の記念Tシャツには、「Won not done」(勝ったけどまだ、終わってないぜ!)っていう言葉が。まさに「勝って兜の緒を締めよ」。こんな戒めはアメリカにもあるようですね。
さて、チームの戦績は13勝3敗。どのゲームも決して楽に勝てたものでなく、追い込まれたものもいくつかありました。しかし、大黒柱の若手QBジョシュ・アレンがチームを引っ張ってきました。スクランブルでもガンガン走り、周囲に熱血ブリを示してきました。
その甲斐があってか、チーム全体が奮起して、オフェンスランキングではなんとリーグ2位。パス獲得ydsでは、NFL3位。ランプレイでもリーグ20位の実力を示してました。
その相棒となったのがWRのステフォン・ディグズ。なんとレシービング記録でリーグレコードを記録。彼はミネソタ・バイキングスから移籍してきた選手。トレードした時は、「おいおい!払いすぎやろ!」と批判の声も多かったですが、GMの判断は良かったようです。
ビルズは選手獲得のチョイスを尽く当ててきました。ビルズのGMブランドン・ビーンが、しばらく低迷してきたこのチームを立て直してきた影の功労者。もちろん、HCのショーン・マクダーモットも優秀ですね。
僕はこのビルズ。正直かなりスーパーボウル可能性高いと思ってます。全体的なバランスも良いところもありますが、なんというかムードみたいなものがいい。勝ちそうなチームにある熱気みたいなもんが感じられます。
北地区 スティーラーズが逃げ切り優勝!
北地区は、開幕から11連勝してきたスティーラーズが、逃げ切り方で地区優勝を決定づけました。やっぱりスティーラーズは強いですね!!毎年毎年ツヨいです。
やはり大黒柱のQBロスリスバーガーの調子が良かったようです。一昨年はパッシングリーダーでしたが、今年はパスを控え目にして正確性とタイミングの精度をあげた感じ。3,803ydsを投げて、リーグでは16位の結果。
それでもパスオフェンス,リーグ1位の実力。やはりロスリスバーガーのパッシング能力が高いことが伺えます。なにせ、ラインマンより体デカイですからね。ビッグベンの異名どおり、パスラッシャーをガン無視してます。こんなプレイは彼にしかできないです。
このチームの凄さはディフェンスチームです。かつてスティールカーテンという異名をもってましたが、今年のディフェンスもすごかった。パスプレイでのカバーでリーグ3位。ランプレイでも12位とスゴい。
ディフェンスのスターは数多くいますが、ラインバッカーのTJワット。彼がやばかった。サックではリーグ1位の15本。QBヒットでもリーグ1位の41本です。この選手がスクリメージをどんどんぶち抜いてくるわけです。RTの選手たちはたまらんです。
もう一人のスターはミンカー・フィッツパトリック。過去にトロイ・ポラマルという怪物セーフティがいましたが、それに比肩するほどの身体能力の高さ。それにフットボールスキルの高さ。ありとあらゆるシーンで登場してくる名選手です。
南地区 激戦制したタイタンズ!
最後の17週、コルツも同着1位で10勝で並んでました。そしてタイタンズはテキンサンズに勝利。なんとコルツもジャガーズに勝利。2チームは11勝で並んでました。ロード(敵地)勝利数で上回るタイタンズが優勝を決定しました。
やっぱりこのチームは、RBのデリック・ヘンリー。彼をおいて語ることはできません。ラッシュ記録では2027yds。なんとシングルシーズンでは、史上5位に迫る数字でした。彼よりも上の数字は、あのバリー・サンダース、ジャマール・ルイス、エイドリアン・ピーターソン、そしてエリック・ディッカーソンです。
タイタンズのランプレイは、リーグ2位の実力。ヘンリーの凄さもありますが、その影にいるのが、オフェンスラインたちの下支えがあります。ランプレイが強いチームはやっぱり強いです。
もう一つ。QBライアン・タネヒルです。パッシング記録では、3,819ydsとリーグ15位でしたが、インターセプト回数が7回とかなり少なかった。ロジャーズ、マホームズに次いで良かったと思いますね。ゲームを崩したりしない、手堅いプレイをしてくれるところが魅力です。
AFC 圧倒的存在感。チーフス地区優勝
昨年スーパーボウル優勝した勢いそのままに。チーフスが地区優勝を決定。これでチーフスは5年連続の地区優勝。そろそろチーフス王朝といっても良い感じになってきました。
QBマホームズ、WRヒル、TEケルシー、これに加えてRBクライド・エドワード・イレアー、さらにWRサミー・ワトキンス、WRメコール・ハードマン、WRデマーカス・ロビンソン。さらに加わったRBレベオン・ベル。もう凄すぎのパワーユニット。6機のF-16が一斉に襲いかかる。そんなイメージです。
その中でも、すごかったのがTEのトラビス・ケルシー。なんとタイトエンドなのに1,416ydsを記録。実は2013年デビュー以来、キャリア最高の記録になりました。この数字、なんとリーグ2位なんです。TEなのに、並み居るスターWRを抑えまくって、堂々の2位。さすがにケルシーにだけは、WR並の給料を上げてほしいと思います。
AFC のチャンピオンになるのはどこだ?
僕は勢いのあるこの2チームの決戦がみたい。攻撃力をもつチーフスを止められるのは、スティーラーズだろう。だけど、バド・デュプリーをACLで失い、3連敗を喫した流れがあって。ちょっと不安要素でかい。チーフスは今年も強い。これに対抗するのは、ビルズの勢いじゃないかと。
そしてビルズが超超久々に(1993年振りに)スーパーボウルに出場してほしい。ジム・ケリー以来の・・・。
また次回!次はNFCの各チームを紹介します。そして、ワイルドカード6チームも。