NFLプレイヤーには毎試合毎試合新しいユニフォームが渡されます。高校とか大学だとそんなこと予算上できっこないですが、プロになると擦れて汚れたジャージを着るわけにもいかず、毎回真っ白なジャージと新品ピカピカのヘルメットも毎試合新調されます。(ヘルメットにおいては衝撃により保護機能が失われてる恐れもあるからです)
試合を見てると、たまに変わったデザインのシューズを履いています。オシャレの意味もあるんですが、これはNFLのチャリティーの一貫なのです。今回の記事ではそんな小話を紹介します。
チャリティー「My Cause My Cleats」
自分のメッセージをシューズにデザインして、実際に履いてフィールドでプレイする。僕の思いを世界に届けたい。そんなことが始まりです。履いたクリーツは(アメリカではフットボールで使うシューズを「クリーツ」と呼びます。)メッセージの通りの方向に寄付されます。
Today, the #LARams play for the causes that mean the most to them.
— Los Angeles Rams (@RamsNFL) 2018年12月16日
#MyCauseMyCleats 📸 » https://t.co/DmocGsplBP pic.twitter.com/TIrdbDJ66P
こんなデザインの靴があります
これには「Autism」と書いてます。自閉症という意味ですね。そういう病気で苦しんでいる子供たちを励まし支える意が込められています。
こちらはKCチーフスのTEトラビス・ケルシーのクリーツ。本人の似顔絵が入ってますね。彼が運営する慈善団体に寄付されるんでしょう。
これはインディアナポリス・コルツのTEエリック・エブロンのクリーツ。ドラゴンボールの孫悟空がデザインされています。版権問題とかそういうの大丈夫なのでしょうか?
こちらはちょっと番外編。バッファロービルズのオーナーであるキム・ペグラさんが頼んだクリーツ。こうして選手じゃない人も参加しているのですね。
他にも詳しくはInstagramで、「MycauseMycleats」と検索してくれれば豊富にでてきます。もしくはNFL公式サイトにアクセスしてもらえると色々見れます。
寄付される団体は、公式NFLのキャプチャ画面に記載のある通りです。
①ミリタリーサービス(軍隊)
②キャンサー(癌治療)
③健康
④社会貢献
⑤若手育成
⑥メンタルヘルス
他にもたくさんありますが、大きく分けると上記6つのカテゴリーに分類されています。詳細を知りたい方はこちらのURL にPDFのリストがありますので、御覧ください。
寄付金はオークションで決定されます
NFLオークションのサイトを開くと、実際に履いたクリーツが値段つきで見ることができます。コレクターからするとビッグゲームで履かれたシューズ、しかも本人がデザインについて監修してメッセージが入っていて、同じものは二つとない特別なグッズ。値段も大きくなっていきますよね。
こちらブラウンズの新人QBベイカー・メイフィールドのクリーツ。現在価格は2,520ドル(28万円くらい)
こちらパンサーズQBキャム・ニュートンのクリーツ。現在価格3,510ドル(40万円くらい)
こっちはちょっと変わり種。ペイトリオッツHCビル・ベリチックのクリーツ。現在価格は4,760ドル(52万円ぐらい)
こっちはパッカーズのQBアーロン・ロジャーズのクリーツ。現在価格は5,470ドル(60万円くらい)
こちらはタイタンズのRBデリック・ヘンリーのクリーツ。なんと99ydsTDランを決めたジャクソンビル・ジャガーズ戦で履いてました。現在価格は7,610ドル(83万円ぐらい)
そして最高値はこちら。QBトム・ブレイディのクリーツ。現在価格はなんとびっくり15,050ドル(165万円くらい)
こうしてみると、デザインというよりもその選手の人気に価格は左右されているようですね。2つとないということに加えて、NFL選手は現役生活が短いものですから、プレミアがどんどんつくのでしょう。それにしても靴一足に50万円とか!すごい高い!欲しいけど履かないもんなー。