NFL超入門!~群雄割拠の32国志演義~

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オール・オア・ナッシング3~ダラス・カウボーイズ編~

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さぁ、今回はNFLに1年間しっかり密着したドキュメンタリー、「All Or Nothing3」ダラス・カウボーイズ編を紹介しましょう。

 

NFLは最高にドラマティック

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いや本当に最高のドラマなんですよNFLって。ゲームの勝敗の影には笑いあり涙あり、自分に負けないようにコツコツと努力する人がいて、またトップを直走っていた人が怪我でシーズンエンドを迎えてしまったり。その影響でチーム不振になったり。そうすると、影でコツコツ頑張ってきたやつがチームを救う救世主になっちゃったりね。NFLって本当にそういうドラマがたくさんあって、ゲーム自体も面白いんだけど、そこにいたるまでの人間ドラマがね、本当に面白いんだ。

 

Amazonオリジナルドラマ

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このオール・オア・ナッシングは本当に脚色なく、1年間に密着しています。情報漏洩にうるさいNFL業界に風穴をあけたことがものすごい快挙です。しかもこれがHBOやCNNみたいなテレビ局が作ったものではなく、「Amazon.com」が独自に密着して作成したオリジナルモノだというから驚きです。電波というインフラをもち、番組というソフトウェアをもち、タレントという職業を育成する。これらテレビ局を牙城としたマスコミが、Amazon一社で完結するという恐ろしさ。本当の意味でマスコミの時代が終わろうとしていますよね。

 

シリーズ3作目。過去作も名作

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 ダラス編で三作目。シーズン1がアリゾナ・カーディナルズ、シーズン2はロサンゼルス・ラムズに密着しています。アリゾナ編は地区優勝してプレイオフに進出するノリノリのシーズンを過ごした2015年。ロサンゼルス・ラムズはドラ1QBを使わずダメダメ。あまりにダメで途中でHC解任というシーズンだった2016年。

 そしてダラスは2016年に、QBトニー・ロモが怪我で引退し、バックアップQBダックとRBエゼキエル、二人のルーキーでプレイオフまで勝ち進み、新しいカウボーイズへと変化を遂げた。「これからどうなる?」という大きな期待がかけられた2017年に密着です。

 

 

見どころ① 「ダラスは我が家族」ジョーンズファミリーの愛情

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 ダラスのオーナーはジェリー・ジョーンズ。シリーズの冒頭は、ジェリーが殿堂入りすることを記念したパーティーから始まります。

 僕はてっきりこの人のことを、権力に溺れた老害。というように思ってましたが、全く違いました。アメフトのことを愛していて、ダラスで働くプレイヤ-やスタッフ、そしてアメフト関係者全てに対してリスペクトをもっている素晴らしい人格の持ち主でした。

 選手一人一人に声をかけ、そして彼らが窮地にあるときには、自ら矢面にたちコミッショナーと喧嘩をする。試合終わりのロッカールームで選手とともに声をあげる。なんていう人なんでしょうね。いい人ですわ。

見どころ② 「全ての責任我にあり」言い訳しない ギャレットHC

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 選手のことを背番号で呼ぶのが、ギャレット流。「どうした21番!もっと戦え!」とかね。彼が素晴らしいのは、試合中も練習中も選手に出すメッセージが同じってことです。彼は「戦え!最後まで!とにかく戦え!心で負けるな!」と檄を飛ばします。

 そしてゲームに負けた翌日、HCルームにてコーチ陣を集めてミーティングをするんですね。このときにギャレットは、「この責任は全て私にある。言い訳なんて聞きたくない。どうすれば問題が解決できるか。それだけに集中してくれ」と、熱いメッセージを投げかけます。トップリーダーとして本当に素晴らしい姿だと思います。

 

 

見どころ③ 「オレはもっとやれる!」決して満足しないWRデズ

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 かつてリーグのトップを走っていたレシーバーも最近不振。強烈な負けず嫌いに加えて、持ち前の我の強さで、どんなときにも自分の主張を全面に押し出してくる。WRチームのミーティングで、WRコーチがいうメッセージにも「もっとポジティブなこと言えないのか、やる気を失う」と文句タラタラ。

 とにかく勝ちたいと声に出すし、行動でも示すデズ。QBダック・プレスコットのパスにも、しっかり文句いいますし、試合中でも気に入らんことあれば、HCに堂々と文句文句。これもまたキャッチミスが増えてきた自分へのフラストレーションの現れなんかも。まぁ、とにかくこの人、熱い+うざいのハイブリッド。

 

 

見どころ④ 「弱いのか強いのか」あと少し勝てないダラス

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強いはずのダラスがなかなか勝てない。勝てるのは弱小チーム相手だけ。しかも負ける試合はだいたい前半ではリードしてる。後半の4Qで追い抜かれ、すんでのところで負けてしまう。本当に悔しいばっかり。全てのチームメイトが悔しがり、やる気も失うものもいる。怪我で出れないショーン・リーはやり場のない闘志に身悶える。

いろんな思いが交錯しながら、そこで戦うコーチたち。リーダーシップを発揮しなければと自分と向き合うプレスコット。過去とのしがらみに歯ぎしりするエゼキエル・エリオット。これら全てがドラマチック。これこそNFL!最高です。

 

まとめ

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この「オール・オア・ナッシング」は本当に面白いシリーズです。

 

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他にもミシガン大学フットボールチームに密着したカレッジ編や、

 

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オールブラックスに密着したラグビー編、そしてこれからは、

 

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マンチェスターシティに密着したサッカー・プレミアリーグ編の企画があります。ますますAmazonプライムから抜け出せなくなりそうです。

 

 

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 私としましては、Amazonを通してでもなんでもいいので、とにかく日本でアメフト文化が強く根付いて欲しいと思います。本当に本当に面白いスポーツですから。みんなでこの楽しみを共有したいです。

 それに日本大学フェニックスのタックル問題から以降、アメフトの印象も大変悪くなっているようです。本来のかっこいいフットボールの姿を体験してほしいと切に願っております。

 

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