NFL超入門!~群雄割拠の32国志演義~

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【NFL用語解説】ホール・オブ・フェイムとは

昨日はカウボーイズvsカージナルズのH.O.F.G.でした

 勝敗は20:18でカウボーイズが勝利した様子。あれ?シーズンって9月7日からスタートじゃないのかな?なにこの試合?って疑問がありましたので、ちょっと調べてみました。

 

 

HOF(Hall of Fame)ホール・オブ・フェイムとは

 ホールオブフェイムとは「プロフットボールの殿堂」という意味です。フットボールの発展、またフットボールを通してアメリカの活性化に貢献した人たちを讃える場所として、プロフットボールの殿堂がオハイオ州カントンという人口8万人の町にあります。(ちなみに日本プロ野球の殿堂は、東京ドームにあります)

 

 

どこにあるの?

 エリー湖の南、クリーブランドとピッツバーグのちょうど中間くらいにありますね。Fameが名声とか評判とかって意味で、Hallは集会所って意味ですね。だから名声集会所、ってのが直訳ですが、意訳して「殿堂」ってことになります。

 

 

建物内部はこんな展示

 建物の中に入ると、こんな風にアメリカンフットボールを全身で感じが設えがなされています。

 

 

圧倒的な存在感の殿堂入り選手たちのブロンズ像

 ずずい~と中に入ると、現在287名いる殿堂入りした選手たち(レジェンド・プレイヤー)のブロンズの彫像がズラッと並んでいる。また過去のスーパーボウルリングが全部揃ってる展示室もあり、ファンからすると、もうたまらん、まさしく一見の価値ありの施設。

 

 

毎年殿堂入り選手の発表がある

 でこんな風に、毎年殿堂入りするレジェンド・プレイヤーの発表があって、それを盛り上げる形で、エキジビジョンマッチが行われるのが、8月3日のホールオブフェイムゲームというものです。

 

 

今年 殿堂入りしたレジェンドたち

Morten Anderson (モーテン・アンダーソン)キッカー

 デンマーク・コペンハーゲン出身のNFLプレイヤーという異色の人物。現役生活はものすごく長くて、47歳で引退するまでボール蹴りまくった。彼が獲得したポイントは2,544点でリーグ歴代ナンバーワン。ものすごい正確なキックをするから、「ミスターオートマティック」「グレート・デーン(偉大なデンマーク人)」などと高い評価を受けていた。今年4度目のファイナリストに選ばれ、待望の殿堂入りを果たしました。

 

テレル・デイビス RB

 ドラフト196位という指名順で、大活躍したランニングバックのテレル・デイビス。彼も殿堂入りのファイナリストになったのは3度目。下位指名にもかかわらず猛烈にラッシングydsを稼ぎ、1998年には年間獲得ydsリーグ1位、96,98年には年間獲得ラッシングタッチダウンでリーグ1位、リーグ年間MVP、2度のプロボウル、2度のスーパーボウル優勝、スーパーボウルMVPという輝かしい成果を打ち立てている。QBジョン・エルウェイと一緒に強いブロンコスを創ってきたフットボーラーです。

 

 

ケニー・イーズリー SS

 シアトル・シーホークスで7年間だけ在籍したNFLプレイヤー。ストロング・セイフティとして、7年間という短い期間にもかかわらず、プロボウル選手として5回も選ばれている。

 

 

 

ジェリー・ジョーンズ オーナー兼GM

 「ザ・アメリカズ」とまで讃えられる人気チーム、ダラス・カウボーイズのオーナーであるジョーンズが殿堂入り。最も資産価値が高い球団として、ギネスブックにも登録されてるほど、彼がダラスを育てることに貢献した度合いは大きい。当然ながら、カウボーイズが成長するということはNFL自体の発展への大きく影響している。

 そしてケネディが暗殺された町ダラスというネガティブなイメージをもつ町自体をも大きく変えていったということで、彼の取り組みは、アメリカ国家の発展に大きく貢献したといえる。

 

ジェイソン・テイラー DE

ドルフィンズのDEとして、1997年から2011年までの15年間もの長きに渡り活躍した選手。6回もプロボウルに選ばれている名選手で、2002年にはサックリーダーにもなっている。

 

ラダニアン・トムリンソン RB

 若干38歳という若さながら、もう殿堂入りしちゃった名選手。2001年のドラフトで全体5位指名でサンディエゴに入団。2011年の引退するまでの10年間のうち、8年はチャージャーズで過ごし、最後2年はNYジェッツで過ごした。

 プロボウルに5回、2006年にMVP、オフェンスMVP、ラッシュydsリーダー2回、タッチダウンリーダー3回と輝かしい成績を残している、本当にグレートなランニングバック。

 

カート・ワーナー QB

 スーパーのレジ打ちからスーパーボウル優勝のQBにまで上り詰めたアメリカン・ドリームの体現者、それがカート・ワーナー。1994年にグリーンベイ・パッカーズとFA契約するも、ロースター入りすることができなかった。レジ打ちのバイトで時給5ドルを稼ぎながら、大学の部活の手伝いをしながら、生計を立てる毎日をすごす。

 それでもフットボールから離れることができず、NFLでなくアリーナ・フットボール・リーグというマイナーリーグで3年間プレイしていた。その後、NFLヨーロッパでオランダ・アムステルダムでプレイして、ようやくアメリカ本土に帰ってきた。

 彼はアリゾナ・カージナルズを初のスーパーボウル出場まで導き(コレ以後一度もプレーオフを勝ち進んでない)、セントルイス・ラムズ時代には、スーパーボウルを優勝し、MVPまで勝ち取っている。彼の生涯パス成功率は65.4%で歴代QBのなかでも2位の記録となっている。またQBレイティングでも、ペイトン・マニング、トニーロモ、スティーブ・ヤング、に次ぐ記録をだし、年間パス獲得ydsでも、ドリューブリーズ、ダンマリーノに続く4830ydsを記録している。

 雑草からスタートしたNFL。ついに殿堂入りするわけで、本当に感動もの。彼だけで映画になる。