現オーナー 市民
日本でいう広島市民球団、広島カープのような存在が、NFLのグリーンベイ・パッカーズです。オーナーシップは市民にあります。特定のオーナーが存在しない球団、本来のフットボールチームの姿そのままが残ってる稀有な存在です。
グリーンベイの特徴は、「パッカーズ以外なにもない!」ところでしょう!それくらい市民にとってパッカーズは精神的拠り所、市民の共有財産、無くてはならぬもの、We are Packers!!となる依存する存在ですね。
パッカーズの特徴①シーズンチケットは買えない
え?なんで?って思うでしょ。これはシーズンチケットは市民が優先、もしくは小口株主が優先されるからです。パッカーズの場合、9万人の小口株主(つまり市民全員)が該当します。言い換えれば「ウェイティングリストが9万人」あるんですね。これを待つのは、1000年かかります。ですから、事実上パッカーズのシーズンチケットは存在しないんですね。
パッカーズの特徴②市民の数=スタジアムの収容人数
グリーンベイシティの人工は10万人。この内、赤子や高齢老人を除いて、スタジアムに足を運べる人員は、市民の中では7万~8万くらいでしょう。
そしてランボーフィールドの収容能力は80,750人。試合をすれば、またたく間にほぼ市民全員が集結し、敵チームを圧倒するんですね。NFL選手たちは市民に愛されるものですが、パッカーズだけはその愛が異常に熱い。スターターメンバーにでもなれば、グリーンベイでの生活コストはほぼゼロ。ファンの市民からの歓待の毎日です。
パッカーズの特徴③本来の「ザ・アメリカズ・チーム」
ダラス・カウボーイズがアメリカを代表するチームとして、「The Americas Team」などと表現されますが、パッカーズからすると「いやいやいや!ちょっと待て!」なんですよね。
NFLとAFLが合併する前から計算すると、通算リーグ優勝回数は通算13回もあるし、そもそもダラス・カウボーイズができる前から、フットボールやっとるっちゅーねんという話。さらにいうと、市民がオーナーやからね。これはもう言い分通ります。
だけど、やっぱり「アメリカ=カウボーイ」っていう印象も強いのでね。そっちに傾くんだよね。緑よりもシルバー(宇宙カラー)のがカッコイイ、アポロ計画を連想させるよね。
CEOマーク・マーフィー(2007-今)
でも、球団の代表、つまり社長は存在します。そいつがいないと誰が運営の責任とるのよということですね。CEO(チーフ・エグゼクティブ)は、かつてのセーフティだったマーク・マーフィー。いまいちな顔ですが、ビジネスはなかなかやり手のようです。
ボブ・ハーラン(1989-2007)
ロバート・パリンズ(1982-88)
ドミニク・オレジェニック(1958-81)
ロス・ボッダ(1953-57)
エミル・フィッシャー(1948-52)
リー・ジョアンヌ(1936-47)(右から二人目)
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