よく分からんかったので、いろんなサイトを読みながら調べてみました。
今回はFA選手(Free Agency)についてまとめてみます。
エージェントなの?エージェンシーなの?
これはどっちでも同じ意味です。エージェント(Agent)というのは代理人、交渉人という意味で、それが個人であればエージェント。法人や組織であればエージェンシー(Agency)と呼びます。
日本でもホリプロエージェンシーは法人ですが、鉄道大好きマネージャーの南田祐介さんはエージェントとなりますね。
制限付き(RFA)か無制限(UFA)の2種類に別れます。
なんか、無制限ってきくと、ギガホーダイ、回線無制限!みたいに聞こえますねwww、スマホに毒されています。
RFA: Restricted Free Agency
UFA: Unrestricted Free Agensy
と、こういう風に書きます。「Restrict : 制限する」という意味です。 若手選手(キャリア4年目)の人たちは制限付きFA。それ以上のベテラン選手は無制限となります。無制限とは普通に選手とチームとで話し合って契約がフリーにできる状態を意味してます。
制限付きFAとは?
一言でいうと移籍を阻止する権利をつけられたFA選手のことです。ただ、ちょっとややこしいので、特徴的なことを箇条書きにまとめます。
①対象キャリア3年目経過の若手限定
②「RFAで頼む」とオファーする(クオリファイング・オファー)
③他球団から移籍オファーがきた。
④阻止するなら、同額を選手と契約せなアカン。
⑤合意するなら、ドラフト指名権をもらえる
と、簡単に言うとこういうものです。
【クオリファイイング・オファーには三段階のレベルがあります。】
選手のもつ自由をチームがもらうことになりますから、その代償としてお金を払います。その価格は松竹梅の三段階に分かれており、それを「Tender テンダー」と呼びます。
Tender | 金額 | 代わりにもらえる指名権 |
1st | $4.149 million | 1巡指名権 |
2nd | $2.914 million | 2巡指名権 |
3rd | $1.907 million | その選手の指名巡 |
このような形になってます。
【RFA 一例】
キャリア4年目の若手には、FA移籍拒否権がつきます。(リーグ新年度開始までにクオリファイニング・オファーを受けた選手のみ)。仮にチーフスのマイケルさんという選手がペイトリオッツから年俸15億で移籍のオファーが来たとします。もしマイケルを確保したければ、チーフスは拒否権を行使して、移籍を阻止することができます。しかしその代償は同額の契約を交わすことです。ポーカーでいう”コール”ですね。これが制限付きFAという内容です。
フランチャイズタグとは
問答無用で1年だけ移籍を阻止できる権利です。RFA(若手のFA)になった選手から1名だけ選べます。つまりタグがつけられた選手は、そうとう優秀だということです。
チームはその代償に、①同ポジションのトップ5契約の平均額、②2割アップ契約、のどちらか高いほうを選手と締結しなければなりません。
これには非独占型フランチャイズタグというのもあります。これは「移籍しても良いけど、その代わりに1巡指名権2つと交換」というものです。あまり聞いたことはありません。
まとめ
契約というのが常のアメリカ社会ならでは。やはり複雑です。アメリカの弁護士、エージェント達の仕事は、GMやスカウト達との交渉はもとより、選手とチームとの誤解が生まれないよう、契約書を綿密に作り上げることも大事です。
聞いた所によると、「スターバックスが毎日提供されること。しかも自宅に。」などが契約条項に含まれる場合があったりと、選手との打ち合わせもかなり大変なようです。だからこそ、選手情報の欄にチーム名や出身大学だけでなく、エージェントの名前まで記載があるんですね。これはアメリカならではだと思います。