サラリーキャップについて、いまいち自分自身ももう一つ理解していなかったので、しっかり調べてみました。
今回のお題はこちらです。
ではどうぞ。NFLが日本でもっと浸透しますように。
今年のサラリーキャップは?
Googleに「How much salary cap nfl 2023」て入れると返事してくれます。最近流行りのChat GPTに入れると「最新の情報は知らないんだよね」って返事が来ます。こういう時は変わらず、グーグルを頼ろうと思います。
さて、224.8Millionドルですので、今日のレート換算すると30,199,632,000円です。だいたい300億円がキャップ、年俸の総額ですね。
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こちらの記事読むと「12球団の年俸総額で412億9985万円」って書いてますので、NFLのチーム1つ分くらいがそのぐらいの規模感です。
なんで毎年、総額が変わるの?
サラリーキャップっていうのは、選手に払う給料の総額のこと。それを全チーム揃える。その原資はNFLの昨年の儲けの48%となってます。(サラリーキャップは、リーグの収益(または一定の収益)を測定し、その収益の約48%を選手コストに配分するという複雑な計算に基づいている。)
2020年の場合は売上がガクンと落ちてますね。これはコロナパンデミックの影響です。しかしロングショットで見ると2001年の42.8億ドルから、ぐんぐん鰻登りで、2021年には172億ドルにまで成長。選手年俸はこれに比例して増えていってるわけです。
ちなみにNFL選手がもらう「お給料」には「手当」と「給与」の2種類があります。いわゆる基本給にあたる部分が、今回いうサラリーキャップです。「手当」は、年金制度、健康保険、障害者保険、学費補助など、選手が「賃金」以上に利用できる手当のことです。これはサラリーキャップに該当しません。
サラリーキャップは、試合にでる選手登録している53人の給与の合計をいいます。キャンプ時には90人がロースター登録されます。しかし開幕前には53人に減らさないとなりません。育成枠と言われるプラクティススクワッドは最大16名まで。途中ケガしてロースターから外れてIRになると、サラリーキャップの計算から外れます。
なので開幕間もない頃にスター選手がケガでシーズンエンドになると、即時ロースターから外して、他チームのスター選手を引き抜いたり、在野の選手を単年契約したりします。これがNFLのドラマチックな仕組みを生み出してます。
どうやって計算するのか?
これは結構シンプル。赤い点線の丸印の合計が、その選手がチームに与えるキャップヒットです。ベースサラリー、サインボーナス、オプションボーナスの3つです。
契約金額ってのは1年毎にもらうベースサラリーと、契約したときに一括でドンと貰えるサインボーナスというの2つがあります。
ベースサラリーは年ごとに金額が違います。上の例でラッセル・ウィルソンは、2023年は800万ドル(10.5億円)ですが、2025年には3700万ドル(50億円)です。仮に彼が2023年でケガをして契約を解除されたら、チームは2024年移行のお金は払わなくて良い。だから大型契約を結んだ選手ほど、しっかり結果を残さないといけない。そういう内容です。
サインボーナスは現金で全額支払済ですが、サラリーキャップには契約期間で割賦して計上します。(実はもっと複雑らしいですが。あまり分かりませんでした)。ですので、サインボーナスを大きめにもらうほうが、選手にとっては得です。
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他にもこんな記事があります。英語ですが、サラリーキャップの用語やイレギュラールールなど詳しく掲載されています。
ボルチモアのレイブンズファンの方のサイトです。こちらもサラリーキャップについての解説が分厚いですね。