ワット三兄弟の末っ子。北斗の拳でいうケンシロウの人。ピッツバーグ・スティーラーズが誇る怪物パスラッシャーです。ポジションはDEか、OLBか。ちょっと不明。
2021年シーズンは最高でした。22.5サックを上げるバカみたいな成績。当然のようにAP通信の最優秀D#選手（DPOY）に選ばれてます。彼のすごいのはこの1年だけでないです。5年間通算で72サックを上げてますので、年平均15本近くです。この記録は過去類を見ないでしょう。
大学時代
ワット三兄弟の末っ子として生まれ、ウィスコンシン州のPewaukeeですくすく育ちます。とにかく長兄のJJが怪物なので、日頃から怪物見てますから、そこが基準値になり、次第に自分も成長してきます。
二人の兄と同様に地元のPewaukee高校に進学。当時はオフェンスもしてまして、ウィスコンシン大学からは、タイトエンドとして来ないかとオファーされてます。あちこちのリクルートからは3つ星評価を得てますが、現在のようなパスラッシャーとしてではなかったようです。
ウィスコンシン大学に進学後、彼は膝を痛めて1年間を控えてます。その後HCから「君はTEからOLBに変更してみないか」というオファーをもらいます。TEとしても駄目、怪我して復帰、これで駄目ならプロはないな。
「もう俺に次のチャンスはない！」と腹をくくり、ゼロからアメフトを学ぶ覚悟でラインバッカーになりました。この大学時代のポジションチェンジが後の彼の人生にとって大きな転機となってます。
ラインバッカーとなったワットは大活躍。3年生の2016年にはシーズン12サックを上げる結果をだし、しっかりプロ入りの道を切り開きました。それにしてもワット家のDNAは恐ろしいですね。
プロでのキャリア
ウィスコンシン大学からくる3人目のワット。彼は1巡30位で指名を受けています。今の活躍をみると、10位以内の一桁指名じゃなかったのか！と意外性を感じるほどです。
それにしても2017年ドラフトも盛り上がりました。テキサスA&Mからはマイルズ・ギャレット、テキサス工科大学はマホームズ、クレムソンからはデショーン・ワトソン、スタンフォードからマキャフリーらがデビューした年ですね。
彼は初年度からスターターになります。そしてルーキーながら7サックをあげます。ノーマークだった新人だったからなのか。いやいや違う。ワットはこの年以外に一桁だったときがありません。
この成績を見てください。2年目１３サック、３年目１４サック、４年目１５サック、５年目は22.5サックです。
史上５人目のNFLレコード。異常中の異常。ワットを見ているとグラップラー刃牙に出てくるジャック・ハンマーを思い出します。ドーピングでもしているのかと疑いたくなりますが。
どっこい彼はナチュラル筋肉。こんな人間が一家から２人も出てくるなんて本当おかしいDNAです。あまりに筋肉が発達してしまって骨や軟骨がついていけてないのじゃないだろうかと思います。
２０２２年。流石に２２サックより多くの成績は出せないでしょう。Week1のベンガルズ戦で胸筋断裂の怪我を負いました。（JJも同じ怪我をしてましたね。）彼は2022年シーズン、無事に復活してくるでしょうか。
私生活
長男JJ、次男デレック、そして三男TJの３人のNFL選手を育んだのは、消防士だった父です。彼らは今でも実家に集まり、昔話とフットボールの話で盛り上がるそうです。
兄弟3人共NFLでドラフトされて、しかもうち2人がトップスターなんて。本当にワット兄弟は驚異的な遺伝子の持ち主です。
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そして彼ら３人とも美人の奥様をもらってます。こちらデレックの奥様ガブリエラのインスタですね。左がJJの奥様、真ん中がTJの、そして右がガブリエラです。
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TJは今年2022年9月に結婚。奥様のお名前はダニー・ローズさんです（Dani Rhodes改、Dani Watt）。ウィスコンシン大学のサッカーチームの選手で、現在もアイスランドのプロチームで活躍されてるアスリートです。
Oct 2022🤍 pic.twitter.com/MJrYEMytiU
— Kealia Ohai Watt (@KealiaOhai) June 2, 2022
JJの奥様オハイさんもサッカー選手で、アメリカの女子代表選手。ポジションはMFです。彼女は現在妊娠中で、今年の10月。今月ですね、赤ちゃんを出産予定です。
彼ら、彼女らの遺伝子を受け継いだ子どもたちは、アメフトをするのでしょうか。20年後NFLに登場するのでしょうか。それともメタバース空間のゲーマーだったりするのでしょうか。将来が楽しみですね。ワットファミリーに幸多かれ。
