トップ100リストの常連の一人、インサイドラインバッカーの最優秀選手、シーホークスのボビー・ワグナーが、今年もランクインしました。
いやいや、2022年からはラムズの選手になりましたね。QBウィルソンの移籍と合わせて、ワグナーもとなり、これで完全にスーパーボウルを優勝したときの、「The Region of Boom」(爆音集団)はいなくなりましたね。
さて、少しまとめます。
大学時代
カリフォルニア生まれのワグナーは地元の高校に進学し、フットボーラーのキャリアをスタートします。(Titans of Colony High School in Ontario)
当時はさほど注目されていないく、スカウト格付けは二つ星。ワグナーに奨学金のオファーを提示したのは一つだけ。ユタ州立大学だけだったそうです。
そしてユタ州立大学に進んだワグナ。同大学は一部リーグ(FBS)ではなく、一段おちるFCSに所属する。そこで彼は4年間スターターを担当、所属カンファレンスの最優秀選手賞を受賞するなどして、スカウトからの注目を集めることになりました。
ちなみに2021年にユタ州立大学の殿堂入りを果たしています。さすがですね。
プロでのキャリア
2012年に2巡47位でシーホークスから指名を受けてデビュー。
当時のドラフトはそれはスター揃いで、LBで言えばルーク・キークリー、DBはステフォン・ギルモア、QBはアンドリュー・ラックにライアン・タネヒル、DTフレッチャー・コックスと怪物だらけです。
デビューの初年度、ライバルの先輩を蹴落とし、ワグナーはスターターMLBの座を勝ち取ります。シーズン開幕戦からスターターとしてゲームに登場し、それ以来の9年間一度もそのポジションを奪われたことはありません。
そして2年目の2013年シーズン。QBウィルソンを軸に攻撃力を集め、シーホークスは超攻撃的D#を武器にスーパーボウルを優勝します。そのD#の中心人物、扇の要に居たのがボビー・ワグナーだったのは言うまでもありません。
ワグナーがいるからこそ、それぞれのポジションたちが自由自在に動ける。まるでカタパルトのような存在となって、シーホークスのD#を底上げしていた。そんな選手です。
合計タックルは1,383本、年間平均して150本を超えるというのは、圧倒的な成績でしょう。ソロタックルでも平均80をマーク。これにインターセプトとQBヒット。下がり目に守るわけですが、彼のせいで攻撃ができない状況は多いはず。
オールプロ1stに6回、2ndに2回、プロボウルに8回選ばれるなど、ワグナーのキャリアは輝き続けるダイヤモンドのようです。
そして2022年に5年$50M(65億円,年俸14億ほど)で、ラムズに移籍が決定しました。さてさて、ラムズはまだまだスーパーボウルを狙いにきますね。
私生活
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彼の私生活は、NFL選手にしては珍しく地味めで、コンサバなものです。ファッションも奇抜なデザインは選ばず、定番の無地を選択されたりと、保守的でおとなしめの性格のようです。
彼は母親を2009年に亡くしています。ワグナーが大学に入る18歳あたりの頃です。それはとても悲しい出来事だったでしょう。以来、彼は母親からもらった暖かい優しさ、そして人生への価値観をとても大切にしています。
その証拠に、NFLのスーパースターになり、大富豪になった今でも、母親にもらった忍者タートルズのリュックサックを愛用しています。ワグナーが遊び呆けるNFL選手たちとは一線を画すところは、母親を早くに亡くしているところが影響しているのかも知れません。