2019年にレイダースのスターターとして登場。QBデレク・カーのお気に入りターゲットとして活躍を続けています。この3年で合計355ターゲット、3,006ydsをゲインしています。膝と背中の怪我で6試合休んでますが、この記録はトップクラスでしょうね。
大学時代
メリーランド州ランドバーの生まれ。年齢はアラサーの29歳。メリーランドからジョージア州に引っ越して、高校はノースコブ高校(North Cobb)に進学
ジョージアに住むお爺さんは、Fatz Waller という有名なジャズミュージシャン。孫ウォーラーは、そんな環境なもので、空き時間にはヒップホップの曲を作っていたそうです。
現在、彼の左足には、在りし日のお爺さんの姿が彫られています。今にも歌いだしそうな雰囲気ですね。
地元の名門ジョージア工科大学に進学。当時はWRだったそうです。2015年ドラフトにアーリーエントリーします。
プロでのキャリア
メリーランド繋がりなのか、レイブンズは彼を6巡で指名。WRとしては27番目のランクになります。まぁ正直、ほぼ注目されていない選手でした。HCのジョン・ハーボーは彼をチームの6番手に位置付けます。
しかし初年度に怪我をして1年目を棒に振ります。2年目はNFLの薬物乱用禁止のルールを違反としてシーズン最初の4試合を欠場させられます。当時彼は「マ○ファナを愛用してる」と語ったそうですが、どうもそれだけでないようです。
「なんとかしろ!」と沙汰が下り、リハビリテーション、治療を目的にメイン州にある快復施設(一種の精神病院)に送られます。こうして長い期間試合に出ることが許されませんでした。
ついに、2018年の9月にはプロ契約が切れて、練習生に格落ちします。
一念発起してウォーラーは、ボルチモアに別れを告げ、レイダースと練習生契約を結びます。背水の陣、とでも言うのか。彼のプロ生活はここからスタートするといっても良い。4ゲーム出場して75ydsのゲイン。RBとして1回だけ走ります。何でもしてやるという気持ちが見えます。
2019年、ついにスターターの座を勝ち取り、16試合スタメン出場。117回ターゲットとなり、1,145ydsと驚異的な数字を出します。レシーバーユニットの中で彼がメインターゲットでした。
2020年に記録を更新。145ターゲットの1,196ydsゲイン。見事な数字です。大変な苦労をしてきたプロ生活ですが、ようやく実を結んだようです。
この年憧れのプロボウルにも選ばれます。プロボウルの投票はファンがしますので、選ばれたのは彼に多くのファンがついた証拠です。アスリートとして何よりも嬉しい出来事でしょう。
私生活
ダレン・ウォーラーは優秀なTEです。またアルコールや麻薬の鎖を断ち切り、克服した、今なお戦ってる人としても有名です。(詳細記事はこちらにあります。)
ダレン・ウォーラーは、オピオイド系の鎮痛剤オキシコドンを15歳の頃から乱用していました。これはいわゆる半合成麻薬でがん治療などに使われる劇薬です。
またアルコールも15歳から常飲してます。クスリの乱用はエスカレートしていき、毎日1万円を使って、コカインもやるようになりました。いわゆる札付きのワルでした。
2017年の8月11日、駐車場に駐めた自分のジープの車内で、麻○な錠剤飲みすぎてオーバードーズ。当時所属チームのレイブンズは、彼を精神病院送りにし、アメフトさせず、ファーマーズマーケットで労働させることにしました。
さて、今では。ウォーラーは「若者をドラッグとアルコールから守ろう」という趣旨の財団を立ち上げ、自分自身も「あのときに戻るまい」と治療の旅を続けているようです。
彼のインタビュー動画です。
Foxスポーツが特集した彼の動画。5:44辺りから、ドラッグのストーリーが展開されます。
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でかいよねぇ。ほぼ2mの身長って、これほど差があるのね。アメフト選手ってヤハリスゴイ。
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スーツをお仕立てして、ご満悦。