マシューのあだ名は、「ハニー・バジャー」。甘いアナグマという意味でなく、ラーテルという動物を指します。ラーテルはとっても獰猛な生き物で、自分よりも大きな動物に牙を向いて猛然と立ち向かう肉食獣です。
それに甘い。と名前がつくのは、彼のイケメンな顔のことを重ねてるんですね。
さて、どんな人物でしょうか。
大学時代
生まれはルイジアナ州のニューオーリンズ。今年ついに生まれ故郷に帰ってきたってことですね。高校でもフットボール選手として活躍していました。(Augutine high School / Purple Nights)
実は過酷な人生です。お父さんは殺人罪で長いこと投獄されていて、お母さんは長いこと家にいません。結局ニューオーリンズにいた、おじいさん夫妻に育てられたのが、マシューです。
そんな寂しいバックグラウンドを持つ彼が、名門LSU・タイガースに進学。1年生からゲームにでて、他の選手とは一線を画す存在でした。
2年生、彼はD#チームの中心人物であり、存在感がすごかった。この時の戦いぶりがあまりに攻撃的で、敵チームから恐れられて「ハニーバジャー」っていう異名がつくようになります。そして、ハイズマン賞のファイナリストになります。
しかし3年生。彼は暴力事件を起こします。ヘッドコーチのレス・ミルズは彼を退部させます。監督はマシューが度重なる薬物違反をしていることも注視し判断したとメディアに伝えています。一度大学自体を休学。テキサス州の麻薬リハビリプログラムを受けるほどでした。もうこれは厳しい。復帰は厳しい。そんな見込みでした。
しかし、マシューは2013年にNFLドラフトにアーリーエントリーします。コンバインにも招待され、あらゆる競技でトップクラスの記録をだします。
プロでのキャリア
いわくつきの選手であるマシューを、アリゾナ・カーディナルズは、3巡全体69位で指名をします。「マシューがほしい」といったのは、当時のHCブルース・アリアンズです。
これには悪たれのマシューも感涙。フットボールだけは絶対に裏切っちゃ駄目だ。そう心に誓ったそうです。
エネルギーがはち切れそうな彼は、開幕戦からデビューしていきます。しかし12月のラムズ戦でACLとLCLの両方を怪我してしまい、シーズンエンド。ひょっとすると第一線から退くことも考えられました。
2015年にHCはマシューを正式にSSとしてスターター登録します。マシューは全身全霊をかけてゲームにのぞみ、プレイオフにも貢献。この年、彼はNFLトップ100のランク28位に選ばれます。
2016年には5年$63Mの大型契約を締結。自らが招いたLSU退部の不遇の時代から勝ち取ったスターの道。お見事の一言です。
そして2018年にはテキサンズに移籍。
2019年にはカンザスシティ・チーフスに移籍します。ここで天才QBパトリック・マホームズと合流。2020年にはスーパーボウル出場を果たし見事に優勝を実現します。これもスゴイ試合でしたね。
そして2022年。生まれ故郷のニューオーリンズに帰ってきました。これが面白いストーリーですよね。
私生活
View this post on Instagram
マシューは、シドニー・ペイジさんと婚約しています。
View this post on Instagram
娘さんがいるようですね。とっても暖かそうです。