David Montgomery / デヴィッド・モンゴメリーは、今年のトップ100にランクインした10人のRBのうちに一人。3年目の成績は、849ydsのラッシュ、キャリー1回あたりの平均が3.8ydsと、RBとしてはあまり注目するスタッツではありません。
しかしそれに加えて301ydsのパスレシーブをして、7回のタッチダウンをあげています。3年間の累積成績でみると24回のTDですから、レッドゾーンでの存在感の高さが伺い知れるんじゃないでしょうか。
大学時代
彼の生まれはシンシナティ。ベンガルズの本拠地ですね。ボーイスカウトを熱心にされてきて、イーグルスカウトの栄誉を勝ち取るほどでした。
高校ではQBとRBの両方をする、いまでいうデュアルスレッドQBとして大活躍。4年間で6,666ydsを稼ぎ91本のタッチダウンをあげ、オハイオ州の年間最優秀選手として注目を浴びるようになります。
大学はアイオワステート・サイクロンズ。他にもマイアミ大学オハイオ校、ボールステート大学、バッファロー大学からも奨学金のオファーをもらっていました。
2年生のとき、大ブレイク。ラッシングが1,095yds、レシーブを含むライン・オブ・スクリーメージでの獲得は、合計1,383ydsと驚異の成績を残します。これはBig12カンファレンスでの2番目の成績でした。
そして見事2019年のドラフトで指名。ベアーズは3巡全体73位で彼を指名することになりました。
プロでのキャリア
ベアーズでは、開幕のパッカーズ戦からデビューしています。当時はトップRBは、タリク・コーエンという選手がいましたんで、2番手を甘んじていました。それでも彼のラッシュは889ydsと素晴らしい成績。
しかし2年目、マット・ナギーはモンゴメリーを1番としての未来を期待。バンバン登場させるようにしました。結果、1,070ydsのラッシュに加え、438ydsのレシーブで、合計1,508ydsの成績を残し、HCの期待に見事に応えました。
3年目の成績については先述した通りです。ここまでやっても、まだプロボウルにも選ばれていません。これから益々注目されていくので無いでしょうか。
私生活
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インスタグラムではあまり私生活をポストすることが無いようですね。
Athlete: @MontgomerDavid
— Footwork King (@Footwork_King2) April 1, 2021
Position: RB
Team: @ChicagoBears
Working on finding space, picking & sliding, getting skinny and avoidance in the most chaotic area of the field.
High School O-Lineman 🤝
- @ChanceJackson04
- @abernathy_max
- @gus_rice2021
- @TrevorJaks pic.twitter.com/QE0FihohKt
こちら、現在のオフ中のトレーニング風景です。フットワークキングというコーチに特訓を受けているようですね。さすがです。
モンゴメリーの生い立ちはかなり大変でした。彼は父親を知りません。私生児というのか、赤ん坊のときに離婚したのか、それはわかりません。ともあれ、モンゴメリー家は経済的に非常に貧困で生活が苦しく、彼と母親は引っ越しを繰り返したようです。お風呂に入れず、ガソリンスタンドまでお湯を貰いに行ったという昔話からも、その辛さが滲んできます。
彼の弟さんは、ドラッグによる酩酊状態で人をはね、死亡事故を起こしています。モンゴメリーを取り巻く環境は決して恵まれておらず、とても大変な生い立ちであったかのように伺い知れます。
だからこそなんでしょうね。こちらの写真はアイオワ州立大学時代のものですが、子どもたちを支援することには熱心なようです。きっとこれから、数々の支援活動、奉仕活動をスタートするでしょう。