オフェンスを決めるのは、QBか?それともRBか?はたまたWRか?
いやいやそうじゃない。
やっぱりオフェンスライン(OL)なのです。敵を防ぎパスの猶予を作り、ランルートを確保しゲインを稼ぐ。
騎馬隊を進ませるために、まず虎口を攻める。体を張って。まるで戦国時代の戦い。それがOLたちの男らしい戦いぶりなのです。
本日はそんなオフェンスラインに注目して、どのチームが2022年強いユニットかをまとめてみます。
NFLが日本でもっと浸透しますように。ではどうぞ。
1位
イーグルスの2021年はベテランのスタッフで負傷者が増えました。特に左タックルに穴があいたこと、それにRGのブルックスが怪我をしたこともありました。
ニック・シリアニは、ラグビー出身のジョーダン・マイラタ(2018年7巡指名)をスターターに起用し、これがヒットしました。また昨年ドラフトでは2巡目にLGのランドン・ディッカーソンを確保。
2022年はベテランのC、ジェイソン・ケルシーと、レーン・ジョンソン(RT)、バックアップには1巡アンドレ・ディラードが控えており、オフェンスラインを安定させてくれます。これでかなり強くなってきてます。
それに加えて、2022年ドラフトで2巡にネブラスカ大学のキャメロン・ユルゲンス(C)を獲得。、アンドレ・ディラードをゲット。ガードとして育てても大丈夫でしょう。
これら総合的にみて、イーグルスにはタレントが揃っているだけでなく、若手とベテラン、バックアップまで見てもバランスが良い状況にあります。
2位
LTオーランド・ブラウン、LGジョー・サニー、Cクリード・ハンフリー、RGトレイ・スミス、RTルーカス・ニアンというラインナップですね。
チーフスの2021年はセンターをルーキーのハンフリーに委任し、RGにもトレイ・スミスと若手を起用。かなり積極的な構成でした。PFF(プロフットボールフォーカス)の記録によると、二人共トップクラスの成績だったようで、ルーキーとは言えないレベルです。
パスプロテクションに少々の不安は残りますが、オーランド・ブラウンが成長シてくれるだろうということと、RTのルーカス・ニアンにも期待がかけられています。
3位
オフェンスラインの充実ぶりでは、毎年安定しているダラスです。昨年は特に深刻な怪我のニュースもなく、本来の力を発揮できたシーズンだったのでないでしょうか。
LTにはもうベテランのタイロン・スミス。彼がなかなか17試合プレイできない。
そこを埋める考えなのか、タルサ大学のタックル、タイラー・スミス(名前が似とる!)をドラフト1巡24位で指名。スミスでバトンをつなぐ計画でしょうか。
昨年からタイラー・ビアダス(また似とる!)がセンターをすることになり、これまた安定してきてます。
カウボーイズはランプレイが強くなると良いと思う。タイロン・スミスにはパスプロテクション、タイラー・スミスと、ビアダスにはランブロッカーとして。それぞれチームのシステムにフィットしてくれそうな気がしますね。
4位
ブラウンズは昨年怪我で苦しみました。特にLTジェドリック・ウィルズが6試合、RTジャック・コンクリンが10試合欠場というのは、ブラウンズにとっては不幸な出来事です。しかし、彼ら両名が揃っているときの爆発力は流石です。
センターを務めるのが、若干若手のニック・ハリス。かつてのJCトレッター(NFL選手会長)はリリースされたので、ここでも新陳代謝が起こってますね。
ジョエル・ビトニオもいますので、ブラウンズのOLは怪我さえなければ、今年も粒揃いと思います。
5位
タレント揃いなのがライオンズなんですよね。テイラー・デッカー、フランク・ラグノウ、ハラポウリバティ・ヴァイタイ、ペネイ・スウェルとスター色の強いメンバーです。
フランク・ラグノウは、おそらく現在のNFLで最強のセンターであろうと言われています。2018年ドラフトで1巡指名を受けてライオンズで活躍を続けています。
オレゴン大学出身のペネイ・スウェルは2021年ドラフトで1巡指名を受けたスター。2年目となるシーズンでまた大きな成果を残してくれるだろうと、固く予想されています。
またタイラー・デッカー(2016年1巡)もデビュー以来ずっとライオンズの看板男。パワーだけでなく経験と知識があり、数々のエッジラッシャーから守る強い盾ですね
まとめ
攻撃の可否を決めるのは、3つほどのハードルがあります。最初のはもちろんオフェンスライン。敵をブロックできるかどうか。
次はQBです。的確な判断と精度の高いパスが出せるかどうか。
そして最後のハードルがWRでありRB、いわゆるボールキャリアですね。
ですので、OLだけが強くても、2段目3段目のロケットが不発だといけません。どのユニットもバランスが大切。今回のランキングが全体の攻撃力に直接影響するとは限らないということですね。そこがアメフトの面白いところです。
さぁ次は時間をみてDLについてまとめてみます。また次回もよろしくです。