今回も、ちっとゴシップ記事みたいなものを。お目汚しに。
タイトルの通り、オーナーシップについてです。前回ブロンコスが、ウォルマート一族の長兄に買収されました。今回は、ロサンゼルスチャージャーズについてです。
ちょっとまとめたので、どうぞ。NFLが日本でもっと浸透しますように。
チャージャーズの株式保有割合
現在のチームオーナーはこの4人。スパノスブラザーズです。全オーナーのアレックスが約40億円で買収し、その権利を息子2人、娘2人に相続させています。
株式の所有割合は皆等しく15%ほどだそうで、4人の株式全体を合計すると60%になり、スパノス兄弟姉妹が実質的な大株主、つまりオーナーであると認識されます。
親父のアレックスが2018年に亡くなり、株式の36%を息子たちに相続させました。その後徐々に取得数を増やして、現在一人当たり15%ほどをもつようになっています。このまま行けば、数年以内に各々9%ずつほど増加し、兄弟姉妹で保有する割合が94%に達するだろうと見込まれています。
とはいえ、株をもっているだけで、チャージャーズのリーダーシップは、長兄のディーン・スパノスが仕切っています。彼らは株主配当金をもらうことで生活を担保してます。これで十分すぎるほどありますので、基本的には「ディーン兄さんがやりたいようにしようね」というのが、彼ら家族の中にあるわけです。
しかし昨年から、その絆に少々亀裂が入る発言が見えてきました。現在の株式を評価すると4000億円になるだろう。もしそうなら現金化して違う事業投資をしたいという発言ですね。それが妹のディアです。
売りたいのは妹のディア・バーバリアン
資産価値が高騰していることにあわせて、スパノス家の事業がもつ借金も大きい。それを妹のディアは指摘しています。スパノス家は「AGS」という株式会社を保有運営しています。ここでは建設会社、リゾート事業、福祉事業、教育事業、環境エネルギー事業などを展開しています。
弟のマイケルが社長をつとめ、兄ディーンはCEO、ディアとアレクシスは取締役という位置づけです。どうもここの事業内容にも不穏な評価をしている。それがチャージャーズ株を売却せよというディアからのメッセージのようです。
しかし兄弟には、株をスパノス家以外に売却する前に、兄弟が保有する。というルールがスパノス家にあります。ですので、ディアが売却するにしても、3人の兄弟で回すだけの通常運転になるだけ。長兄ディーンはチームを何があっても売却しないと明言しています。
ディーンの年齢は現在72歳。将来的の道筋を立てるにも潮時だ。それが妹の主張なのかも知れません。そして訴訟という形で話をつけることになっています。ディアはアダム・ストライサンドという弁護士を雇いました。
彼はマイクロソフトの副社長スティーブ・バルマーが、NBAチームのロサンゼルス・クリッパーズを買収するときに雇った弁護士です。当時の買収額は、スポーツ史上最大で20億ドル(当時価格で2030億円)だったそうです。
こちら弁護士のストライサンドを紹介するYou Tubeです。理性的で大人しそうな見た目と裏腹に、右腕の総タトゥー、サハラ砂漠横断、自転車レース、アフリカへの支援など、人間的に大変精力的でエネルギーに溢れた、負けん気の強い性格であることがわかります。
スパノス家のもつチャージャーズ株は、兄弟全員も自分の株を売却したい、つまり4人全員が足並み揃えないと外に売却できません。そういう契約になっているようです。かりに売却できれば4000億の収入が確保でき、スパノス家の負債をすべて清算できる。その狙いがあるようですね。
まとめ
さぁ、この辺りはどうなるでしょうか。オーナーがどうなろうが、あまりファンには関係ない話かもしれないですが、、、、それでもテスラとかアマゾンとかが、NFLオーナーになるのは、ちょっと嫌だなあって人も多いようです。
案外アメリカ人も保守的なものですね。長期戦になるでしょうね。これからが楽しみです。