イレレバント(Irrelevant)っていう英語があります。これは「見当違い」とか、「関連がない」「問題とされない」っていうような感じの意味らしいです。
ドラフトで名前を呼ばれるのは、255人なわけですが、最後の最後に名前を呼ばれた人のことを「Mr.イレレバント」と呼びます。しかし痩せても枯れても天下御免のドラフト選手。十分すぎる以上にすごい人なんですけどね。
それでも、こうしていじられるのは、アメリカ社会の面白い文化というか、風習といいますか。ブラックユーモアに富んだ世界だなと思います。
彼のことや、過去のMr.イレレバントについて調べましたので御覧ください。
日本でもっとNFLが浸透しますように。
今年のイレレバントは、ジョージア大学のLBテイ・クラウダー
最後の指名権をもっていたNYジャイアンツは、ジョージアのLBテイ・クラウダー(Tae Crowder)を指名しました。最後の最後に名前を呼ばれた彼の喜んだ様子はビデオで流れなかったみたいです。
こんな人。インサイドラインバッカーのようですね。確かにスタッツだけみると、タックル数もそれほど多くありませんし、ゲームに出場した回数もとびきりすごいわけでもない感じがします。
それでもですね、ドラフト外からスターダムになった選手もいますし、なによりトム・ブレイディなんか199位指名ですからね。正直255位とそう大差ありません。ドラフトでの指名順位はもちろんある程度は成績を予想させるものですが、絶対というものではないものです。
Meet @Giants new linebacker, "Mr. Irrelevant", @TaeCrowder. The Harris County (@CountyFootball1) and @GeorgiaFootball alum was selected 255th overall in the #NFLDraft2020.
— Larissa Liska WLTZ (@LarissaLiska) April 28, 2020
Crowder totaled 62 tackles and 4 pass deflections during his senior season at Georgia. @WLTZFirstNews pic.twitter.com/Nji1qLlkhk
この動画の中に、指名されたときのクラウダー家の様子が、少し映っていました。やっぱり指名されることって、本当に名誉なことなんですね。
過去のMr.イレレバントたち
現在現役でNFLに残っているのは、実は3人だけ。他の選手はみな契約延長できず、引退をしています。現役選手だけ簡単に紹介します。
2017年のMr.イレレバントは、ミシシッピ大学のQBチャド・ケリー(Chad Kelly)。ブロンコスから256位で指名されました。彼が指名されたときの様子は、地獄から天国って感じで面白かった。
このチャド・ケリー、スーパーボウルを4年連続出場したビルズのQBジム・ケリーの甥っ子なんですね。最近は暴力事件(DVで問題)を起こしていたりと、あまり良い噂がなく印象が悪い感じです。
2018年は、WRのトレイ・クイン(Trey Quinn)。サザン・メソジスト大学出身で、現在もレッドスキンズに在籍しています。
2019年は、UCLAのTEキャリブ・ウィルソン(Caleb Wilson)。カージナルズに指名されたんですが、同じ年にレッドスキンズに移籍してます。なんとスキンズには二人もイレレバントがいるんですね。
まとめ
さぁ、NFLドラフトの番外編。Mr.イレレバント。いかがだったでしょうか。彼らのこれからが実り多いものであることを、お祈りします。
1年前のドラフトの概要はこちらの記事をどうぞ。