ベッカムがブラウンズにトレードされたのが、2019年シーズンが始まる前のことでした。まだ1年しか経過してないわけですが、OBJがトレード対象になる可能性について、「かなりあるぞ」とアメリカでは噂されてます。
今回はそんな話をまとめてみました。
日本でもっとNFLが浸透しますように。
トレードの原因は、QBとの相性の悪さ
新人QBのベイカー・メイフィールド(全体1位指名)の投げるパスは、毎回タイミングが違うとか、アドリブが多いとかという理由で、(つまりパスに一貫性がない)どうも相性が悪いようです。
しかし、そういう状況でも、 オデル・ベッカムJRは、昨シーズンに1,035ydsの記録をだしており、一応にもブラウンズのエースレシーバー級です(チーム1位はジャービス・ランドリー1,174ydsです)。十分継続契約できるレベルですが、どういうことでしょう。
ブラウンズは、2019年オフに「スーパーボウル最有力候補」と噂されていました。少なともプレイオフは鉄板だと。その根拠となるのが、OBJ獲得などのスター選手による補強でした。つまりOBJに寄せられてた期待は、1,000yds超えのレシーバーとかいうレベルではなく、「地区優勝ぐらいしてくれ」というものなんです。
彼を獲得するために、トレードの材料になったのが、SSジャブリル・ペッパーズ、そしていくつかのドラフト指名権でした。ブラウンズはジャイアンツに、多くの対価をはらったのを思い出します。そういう昔の話が蒸し返されるほど、「あの取引は失敗だった」という印象が地元にうっすらあるように感じます。
OBJの成績を振り返ってみる
Pro Football Referenceさんのデータ、これがOBJの6年間の成績になります。
1年目デビューした2014年には、1,305ydsで1試合あたりの獲得yds数でリーグリーダーになっています。キャッチ確率も70%となっていて、かなり良い。
この時代に比べると、昨シーズンはどうでしょう。1,035ydsと記録はまずまずかもしれないですが、「キャッチ確率は55.6%」「1試合あたり64.7yds」と、過去最低の記録になっています。ターゲットになってるのは多いので、これをQBのせいにするか、WRのせいにするか、判断が難しいところです。
こっちは、エースレシーバーのジャービス・ランドリーのスタッツです。彼もCLEに移籍した1年目は過去の成績から落としました。しかしメイフィールドとのタッグも2年目になるころには、年間1,174ydsで、1試合あたり73.4ydsとキャリアハイの記録を出しています。こうした結果を比較しても「QBメイフィールドとの相性はあまり良くない」という判断は、まだまだ時期尚早でないかとすら思います。
まとめ
この噂がどうなるか。結果は時間の経過を待つしかありません。しかし、僕としてはOBJとジャービス・ランドリーのLSUコンビが、来シーズンも継続してくれることを祈っています。まるで兄弟のような仲の二人が、フィールドで活躍してくれる。こんなドラマチックな展開はなかなか見れないもんです。
どうか頑張れ!ブラウンズ!