世界中で猛威を振るうCOVID-19。新型コロナウイルス感染は、まるで映画のようなパンデミックを起こしている。
このウイルスに罹患した人はNFLにもいます。ニューオーリンズ・セインツのHCショーン・ペイトンも陽性反応がでて、自宅療養を続けて回復したそうです。
そしてまたもうひとり、なんと義足のキッカーとして有名なトム・デンプシーがウイルス感染したそうです。少し彼についてまとめてみたいと思います。
日本でもっとNFLが浸透しますように。
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トム・デンプシーはつま先がないキッカー
現在彼は73歳。誕生日は1947年の1月生まれ。写真をみてわかるように、蹴り脚である右足のつま先と右手がない。彼の身体的障害は生まれつきだったそうです。泣き言をいう息子を「他と違うだけだ。努力すればできる」と、父親は彼を厳しく育てたそうです。
右足の先がない特注のシューズを履き、彼はパロマー大学(公立のコミュニティカレッジ)でフットボールを続けました。高校・大学ともにプレースキッカーとして活躍。ときにDLをするなど、彼の不撓不屈の精神は素晴らしいものでした。
1969年にドラフト外でNFLのニューオーリンズ・セインツのキッカーとして登録。障害をもちながら、皆が憧れるNFLのプロ選手として活躍するなど、本当に素晴らしいことです。諦めたいということが、これだけ人生に影響を与えることを、彼は教えてくれました。彼のトゥーキックスタイルは、後にデンプシースタイルといわれ有名になります。
ルーキーとしてデビューした初年度1969年。23歳になる彼は、プロボウルとオールプロ1stに選ばれるなど、選手として活躍。1970年には63ydsのFGを成功させ、シーズン2勝のうちの1つを彼の右足で手に入れました。この63ydsのロング記録は、2013年になるまで43年間破られることがなかったそうです。
また1971年から所属してたイーグルスではFG成功率が70.6%と、リーグのシーズンリーダーとなるなど、彼のアスリートとしての能力は実に高かったのです。
そんな彼もがコロナウイルスに陽性反応
現在74歳になる彼も、この病気と戦っています。CBSS.Sportsの記事によると、彼は認知症とアルツハイマーを患っており、コロナウイルスの症状は軽度だそうです。よく食べて食欲も旺盛。看護チームは良好な見通しを立てているそうです。病気は誰にもやってくる。それは分かっているけれど、やはり辛いものがありますね。
NFLはドラフトについては、予定通りの日程で決行すると発表されたそうですが、チームのGMたちは「正直準備が整っていない。延期してくれたほうがありがたい」と心中を吐露しているそうです。誰のせいでもない病原。この戦いには勝利しないとなりません。
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