インスタント・リプレイは、日本語にすると「ビデオ判定」のことです。審判の肉眼では判定が難しいとき、または審判員同士で判断が分かれてしまい、議論になるときなど役に立つテクノロジーです。
アメフトはテクノロジー進化の畑みたいな場所で、様々なベンチャーテクノロジーが実になってます。
ビデオ判定もテニス、野球、サッカー、相撲、様々なスポーツで導入されていますが、一番最初はアメリカンフットボールでした。
今回はそんな話をしたいと思います。
日本でもっとNFLが浸透しますように。
- 誕生したのは1963年12月7日 アーミーvsネイビー戦
- ハドルの時間が退屈さを解決したいテクノロジーだった
- 当初は550キロもの超重量機械を持ち込んだそうだ
- ようやく第4Qにテストが成功した
- 今ではここまで進化したね
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誕生したのは1963年12月7日 アーミーvsネイビー戦
アメリカ35代目大統領のジョン・F・ケネディが暗殺されたことで、全米がとんでもない大騒ぎになり、アーミーvsネイビー戦は15日間延期されたそうです。
テロリスト対策大丈夫か?とか色々騒ぎの中だったので、そもそもかなり注目されたんですが、新しいテクノロジー「インスタントリプレイ」が導入されるということで、いつもに増してめちゃくちゃ注目されたゲームでした。
これが、当時再生されたインスタントリプレイの動画のようです。Youtubeってすごいね、こんなのまで残ってるから。
ハドルの時間が退屈さを解決したいテクノロジーだった
アメフトは激しいコンタクトスポーツで大変人気を博してましたが、やっぱりプレイとプレイの間の40秒間(ハドルの時間)は、なーんか視聴者の緊張の糸が切れる。中だるみというのでしょうかね。
29歳のCBSのプロデューサー、トニー・バーナーはそこを解決してやろうと気合いれてたわけです。それでアーミーvsネイビーで、それを実行に移そうと、CBSがチャレンジしたそうです。なんとQBロジャー・ストーバックが投げたゲームなんですねぇ。
当初は550キロもの超重量機械を持ち込んだそうだ
この画像は当時の画像ではありませんが、ビデオシステムの初期機械はこんな感じだったそうです。なんとも思い切ったやり方だよね。今ならここまでド派手な仕事なかなかないよね。
1プレイ録画
→すぐ再生
→すぐ放送
2プレイ録画
→すぐ再生
→すぐ放送
こういう具合に、機械を駆使しながら、撮影と再生と放送を繰り返しながら、裏方スタッフがひっくり返りながらやってたそうです。
でも、何回やっても何回やっても全然成功しなかったらしいの。
ようやく第4Qにテストが成功した
リプレイ動画は、ゲームの最後に成功したそうです。しかも、アーミーのQBタッチダウンを決めたプレイだったっていうから、ドラマチックですね。
テレビ観てる人は
「あれ?もっかいタッチダウンしたの?」
とビックリしたみたい。
で、実況の人が「アーミーがもう一回タッチダウンしたんじゃないですよ!」と注釈いれたそうです。
これ以降、この新しい技術はストップもスローモーションもできるようになり、それが後々ビデオ判定に使われるようになったというわけですね。
今ではここまで進化したね
いまではここまで小さくなりましたね。デジタルで管理できるようになったんで、どこでも見れるようになったし、デバイスの性能も向上しています。現在では全てのシーンでインスタントリプレイをしているし、タッチダウンシーンは必ずオフィシャル・レビューが入るようになりましたね。
しかし、なぜかデバイスを持つだけの人がいるっていうね・・・。このお兄さんの仕事って必要??
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