さぁ、いよいよAFCチャンピオンシップ。カンファレンスの頂上決戦が開幕されました。プレーオフはこのゲームが最終階層。これに勝利したチームが、夢の舞台スーパーボウルにコマを進めることができます。ということで、どちらのチームも絶対に負けられない、なんとしても勝利したい!そんな意気込みで望んできておりましたね。
怪物対決と評したのは、この二人です。ワイルドカードから駒を進めてきたタイタンズの原動力となっているのは、このRBデリック・ヘンリー。190cmを超える大柄な体格ながら素早い動きを見せ、少々のタックルをなぎ倒していくパワーの持ち主。彼のプレイがあるがゆえに、D#は中央を固める必要が生まれ、TEやWRを複数配置したスプレッドオフェンスが効果を発揮します。全体への影響を含め、タイタンズO#の重要人物ですね。
そしてもうひとりは言わずもがなのチーフスQBパトリック・マホームズ。彼のパス能力は常人離れしているNFLの中でも、さらに群をぬいています。ポケットから逃れ、サイドに流れながらでも正確にレシーバーにパスを出します。しかも軸を崩しながらでも、ディープゾーンを狙ってくるので、D#セカンダリーチームは広くカバーしないといけません。
こんな二人の対決がこの勝負の肝になるだろう。そんな期待を込めてゲームを観戦していました。さて、それでは少し振り返ってみたいと思います。
日本でもっとNFLが浸透しますように。
- 結果はチーフスの勝利!スコアは24-35
- ゲームをリードしていたのはタイタンズでした
- ついにチーフスO#が爆発 2Qで17-21と逆転に成功
- 後半はチーフスが流れを外さないままゲームを決めた。
- まとめ
結果はチーフスの勝利!スコアは24-35
結果から申し上げますが、ゲームはチーフスが見事勝利しました。それもやっぱりマホームズを軸としたチーフスO#が素晴らしかったという感想です。
これがAFC優勝が決定したあとのマホームズのインタビュー。堂々としていて、なおかつチームへの感謝を忘れない素晴らしい姿勢だなと思います。まだまだ24歳の若者ですが、心技体整ったパーフェクトヒューマンですね。
ゲームをリードしていたのはタイタンズでした
テネシーのO#からスタートしたゲーム。タイタンズは予定どおりRBデリック・ヘンリーを使いながら、ジワリジワリと攻め込み、まずはFGを奪いました。そして次のチーフスの攻撃を見事にシャットアウトしたD#チーム。相手に流れを渡さないようにO#チームにバトンを渡してくれました。
そしてO#チームが期待に応えようと奮闘します。先制のタッチダウンを奪います。これもやはりRBデリック・ヘンリー。エンドゾーンまで残り7ydsだと彼を止める術はなかなかないでしょう。
その後、チーフスの攻撃も見事でした。TEケルシーを使ってリズムを作り、4thダウンギャンブルに成功。WRメコール・ハードマンの俊足を活かしたりと、多彩な攻撃を見せ始め、歯車が噛合いだしたなという感じになってきてました。そして最後はタイリーク・ヒルを使ってのタッチダウン。彼のトップスピードには誰もついていけないです。
戦上手にみえるはタイタンズでした。第1Q最後のシリーズを見事にものにしました。やはり基本はランプレイが布石になっており、WRなどへのパスが通ります。チーフスD#チームのミスもあり、FGで終わるはずのシリーズがタッチダウンまで昇格したのは、本当にありがたかったですね。最後はOLに扮したTEが2本目のタッチダウン。チーフスに反してオーソドックスなO#パターンで攻め込んできますが、少しだけ変化球を混ぜてきます。この匙加減が絶妙でしたね。
このように第1Qの勝者はタイタンズでした。チーフスはD#でのミスも多かったです。オフサイドを2回もして相手にファーストダウンを与えたり。さらに自陣20ydsエリアでのWRへのセカンダリーの対応もまずかった。何もしなかったらターンオーバーに成功していたのに、不必要なパスインターフェアでFGからタッチダウンさせられてしまいました。
そして大切なのはタネヒル。O#チームとしても厳しいゲーム展開でした。彼は少ないチャンスをしっかりとものにしてくれました。32チーム中最高のQBレイティングをもっている彼だからこそです。シュアーなプレイによって2本のタッチダウンにつなげた彼のプレイは良かったと思います。
ついにチーフスO#が爆発 2Qで17-21と逆転に成功
しかし2Qの勝利者はチーフスでした。浮足立つD#チームに活を入れるように、O#が火を吹きました。リターナーのメコール・ハードマン(#17)の大俊足、そしてWRタイリーク・ヒル(#10)、サミー・ワトキンス(#14)、TEトラビス・ケルシーらが、フィールドを走りまくります。
オフェンスラインの加護もあり、マホームズはしっかりレシーバーを探す時間がありました。自分の足を使いながらレシーバーがフリーになるのを待ち、たちまちドスン。これをやられるとマンツーマンでマークしているDB陣もここまでの時間ついていくのは困難です。まさにチーフスのハメ技とも言えます。
そして2本目のタッチダウンは、マホームズのランによってでした。スプレッドオフェンスによりガラガラになってたタイタンズD#。そこにマホームズがスクランブルで切り込みます。LBがキャッチアップしてタックルに向かいますが、彼の持ち前の運動能力で見事にかわされ、エンドゾーンまで走らせてしまいました。コレにはアローヘッドスタジアムが大興奮。完全に流れをチームにもってきたマホームズは正真正銘の大スターです。
後半はチーフスが流れを外さないままゲームを決めた。
後半も第2Qの流れのまま、チーフスがゲームをコントロールしていました。時計も使いながら、また持ち味の攻撃力はそのままに、WRたちレシーバーを存分に使いながらガンガンガンガン攻め込みました。特にサミー・ワトキンスが目立っていたように思います。
タイタンズも十分すぎるほどに戦っていましたが、チーフスD#はRBデリック・ヘンリーを見事にストップさせました。これはDLがOLに勝利し始めた、つまりスクリメージラインを制し始めたように見えました。タイタンズは後半に入ってから攻撃パターンを失ったように見え、持ち味(つまりストロングポイント)が活かせられませんでした。これはチーフスのDCスティーブ・スパニュオーロの指導が素晴らしいのでしょうね。
しかしタイタンズも諦めるわけにはいきません。なにせ勝利すればスーパーボウルなのです。子供の頃から夢にまで見た舞台が目の前にまできてるんです。絶対に諦められない。タイタンズは冒険にでます。4thダウン8のパントシチュエーションで見事にトリックプレイに成功。
このドライブが見事につづき、タネヒルのディープパスが大成功し、TD1本差にまで迫ります。まだまだ勝負を捨ててない!素晴らしいですね。
しかし、ゲームを掌握しているチーフスは、これくらいではびくともしない。皆が自らやるべきことを全うし、しっかりゲームを勝利しました。
まとめ
さぁ、チーフスはこれで50年ぶりのスーパーボウル進出です。アンディ・リードも念願の大舞台。ぜひとも素晴らしいゲームを期待したいです!相手は最強の盾をもつサンフランシスコ・49ers。こっちは最強の矛をもってます!まさに今回のスーパーボウルは「矛盾」対決。100年目にふさわしいビッグカードになってきました!楽しみで仕方ないですね!
では、お次はパッカーズvs49ersのNFCチャンピオンシップの振り返りを記事にしてみます。最後まで読んでくださり、ありがとうございました!GO!!! SUPER!!!