さぁ、NFLはWeek4を終わり、ラムズvsシーホークス戦を皮切りに、Week5に突入しようとしています。
常勝軍団ペイトリオッツ、ハイパーオフェンスのチーフスを先頭に、各地区激アツの展開に突入しようとしております。
しかし、そんな中、一度も勝利してない6チームがあります。しかもそれらのHCのうち、「Kliff Kingsbury」、「Zac Taylor」、「Vic Fangio」、「Brian Flores」ら4人は2019年に初就任したHC1年生とも言えます。
今回の記事では、そんな「うまく行ってないコーチ」にフォーカスしてみました。
日本でもっとNFLが浸透しますように。
カーディナルスHC クリフ・キングスバリー
開幕戦では引き分けして、なかなか好調な滑り出しかと思えたカーディナルス。しかし、2戦目、3戦目、4戦目と連敗を続けている。HCのクリフ・キングスバリーは2019年からカレッジリーグのHCからNFLに大抜擢。カレッジ時代はテキサス工科大学に在籍していて、あのQBパトリック・マホームズを指導してた。
だけど、勝利が遠い。全体1位指名のQBカイラー・マレーも、HCのだすプレイコールに不満を覚えているように見える。上層部のチームワークは悪いように見える。
ベンガルズHC ザック・テイラー
ベンガルズは開幕戦から4連敗。エースWRのAJグリーンが不在なことや、QBアンディ・ダルトンの不調。Week4でのQBレイティングは何と57.4points。これでは勝てない。
ザック・テイラーHCは、2017-2018と、ラムズのコーチとして在籍。特に2018年はQBコーチとして、ジャレッド・ゴフにつきっきり。ショーン・マクベイHCとの関係性もよく、マクベイイズムをしっかり理解していた人物。その経歴を買われ、マーヴィン・ルイスHC長期政権に終わりを告げる人事を請けた。
そんな大きな期待と裏腹に、結果は非常。主力選手の怪我と不調で出だし最悪。うまく行かない時こそトップの統率力が発揮されなければならんのだが、いかんせん経験不足なため、選手からもあまり重視されてないようにも見える。
ブロンコスHC ビック・ファンジオ
2015年シーズンにスーパーボウルを優勝したブロンコス。当時のMVPのOLBボン・ミラーも健在で、新人LBブラッドリー・チャッブもいい仕事を見せてる。この点だけ言えば他のチームに全く引けを取ってない。
しかし、ブロンコスは開幕戦から4連敗。4試合の合計失点が93点だと考えると、課題はD#ではなく70点しか取れないO#にある。「どうしたジョー・フラッコ!」と叫びたいデンバーファンばかりでしょう。
ビック・ファンジオHCは、ばりばりのD#畑出身。49ersのDCを4年、ベアーズDCを4年、ともに大役を務めあげた。NFL歴も、セインツ、パンサーズ、コルツ、テキサンズ、レイブンズ、49ers、ベアーズと実に長く深い。61歳でHC初体験は、体に無理が効かないのだろうか。
ドルフィンズHC ブライアン・フローレス
マイアミ・ドルフィンズは、シーズンが開幕する前から、主力選手をどんどんトレードにだしており、誰がみても改悪といえる改革を進めている。詳しくは別記事にまとめてあるが、その陣頭指揮をとっているのが現在HCのブライアン・フローレスだ。
「タンク狙い(最下位狙い)」とも揶揄される人事は、案の定、開幕戦から4連敗をみせてくれた。それだけでなく、同地区ペイトリオッツには得点ゼロの完封負けを喫するなど、屈辱的なゲーム内容になっている。スーパーボウル開催地はスーパーボウルに出場できないというジンクスがあるけど、この結果はあまりにもあまり。見ていて辛くなってくる。
ブライアン・フローレスは現JETSのHCアダム・ゲイスの後釜として、白羽の矢があたった。フローレスHCは2004年から2018年までの15年間ずーっとニューイングランド・ペイトリオッツのコーチとして経験を積んでいる。現在リーグで最もビル・ベリチックのDNAを受け継いでるコーチといえる。2018年にはLBコーチ兼DCとして活躍していたほど、彼の能力は高い。
しかし、それでもヘッドコーチ業というのは、景色が大きく違うのだろう。四苦八苦して、奮闘しているように見える。ドルフィンズの今年の戦績は散々なわけだけど、今年だけでフローレスを判断しない方が得策のように思える。彼の仕事が成果を出すにはまだ時間がかかるように感じる。
まとめ
各地区勝ちそうなチームは見えてきたわけですが、それでも勝負は最後までわかりません。これからどうなるか。建て直してくるチームも絶対にいます。なぜなら彼らはとても有能で優秀で、強烈な負けず嫌いで、自分が勝つことを信じてるからです。彼らの目が光るのを楽しみにしています。
それにしても、レッドスキンズのジェイ・グルーデンよ・・・・・どうしちゃったのかなー。