2010 / 6巡 / 195位 / セントラル・ミシガン大学
ピッツバーグ・スティーラーズの名選手として、数々の強敵を蹴散らしてきたアントニオ・ブラウン。デビュー以来、彼の名前は全米に広まっています。2018年を最後に新シーズンからはオークランド・レイダースでプレイします。今後の活躍に期待したいです。
【昨年のトップ100人では2位】
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18シーズンハイライト
キャリア10年目となるベテランWRですが、昨年も1,300ydsに迫るレシーブをみせています。アントニオ・ブラウンは身長180センチ程度しかないのに、めちゃくちゃレシーブが上手い。そしてボールを受けてから前に走り出すまでが実に滑らかで、スピードロスがほとんど無い。これにはタックラーもやりにくいと思います。腕の使い方もうまく、フェイントも上手い。ルートランもうまく、キャッチングも上手い。彼のレシーバーとしての才能は、全て後天的に努力で身につけたものばかり。そこが彼が尊敬されるスゴイところですよね。
キャリアを通して
デビュー1年目のアントニオ・ブラウンには、全然出番が回ってきませんでした。ロースター登録されていても、9試合にちょい使いされるだけ。やっぱり6巡目選手ってこんなものです。
しかし、2年目になった2011年。ABにチャンスが到来。3試合しかスターターで登場してないにも関わらず、16試合出場の機会で、1,108ydsをレシーブします。これでABはプロボウルに選出されるほど、ファンから注目を浴びる選手になりました。
2014年シーズンには、自身キャリアハイとなる1,698ydsをレシーブし、NFLのレシービングリーダーに。この2014年から4年連続でオールプロ1stに選出されるほどの評価を受け続けています。
生い立ちから、セントラル・ミシガン大学でプレイするまで
アントニオ・ブラウンはフロリダ州のマイアミ出身。お父さんがアリーナ・フットボールリーグのWRだった人。ですので、プロ選手のDNAをしっかり引き継いでいるサラブレッドなわけです。
そんなABは地元マイアミのノーランド・シニア高校に進学。バイキングスというチーム名のフットボールチームでQBをしていました。背番号は1。プレイヤーとして十分活躍するも、全米から注目されるほどではないんです。
高校卒業を目の前にしたブラウンは、同州の名門大学、フロリダ州立大学セミノールズでプレイすることを希望していました。しかし、学業レベルでの要素で(つまり頭悪くて)、大学側からリジェクトされます。
そんな理由でブラウンの進学先がノースカロライナ工科大学に決定。ここでは5ゲームだけQBとしてプレイしました。この年に、フロリダ国際大学(FIU)(コルツのTYヒルトンの母校)からスカラシップのオファーが来ます。しかしブラウンは大学のセキュリティと揉めてしまい、オファーを取り消されて、ウロウロしてます。
そんな時、旧知のウェストバージニア大学のHCブッチ・ジョーンズに連絡をとってみみました。すると、ちょうどジョーンズHCがセントラル・ミシガン大学に移籍するタイミング。「じゃあ僕も一緒に!」とばかりに、ブラウンは奨学金なしで同大学に進学し、3年間をプレイします
こうしてようやくアントニオ・ブラウンはFBS(アメリカ一部リーグ)でプレイすることが叶いました。2007年-2009年の3年間をブッチ・ジョーンズHCの元、Cミシガン大チッパーワスで活躍してます。
この時、「トップ100人 J.J.ワット編」でも記事にしてますが、お互いがフレッシュマン(1年生)の時に1年だけJ.J.ワットとチームメイトでした。
ABはWR、ワットはTEとして、同じO#チームでプレイしていたというんです。ワットはその後ウィスコンシン大学に転校します。実に面白いめぐり合わせですね。
スーパースターなアントニオ・ブラウン
スーパーリッチマンなAB。プライベートジェットに乗り込み、愛くるしい笑顔の手元には、ギンギンギラギラな金無垢時計が光ります。さすがスーパースター。
しかし、トップ選手は、プライベートの派手さ以上に、地味なトレーニングに取り組み続けています。「キープファイティング」努力を止めるな。その言葉を体現するかのように、アントニオ・ブラウンは練習熱心です。さすがっすね。
ちなみにゴルフはレフティーです。
アントニオ・ブラウンで、こんな記事も書いてます
他にも、「スティーラーズ時代のヘルメットが気に入って、新しいの使うの嫌がる」だとか、わがままで面倒くさそうなキャラのニュースがあります。それでも彼は選手としてもスターとしても魅力的。絵力のある見た目とキャラクター、そして磨き抜かれた技術と魂。どこから観ても見るものを魅了する。素晴らしい選手です。