「Happy Father's Day!!!」というコメントとともに、SNSのタイムラインをNFL選手の投稿が埋め尽くしてきました。
そうです。先週末の日曜日、6月16日は父の日だったんですね。
僕は母の日同様「父の日なんて日本人が作ったキャンペーンでしょ?」と思っていたのですが、これが全く違って、しっかりアメリカ発祥の習慣だったんです。
今回の記事では①NFL選手の父の日と、②父の日の由来、の2つを紹介したいと思います。
それでは。NFLが日本でもっと浸透しますように。
NFL選手と父の日
もともと、アメリカ人って家族をとっても大切にする国民です。休日は家族で過ごすもの。日曜日の晩ごはんは家族で会話をするために、テレビを消すなどの習慣があると聞きました。またブラジル人やイタリア人なども「ファミリー」を大事にしますね。血統というか、精神的絆というか。そういう事をとても重要視しているように思います。
ソレに比べると北欧や日本などの国は比較的放任主義な気がします。日本でも核家族化が進み、両親・祖父母と家を共有し過ごすというのは、近年地方都市でも珍しくなってきたように思います。
クレイマシューズ三世と父親C.M.2
Happy Father's Day! Take a look at three generations of football players! @ClayMatthews52 #Matthews #NFLAlumni #Football #ClayMatthews #Packers #NFL #HappyFathersDay #FathersDay pic.twitter.com/fJjLzvCzUN
— NFL Alumni (@NFLAlumni) 2019年6月16日
フットボールジーニアスのDNAを受け継ぐ一家。マシューズ一家です。長年パッカーズで活躍したマシューズは、今期からラムズに移籍。父親はマシューズ二世。従兄弟がファルコンズのLTジェイク・マシューズです。
ワット兄弟の父の日
Happy birthday and happy Father’s Day Dad!!!! Thank you for always pushing the three of us in everything we do! Thank you for always believing in us, even when no one else did! You are the star behind the scenes! Today is your day dad! I love you! pic.twitter.com/gZp3UtKDr5
— TJ Watt (@_TJWatt) 2019年6月16日
長兄JJワットはテキサンズのスターDE。真ん中のデレックはチャージャーズのFB。末弟のT.J.ワットはスティーラーズのLB。三人共が現役のNFLプレイヤーとして活躍しています。その父親を囲んでスマイル一発。素晴らしいね。
カーソン・ウェンツは父と狩猟に。
ノースカロライナ州内陸部のローリー出身のウェンツは山・川・森とともに生きてきた。父の日は大好きな山に狩猟にでかけたみたいです。日本みたいに派手な服を着たりせず、風景に馴染む迷彩服を着るのがアメリカ流なのかな。
バイキングスWRシーレーンの父の日
Happy Father’s Day! Thanks for being such a hands on, caring, and loving dad to these boys! Continue to show them by your own actions how to be faith driven men every day♥️ #happyfathersday pic.twitter.com/bza82q7tcK
— Caitlin Thielen (@MRS_T_19) 2019年6月16日
ああ、なんと微笑ましい。可愛いなー赤ちゃん・・・。この写真は奥様のキャトリンがポスト。
さて父の日の由来とは。
てっきり日本人が何かを見て作ったものかと思ってましたが、ちょっと調べたら全く違いました。簡単に紹介します。
「父の日」という概念は生まれたのは1909年。
そもそも最初、1907年に「母の日運動」が全米に広まりました。「生きとるうちに母親に感謝しようぜ」ってことで白いカーネーションを添えるものが、各地で爆発的に広まり定着。その後1914年に時の大統領、ウッドロウ・ウィルソンが「母の日」を5月2週の日曜日と公式に設定し国民の記念日とします。
同時に1909年、「母がいるのに、父もないとおかしいやろ」と考える人が登場します。
これを言い出した人がワシントン州のソナラ・ドッドさん。(John Bluce Dodd)。きっととてもお父さんを大事にしてたんでしょうね。彼女の思いに地元ワシントンの教会が応じてくれて、1909年の6月19日(第三日曜日)に父の日礼拝をしてくれた。これが父の日の始まりです。
しかし、なかなか人気のでない「父の日」
母の日運動はまたたく間に全米に広まりましたが、父の日運動はなぜか広まりません。「聞いたことあるけども、どうもやる気スイッチが」という感じでした。政治家たちも何度か「父の日制定」に向けて動きましたが、熱を帯びることがないまま、ズルリズルリと時が過ぎました。
ようやく1972年に国民の記念日として認定されました。ドッドさんが言い出してからなんと70年近くかかりました。母の日はたった6年だったのに。これはある意味、母親は父親の10倍以上大事にされているということでしょう。悲しいけども実感できるのがまた辛い所です(笑)。
父の日を作りましょう。と言い出したドッド婦人は、父の日制定の六年後、1978年に天国へ召されました。ご存命中に彼岸成就したのはとても良いことですね。どうぞ安らかに。
ということで、「NFLと父の日」という記事でした。最後まで読んでくださってありがとうございます!NFLが日本でもっと浸透しますように。