以前、（上の↑）こういう記事を書きました。NFL53年の歴史の中で、スーパーボウルに出場するってことは本当に名誉なことなんですね。出れるだけで本当にミラクルってのが分かります。
先日ペイトリオッツが6回目の優勝を果たし、スティーラーズの優勝回数に並びました。なので少し情報を整理し、上記の図にしてみました。これが現在のスーパーボウル優勝回数の一覧です。
【中心】
ペイトリオッツ・スティーラーズ＝6回
カウボーイズ・49ers＝5回
と読みます。
【右側】
出場したけど勝てなかったチーム
【左側】
出場したことないチーム
とすると、そこで、6回も優勝しているベリチックってどんだけ凄いんだと。一体全体彼は何をやってるのか！？本当に気になります。NFL詳しい方、彼のマネジメントについて書かれた本などあったら紹介してください！というわけで、今回は過去を振り返ってHCのランキングを調べてみました。
第1位 ビル・ベリチック｜NEペイトリオッツ
スーパーボウル6回優勝 （9回出場）
プレイオフ31勝11敗（42戦）
レギュラーシーズン 261勝123敗（384戦）
ビル・ベリチックほど長いあいだ、並外れたレベルのパフォーマンスを発揮し続けてる人はいません。どのHCもスーパーボウルに出場するだけで100点満点なのに、彼は9回も出場し6回も優勝しています。低評価の人材をプロボウルレベルへと成長させる手腕にも尊敬の念が集まります。彼はザ・グレイテストですね。
第2位 ジョー・ギブズ｜WASレッド・スキンズ
スーパーボウル優勝3回（4回出場）
プレイオフ17勝7敗（24戦）
レギュラーシーズン 154勝94敗（248勝）
1981年から11年間レッドスキンズのHCをしている時に、4回スーパーボウルに出場し、第17回、22回、26回のスーパーボウルを優勝しています。（第18回に出場してレイダースに敗北）。彼はベリチックと違い、この任期中3回とも違うQBでスーパーボウルを優勝しているところです。レースチームのオーナーも務めており、ビジネスマンとしても有名です。現在78歳。
第3位 チャック・ノル｜PITスティーラーズ
スーパーボウル優勝4回（4回出場）
プレイオフ16勝8敗（24戦）
レギュラーシーズン 193勝148敗（342戦）
鉄のカーテンの異名をとった強力D#チームを擁したスティーラーズは、彼が来る前は一度も地区優勝できないレベルでした。彼は弱小チームだったスティーラーズに大革命を起こし、疾風怒涛のようにスーパーボウルを4回も優勝しました。ジョー・グリーン、テリー・ブラッドショー、フランコ・ハリスらといったタレントをマネジメントし、1970年代に黄金期を作りました。
第4位 ビル・ウォルシュ｜SF49ers
スーパーボウル優勝3回（3回出場）
プレイオフ10勝4敗（14戦）
レギュラーシーズン 92勝59敗（152戦）
現代のフットボール戦略の基礎を確立させた人物。ウエストコースト・オフェンスと呼ばれます。ショートパスを使い攻撃権を死守しながら、時計をコントロールするO#。この発想は彼以前のフットボールには無かったんですね。最も弟子が多いHCとしても有名。チーフスHCアンディ・リードも彼の弟子です。ビル・ウォルシュは57歳の若さで現役から引退するんですが、もし65歳までやっていたら、彼はもっと勝利していたでしょう。
第5位 ヴィンス・ロンバルディ｜GBパッカーズ
スーパーボウル優勝2回（2回出場）
プレイオフ19勝17敗（36戦）
レギュラーシーズン 105勝35敗6分（146戦）
彼がHCをしていたのは10シーズンありますが、昔過ぎてまだスーパーボウルというタイトルがなかった時代でした。リーグが大きくなりスーパーボウルというタイトルが出来た初年度と2年度に連覇を果たし、彼の名前がトロフィーの名前になりました。彼は57歳の若さで癌が見つかり、現役を引退することになりました。
第6位 ドン・シュラ｜MIAドルフィンズ
スーパーボウル優勝2回（6回出場）
プレイオフ9勝1敗（10戦）
レギュラーシーズン 328勝156負6分（490戦）
ベリチックについでスーパーボウルに出場しているHCがドン・シュラ。なんと33年間もHCをしており、試合数は歴代1位の490試合、スーパーボウルでの敗北経験も最多。どんなスーパースターもドン・シュラ氏の前では姿勢を正し、畏敬の念をもって接する。NFLで唯一、開幕戦からスーパーボウルまで無敗のパーフェクトシーズンを達成した人物としても有名です。
第7位 トム・ランドリー｜DALカウボーイズ
スーパーボウル優勝2回（5回出場）
プレイオフ36勝26敗（62戦）
レギュラーシーズン 250勝162敗6分（418戦）
カウボーイズでは1960-1988の29年間もHCをしてきてる。ベリチックよりも10年近く長くHCをしている計算。全米から尊敬を集める人物だったが、1989年にオーナーになったジェリー・ジョーンズは、チーム改革のために真っ先に彼を解雇した。その後QBトロイ・エイクマンらを中心に、ダラス・カウボーイズは黄金時代を築き上げた。
第8位 ビル・パーセルズ｜NYジャイアンツ
スーパーボウル優勝2回（3回出場）
プレイオフ19勝11敗（30戦）
レギュラーシーズン 172勝130敗1分（303戦）
NYジャイアンツ時代に第21回、25回のスーパーボウルを優勝しており、その後NEペイトリオッツにて第31回スーパーボウルに出場し敗退している。ジャイアンツ、ペイトリオッツ、JETS、カウボーイズと4つもチームを渡り歩いたHCで、頑固頭で有名でした。そのせいでダラスのオーナーの逆鱗に触れ首になっています。
第9位 トム・コフリン｜NYジャイアンツ
スーパーボウル優勝2回（2回出場）
プレイオフ19勝12敗（31戦）
レギュラーシーズン 170勝150敗（320戦）
NFLの歴史で最も過小評価されてると言われるHC。20年間のシーズンで7回もシーズン負け越しをしているからでしょう。しかしながら、エクスパンションで出来たジャクソンビルをたった2年で14勝できるチームに育ててます。スーパーボウルではビル・ベリチックに一度も負けてない唯一のHCとしても有名です。
第10位 マイク・シャナハン｜DENブロンコス
スーパーボウル優勝2回（2回出場）
プレイオフ8勝6敗（14戦）
レギュラーシーズン 170勝138敗（308戦）
現在49ersのHCカイル・シャナハンの父。第32回、33回のスーパーボウルをQBジョン・エルウェイと共に連覇している。輝かしいタイトルを持つ彼だが、最初にHCになったレイダースでは、たった20試合で首になっている。彼もビル・ウォルシュの門下生、彼のDNAが現在息子のカイルに引き継がれている。
