今期のカウボーイズはRBエゼキエル・エリオット、QBダック・プレスコットに加えて、WRアマリ・クーパーをシーズン途中で獲得し、本気の本気でしたね
対するシーホークスは、困難なシーズンを乗り越えてプレイオフにきたチームです。SSキャム・チャンセラーが現役を引退、CBリチャード・シャーマンが49ersにトレード、FSアール・トーマスが骨折シーズンエンドとバッドニュース続き。そこを何とか踏ん張ってきて、見事ワイルドカードを獲得してきました。
それではゲームを振り返ってみましょう。
なかなかTDを奪えない前半戦 6-10でハーフタイムへ
まずはカウボーイズのファーストドライブ。10回の攻撃で54ydsをゲインし、調子の良い立ち上がり。TDこそ奪えないものの、39ysdのFGを、ブレット・マーハー#2がしっかり沈め、まずは0-3。
2Q ジャニコウスキがFGで同点に(3-3)
お互いファーストダウンがなかなか奪えないD#チームが元気な第1Qが終わり、第2Qでシーホークスのキッカー、ジャニコウスキが27ydsのイージーなFGを沈め同点。彼はオークランド・レイダースから移籍してきた選手。1巡指名という珍しいキッカーで、40歳ながら現役バリバリの選手。
続いてもう一度ジャニコウスキが沈め(6-3)
攻撃チャンスはあるものの、お互いエンドゾーンが遠い。こういうシ集中力の高いD#もプレイオフならでは。醍醐味の一つです。となるとキッカーへの重圧も大きいわけですね。そのプレッシャーを難なくはねのけ、ジャニコウスキは2本目のFGを決めます。これで3点リード.
QBプレスコット、次のドライブでTDを決め、6-10に離す
プレスコットはだんだんと勘が冴えてきて、エンドゾーンに踏み込みます。第2Q残り25秒、残り11ydsというところで、右サイドにいるWRマイケル・ギャロップにタッチダウンパスが通りました。Extraポイントも決め6-10と引き離します。その後残り20秒で、シーホークスのリターン。
2Q残り25秒WRタイラー・ロケットが50ydsリターン!
ロケットが素晴らしいリターンをして、一気に敵陣へ。もう終わりかな?と思ってた展開が一気に得点チャンス到来。残り時間16秒。ウィルソンならワンチャンあるかも!これをしっかりFGレンジの敵陣40ydsに運びました。あとは名手ステファン・ジャニコウスキの左足に希望を託します
Kジャニコウスキ、FGを外す!しかもハムストリングを負傷!
ジャニコウスキなら決められる!そんな距離でしたが、ボールは大きく右にハズレました。それだけでなく、ジャニコウスキが悶絶の表情。左足のハムストリングを負傷し、今後の試合には出れなくなってしまいました。キッカーの余分人員はいないので、この瞬間からシーホークスにはFGの武器を失ってしまいました。これは大きな痛手。
そしてドラマチックな後半戦がスタート
追いかけるシーホークス。4thダウン6ydsでビッグギャンブル。WRダグ・ボールドウィンが神キャッチを魅せる
これはもう信じられない。すごすぎるの一言。ダグ・ボールドウィンは一生シーホークスにいてください。浮気しちゃイヤよ。
このチャンスをQBウィルソンきっちりタッチダウン!逆転
さすがウィルソン!自身もガンガン走り、カウボーイズD#のLBトリオをかき乱しながら、するする~とエンドゾーンに走り込み、タッチダウン!これでシーホークスが12-10と逆転。2ポイントを狙い、中央にガッツリランプレイ!ピートキャロルHCは1点を争う展開になることを予想しているのでしょう。見事14-10とFGでは届かない展開にもっていきました。
第4QカウボーイズのRBエリオットが逆転のTD!
ダラス・カウボーイズもQB・RB・WRのトリプレッツは強烈。特にエリオットはリーグのリーディング・ラッシャー!素晴らしいプレイを見せてくれ、見事逆転のタッチダウンを上げました。Extraも決めて14-17と逆転です。
攻め込むカウボーイズ!守るシーホークス!
自陣20ydsからのドライブ開始となったシーホークス。3rdダウンでロングパスを投げるウィルソン。ターゲットのタイラーロケットはダラスのパスディフェンスでキャッチできず!パンターのディクソンが素晴らしいパントを蹴ります。しかし、ダラスのリターナー、タボン・オースティン#10が50yds近くまで素晴らしいリターンを見せます。
絶体絶命の危険をLBライトがインターセプトで救う
そして1stダウンでQBプレスコットが勝負を決めにきます。敵陣10yds付近を走り込むWRアマリ・クーパーに50ydsのロングパスを決めに来ました!絶体絶命かと思われた展開。エンドゾーンに走り込むレシーバーにパスが投げられます。しかしこのボールをジャグってしまい、シーホークスのLBが見事インターセプト!これはタッチダウンくらいの価値のあるプレイでした。
シーホークスの反則が続き、カウボーイズのチャンス
シーホークスのドライブはいくつかの攻撃の後、パントでターンオーバー。カウボーイズのドライブはD#がしっかり止めてきたけど、肝心の3rdダウンで先程インターセプトしたLBライトがインターフェア。それに続いてロングパスをカバーしたCBもインターフェアをしてしまい、カウボーイズの大きなチャンスが到来。
このチャンスをQBプレスコットが自ら運びタッチダウン!14−24
エリオットのランを使い、敵陣をかき乱しながら、自身でボールをキャリーしエンドゾーンギリギリにダイブ。もう一度QBスニークで見事チャンスをものにしたカウボーイズ。10点差をつけて勝負を決めにかかりました。残り時間は2分です。
諦めないシアトル!タッチダウンで22−24と迫ります
シーホークス反逆の牙、ロケットが敵陣10ydsに攻め込み、RBマッキス#21がTDパスを見事キャッチ!その後2ポイントを決め、2点差になります。
最後の望みを賭けたオンサイドキックは・・・・がっかりキックに。
オーストラリアンのパンター、マイケル・ディックソンの右足にすべてが懸かりました。彼はラグビー選手でした。何故かこの局面でラグビー流のドロップキック。 これは転がることもなく、ただ30ydsほど宙に浮いた。これであっけなくゲームセット。もしジャニコウスキがいたら・・・・そう思いたくなる展開でした。
カウボーイズの勝利でゲームセット
いくつかの大事な局面がありました。ジャニコウスキの怪我がなければ・・・あのファウルがなければ・・・様々な出来事がドラマのように繋がりあって、カウボーイズの勝利が決定しました。またカウボーイズのWRも選手生命に関わるほどの大きな怪我をしました。とても苦しいゲームだったと思います。勝利したカウボーイズに最大の賛辞を送りたいと思います。
次、カウボーイズはラムズとの決戦。これもまた苦しい戦いになります。O#もD#も強烈なチームです。名勝負になることを期待しましょう!