新HCジョン・グルーデンのもとスタートしたものの開幕から1勝しかあげれていないオークランド・レイダース。
にも関わらず、新HCはバンバンと主力級選手をトレードに出している。OLBカリル・マックのトレードに始まったチーム改革は未だ止まることを知らない。
DEブルース・アーヴィンの放出が決定
アービンはレイダースにとって欠かすことのできない選手。というほどではない。しかし、D#チームが崩壊しつつある中では、重要な戦力になる人材ではある。
最近、それほど目立ったスタッツを出している選手ではないが、なにせ1巡15位指名のベテランである。さらにシアトル・シーホークス時代にはスーパーボウル優勝の経験もあり、チームの中では兄貴的な存在だったのではないだろうか。
グルーデンが差配した人事
放出 || WRマイケル・クラブツリー
トレード || LBカリル・マック
トレード || WRアマリ・クーパ
放出 || DEブルース・アーヴィン
まるで、過去と決別するかのように、2017シーズンの主力選手をドンドンと出しています。
まさかQBデレック・カーを放出することはないでしょうが・・・・どうもグルーデンHCの考えは図りかねます。
「カウボーイズがエイクマンを獲得したときの改革に似てる」
東京大学アメリカンフットボール部WARRIORS 森清行HCはこう語ります。
「過去ダラス・カウボーイズは、QBトロイ・エイクマンを獲得する時に、チームのスター選手だったRBハーシェル・ウォーカーを、ミネソタ・バイキングスにトレードに出すんですね。」
「バイキングスは一人のRBと引き換えに、5人の選手と6つのドラフト指名権をトレードしました。それくらいの人材だったと言うわけです。しかし、それはダラスにとっても、QBトロイ・エイクマンはそれ以上の存在で、彼を中心としたチーム作りこそ最重要戦略だったわけです」
「このトレードがダラス天下取りのターニング・ポイントでした。どんなにチームがボロ負けしても、オーナー兼GMのジェリー・ジョーンズは、自分のビジョンを曲げなかった。1990年にRBエミット・スミスを獲得し、チームは勝ち星を上げるようになり、ついにダラス黄金期を作り上げるんです」
「ジョン・グルーデンを始め、オークランド・レイダースがとっている選択は、過去のカウボーイズを思い起こします。来年、再来年の重要な人材をしっかりと固め、チーム再建に賭けているように思います。」
と、このように、森HCは当時を振り返りました。今年のレイダースはおそらくダメでしょう。勝ち星はあげれないと思います。しかし、来年からのチームは違うはず。これもまたNFLのドラマです。楽しみにまっていたいと思います。