シアトル・シーホークスのオーナー、ポール・アレン氏が悪性リンパ腫のため死去した。65歳でした。
マイクロソフト社の共同創業者
「NFLオーナー列伝 シアトル・シーホークス」での記事でもまとめましたが、彼はマイクロソフト社の共同創業者。ビル・ゲイツと共に初期パソコンソフトウェア開発の事業を展開し、パソコン市場で独占とも言えるマイクロソフト帝国を作り上げた。彼が作り上げた総資産は250億ドル(2兆7500億円)とも言われます。
第二次世界大戦の遺産探査活動
軍用機などの遺産などの収集と展示にも熱心でした。彼が探査したかつての遺品がシアトルにある博物館「フライング・ヘリテージ・コレクション(Frying Heritage Collection)」にて展示されてます。
また日本の軍艦「武蔵」をフィリピン沖で発見したのは有名なNEWSでした(サルベージはまだ実行されてません)。
宇宙への開発にも貢献した
マイクロソフトをリタイアした後にも、航空宇宙開発のストラトローンチ・システムズ(Stratolaunch Systems)を創業し、安価で宇宙へ旅行する事を目的にしたビジネスを展開。
数々のプロスポーツの発展に貢献した
プロスポーツではNFL以外に、1988年にNBAのポートランド・トレイルブラザーズを7千万$で買収しオーナーに。
総額300億円を投入して、ポートランドに新しく「ローズ・ガーデン・アリーナ」を建設。またMLSのシアトル・サウンダーズFCのオーナーでもあります。
1997年に我らがNFLのシアトル・シーホークスのオーナーに。これも前のオーナーが「シアトルからフランチャイズをLAに移す」とか言ったもんで、アレンはそれに反応して、「我らが街を救わなければ!」と奮起した形でした。
シーホークス当時の本拠地だった「クウェスト・フィールド(Qwest Field)」にも大きな改修投資を行い、名前を「センチュリー・リンク・フィールド(Century Link Field)」に改めました。
2013年シーズンには初のスーパーボウル優勝。ポールアレンがオーナーになって、なんと16年目の出来事でした。
シアトルが生んだ偉人であり、シアトル発展に大きく貢献したポール・アレン。早すぎる彼の訃報に心を痛めた方が多かったことでしょう。ご冥福をお祈りするとともに、彼の愛したシアトルとシーホークスに幸多かれと祈ります。
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