現役を引退して約15年経った今でも、NFL歴史上最高のWRの評価をうけている伝説の選手。QBジョー・モンタナのレシーバーとして数々のゲームを逆転してきた。49ers栄光の時代を作った英雄。 背番号#80はナイナースの永久欠番。
NFLでプレイした数々のフットボーラーの中でも最高の選手だと呼ばれている。(He is the greatest of all nfl player)。
NFL随一の選手のみならず、アメリカを代表するアスリートとして今なお存在感を放ち続けるレジェンドの一人です。
今なお破られないライスの記録
キャリア・レシービング 22,895yds
キャリア・キャッチ 1,549回
キャリア・レシーブTD 197回
キャリア・TD合計 208回
キャリア・獲得ヤード 23,546yds
プロボウル選出 13回
オールプロ選出 12回
破られたけどやっぱり凄いライスの記録
1995年レシービングyds 1,848yds(歴代3位)
1987年レシーブTD 22回(歴代2位)
49ers時代にスーパーボウルを3回優勝、オークランド・レイダース時代にスーパーボウル出場。13回もプロボウルに選ばれ、オールプロには12回。キャリア記録としては今なお歴代1位。こんな選手は他にはいません。
WRジェリー・ライスの年表
1962年 ミシシッピ州、スタークビルで誕生
1978年 地元の高校進学。母親にアメフト反対される
1981年 ミシシッピバレー大学に進学
1984年 NCAAの記録を更新
1985年 全体16位で49ersへ入団
1988年 23回スーパーボウル優勝+MVP
1989年 24回スーパーボウル優勝
1994年 29回スーパーボウル優勝
2001年 レイダース移籍
2002年 37回スーパーボウル出場
2004年 シーホークス移籍
2005年 ブロンコス移籍+開幕前に引退
2006年 大学フットボール殿堂入り
2010年 NFL殿堂入り
いやはや、華麗な経歴。彼以上の選手はおそらく無いでしょう。
ミシシッピバレー州立大学時代
1981年から1984年の4年間在籍してます。レシーバーとしての才覚は軍を抜いており、チームメイトからは「World(世界級)」という仇名をつけられてました。
初プレイは2年の1982年。QBはレッドシャツ。「2丁拳銃ガン・スリンガー」の異名をもつコーチのもと、QBトッテンと、WRライスのタッグはガンガンTDを奪い、カンファレンスの名物になった。
彼が最終年度の4年生(シニア)、1984年に出した記録、「1,845yds 112キャッチ 27TD」はNCAAのレコードを更新。
1985年ドラフトでは16番目に指名
1位から9位まではO#D#のラインマンばかりが指名されました。彼の前に二人のWRが指名されて、ライスは16位で49ersから指名をされました。
実は足が遅かったライス。40yds走では4秒7でした。ここがスカウトマンからすると不安要素だったんでしょう。記録としては圧倒的だったですが、その部分で敬遠された様子。
49ers以外にライスに興味をもっていたのが、NEペイトリオッツでした。当時49ersのHCビル・ウォルシュは「この人材逃してなるものか!」と、上位指名権を持ってたNEとトレードし、ライスを獲得したという話です。
引退セレモニーだけで21億円の契約?!
現役引退のセレモニーは2006年にSFのスタジアムで開催されました。サンフランシスコは、ジェリーライスにその日一日限り49ers の選手になるよう契約を交わしました。
その金額は、19,858,006.49$(1985万8006ドル49セント)。1985年にデビューした背番号80、2006年で引退した、49ersの選手。という意味です。
この金額は実際には支払われなかったそうですが、こうした爽やかなアメリカンジョークがいかにもジェリー・ライスらしくて、素晴らしい引退セレモニーになったそうです。
またこの日から、ライスの背番号#80はサンフランシスコ・49ersの永久欠番として永久に讃えられることになりました。
引退後は2010年に、プロフットボールの殿堂入り(Hall of Fame)を果たし、名実ともにNFLの歴史に名を刻みました。
ジェリー・ライスのメッセージ
無名大学出身で、かつ別段足が速いわけでもない。そんな彼がNFL史上最高の選手として今なお讃えられ続けるほどになった。ジェリーライスは数々のスピーチの中で努力し続けることの大切さを語っています。
Today I will do what others will not, so tomorrow I can accomplish what others can not.
「他の人がやろうとしない事を今日自分がやる。そうすることで、明日私は彼らができない事を、成し遂げることができる。」
ジェリー・ライスは数々の記録を残してきた素晴らしい選手です。しかし群雄割拠のNFLの世界でトップ選手として戦うには、周りとの才能の差というものは、無いに等しかったと思います。
彼は人知れず厳しい努力を続けていたのでしょう。毎日毎日自分に負けないように。克己心と挑戦する心を忘れずに。そんな素晴らし精神をも含めて、彼はアメリカを代表するアスリートなのです。
こちらの記事もオススメ