Mrブロンコスのジョン・エルウェイ。現在も同チームのGM(ジェネラル・マネージャー)として活躍しております。
現代でいうとトム・ブレイディのような、無双QBとして当時のリーグを牽引していた選手。常に高いパフォーマンスをみせて5回もスーパーボウル出場を果たした凄いQBです。2004年にプロフットボールの殿堂入りした名選手です。
彼の背番号7は、デンバー・ブロンコスの永久欠番となり、今でもMrブロンコスとしてフットボール人生を過ごしています。
QBジョン・エルウェイの年表
1960年 ワシントン州・ポートエンジェルスで誕生
1979年 スタンフォード大学へ
1983年 ドラフト全体1位指名でボルチモア・コルツ
1986年 スーパーボウル出場
1987年 スーパーボウル出場
1989年 スーパーボウル出場
1997年 スーパーボウル優勝
1998年 スーパーボウル優勝
1999年 現役を引退
2003年 コロラド・クラッシュの共同経営者に
2011年 デンバー・ブロンコスGM兼副社長に就任
2015年 GMとして初のスーパーボウル優勝
スタンフォード大学時代
高校生時代は通算5,711yds、49TDパスと恐ろしい結果をだしていて、60を超える大学から奨学金のオファーがありました。彼の父がコーチをしていたため、スタンフォード大学に進学した彼は、あまりにもスポーツ万能だったのでアメリカン・フットボールと野球の二足の草履を履いており、そのどちらでも大活躍を見せてました。
在学中にスタンフォード大学は全米ではそこそこの成績しか残せなかったものの、彼のQBとしてのスタッツは、NCAAの過去の記録をほぼ塗り替えるほどでした。当然大学オールスター選手の常連さんで、ハイズマンにもノミネートされてます。
ドライチ指名を断った伝説の人
フットボールでは全体1位でコルツに指名されます。でも当時コルツは万年最下位のような弱小チームだったので、エルウェイはそれを拒みました。NFLから指名を受ける前に、MLBのNYヤンキースから2巡指名を受けていたので、「コルツでプレイするなら、アメフト辞めて野球する」とまで言い張る始末。
仕方ないなと思った当時のオーナー、ロバート・アーセイはブロンコスと取引することを決断。ブロンコスは同年獲得した1巡指名のOLと、翌年の1巡指名権、さらにバックアップQBの3点セットをコルツに献上し、ジョン・エルウェイを獲得しました。
5回のスーパーボウル出場
エルウェイが入団する前のブロンコスも、コルツに負けず劣らずの弱小チームでした。1959年のチーム創設から、エルウェイ獲得までの23年間で、プレイオフに進出できたのはわずか3回のみ。コルツが嫌でブロンコスならOK。エルウェイが納得した理由が分からんですね。
しかしそこからエルウェイ時代が到来。彼がデビューして現役を引退する1983年~1999年までの17年間。プレイオフに10回出場、スーパーボウル5回出場、2回優勝の大転換。ブロンコスがコルツとトレードしたのは本当に値千金の決断でした。
現役引退以後
1999年に現役引退。その後2003年にNFLの殿堂入りします。この同時期にインドア・フットボールチームのコロラド・クラッシュを設立します。共同経営者は、パット・ボウレンと、スタン・クロエンケ。実に名だたるメンバーばかりですね。
そして2011年、自身のフットボール人生の総まとめとして、愛するデンバー・ブロンコスのGM兼副社長(Vice President)として就任。現在も彼が副社長としてブロンコスを経営しています。
そして彼がGMに就任した翌年2012年!天才QBペイトン・マニングをコルツ(またもコルツとブロンコス!)からトレード獲得!エルウェイは2015年にGMとしてスーパーボウル優勝を果たします。選手としてもマネジメント側としてもスーパーボウルリングを獲得するなんて、凄いことですね。
そんな素晴らしいQB、ジョン・エルウェイでした。