「諦めない。」この言葉には力強さを白々しさの両方が同居してるね。
みんな「諦めるな!」って教えてもらってきた。
でもそんな皆が、どこか自分に妥協して、少しだけ諦めて、満足できるところに着地している。そして、そんな皆がふと過去を振り返ると、「あの時、もっとやれば・・・諦めなければ・・・」と後悔の念をうっすらと感じてしまう。
そして、そんな大人たちは子供に、「諦めるな!」と、かつての自分たちが言われたように同じ言葉を振りかざしている。
この言葉には2つの意味が込められている。一つは理想と現実という矛盾した概念が存在していること。そして、もう一つは、理想はなかなか達成できないものだが、そこそこ妥協してもまぁまぁ、幸せな人生を過ごせるもんだ。という事実。だからこの言葉には、少し白々しさが残るのだ。
諦めなかった偉大な男
しかし、本当に諦めなかった人がいる。「あきらめるな」ダレでも思うしダレもが教えてもらう。でもダレもが出来ないこと。だからそれは本当に偉大なことなんだ。それが、今回のドラフトでシアトル・シーホークスから指名を受けた、LBシャキーム・グリフィンだ。
左手のハンディキャップをもった男
彼は一卵性双生児で誕生してます。しかし、彼の左手は手首さえなかった。「アダム・シンドローム」と言われるハンディキャップを持った彼だったが、兄弟のシャキール(2017年ドラフト3巡指名のCB)と同じように育てられた。
幼少期からフットボールを始め、俊足で運動神経バツグンだった彼は、左手のハンディキャップをものともせず、練習に励んだ。
兄と同じ、セントラル・フロリダ大学に進学。兄は順調にゲームに出る機会を得て活躍していったが、彼にはなかなか出番がなかった。チーム体制が大きく変わった2016年に、シャキールはLBに抜擢。
それでもオールアメリカン!
これで大きく成長した。持ち前の俊足に加え、ハードヒットの頑丈さ。考えることの重要性をよく知っている彼は、LBとして大成した。所属カンファレンスのAACの最優秀守備選手に選ばれ、またオールアメリカンのファーストチームで、2年連続LBとして選出されるようになりました。これは並大抵の努力ではありません。素晴らしいことです。
この後、ドラフトにエントリーします。シャキーム・グリフィンがドラフトコンバインで出した記録ですが、驚きの数字です。40ydsを4.40s切るというのは、もう強烈!さすがすぎます!
ドラフトで見事に、NFL選手に!
そして、2018年のドラフトで5巡目141位で指名を受けて見事プロ選手に。なんと指名したのは、兄シャキールが在籍しているシアトル・シーホークス!GMも粋なことをしてくれるじゃないですか。彼の名前が指名ボードに乗った時は、さすがに感動的な場面でした。
この双子の兄弟がプロで活躍することができたら、燃えますね!シャキール・シャキーム、両方とも努力を続けて、53名のロースターに残って欲しい!応援しております!
The 2018 Special Olympics Opening Ceremony had some very special guests...@Shaquemgriffin and @ShaquillG! pic.twitter.com/2ovgRDCj3W
— NFL (@NFL) 2018年7月4日
シアトルのファンも応援しているみたいです!
My twin kids are ready for the season! #GoHawks @Seahawks @Shaquemgriffin @ShaquillG pic.twitter.com/jCnKAFXa1b
— Alan Castellanos (@santoel) 2018年7月13日