2016 / Round1 / Pick2 / ノースダコタ州立大学
カーソン・ウェンツは素晴らしいQB。モバイル型QBではないですが、投げてもよし、走ってもよし。2016年にデビューしてから、さっそく試合でガンガンプレイしています。キャリア2年目となる2017年にはイーグルス大躍進の中心人物として、チームに貢献。 2017年シーズンは間違いなく、彼ウェンツのシーズンだっと思います。
シーズン絶頂期からの怪我
さすが2016ドラフト全体2位指名!2戦目のチーフスに負けてからは、なんと怒涛の9連勝!カーソン・ウェンツの才能が大きく花開き、全米から大きな期待が寄せられました。
しかし、Week13。無敵モードのウェンツに暗い影が落ちます。2017シーズンも残り3試合を残した対ロサンゼルス・ラムズ戦。QBスクランブルから、エンドゾーンに走り込んだウェンツの足に、タックルが二方向からドーン!!!
それで足がパーになり、シーズンエンドに。ゲームは10連勝とはならず、敗北してしまいました。
でも諦めない!やるべきことをやる男!
2年目で試合に出れない。怪我をした。絶頂からの転落。それでも彼は腐ることはなかった。誰よりも早くフィールドに来て、練習の風景をみている。プレイブックを確認する。チームメイトとコミュニケーションをする。理想的な人格をもっている選手で、その献身的な姿に、チームメイトたちは感心とリスペクトを感じたそうです。
影なる努力でスーパーボウル優勝に貢献
控えQBだったニック・フォールズの活躍もあり、フィラデルフィア・イーグルスはスーパーボウルを優勝。素晴らしいシーズンを迎えることになりました。
勉強の方もハード・ワーキング
さて、そんなカーソン・ウェンツですが、フットボールだけでなく、学業のほうも優秀でした。彼が大学でプレイしたのは4年間ありますが、そのうちの2年連続、2015-2016に、学業成績優秀な学生を称える「アカデミック・オール・アメリカン」にも選ばれています。ディビジョン1に所属するチームの選手でありながら、この学業でのアワードを獲得した選手は、なんとカーソン・ウェンツただ一人なのですね。
(違う年度には、ダラス・カウボーイズのQBダック・プレスコットも獲得しています。)
大変忙しい時間の合間を縫って、学業でも成績を収めるには、「無駄時間の排除」がなにより重要ですし、「目的意識の高さ」なども必要です。「計画性を持って」さらに「モチベーションを維持し」、つねに「行動と改善を続ける」。このサイクルを回し続けることができる証左でもあります。
カーソン・ウェンツは、怪我さえしっかり直してくれれば、間違いなくNFLを代表する素晴らしい選手になってくれるはずです。品行方正、文武両道、自律協和の素晴らしい人格者、アメリカのお手本のような人物です。これからもフィラデルフィア・イーグルスのQBに注目していきましょう。
ノースダコタ時代
生まれはノースカロライナ州のローリーという街。アメリカ大陸の東側に位置する街ですね。彼が3歳のころに、家族総出でアメリカのど田舎と言われるノースダコタに引っ越し。地元ビズマークのセンチュリー高校に進学。アメフトとバスケ、野球を経験します。この頃のチーム名は「ペイトリオッツ」です。1年生のころに173cmだった身長は、3年生のときには196cmに成長。学業成績優秀で、卒業生総代としてスピーチをしていたそうです。
彼が所属していたノースダコタ州立大学は、バイソンズというチーム名。2012-2015の4年間在籍していてます。1年生・2年生のころからゲームに出場していますが、本格的になったのは、3年生からでした。
2014年のころに年間3,111ydsを投げて、25本TDを奪っています。キャリア通算では、5,115yds、45本のTD記録。所属カンファレンスのFCSでは、5年連続チャンピオンを経験しています。
素晴らしい評判のもと、ドラフトにエントリー。2016年では見事全体2位指名でフィラデルフィア・イーグルスと契約しました。
契約金額
まだルーキー契約ですので、安いんです。4ysで$26,676M。現在年俸は7億3千万くらいでしょう。契約更新になるのが、3年目シーズンの終わり頃。つまり今年の末頃でしょう。だけどまー、フィラデルフィア・イーグルスは5年目オプション行使してくるんじゃないかな。そうして、2020年までウェンツを育てて、6ys契約結んで$125Mくらいで手を結ぶんじゃないでしょうか。
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