現オーナー ジム・アーセイ(1997-今)
3代目オーナー。ロバートの3人息子の末っ子。一番上の兄トーマスは重度の精神障害をもっていて、45歳のときに交通事故で死去。真ん中の兄貴、ロベルタとも死別している。
彼が13歳の時、父ロバートがボルチモア・コルツを購入。彼が大学を卒業後(southern methodist university)、コルツの経営陣として入社。1984年、ボルチモアからインディアナポリスへとフランチャイズが移転した。その年からコルツの副社長兼GMを歴任する。
彼の父、ロバートが1997年に他界。当時ジム・アーセイは37歳で、NFL32チームの中で最も若いオーナーになった。以来今年で60歳になる現在まで22年間、オーナーとしてコルツを引っ張っている。QBペイトン・マニングを獲得し、スーパーボウルを制覇するなど、コルツ最強時代をつくりあげた素晴らしいオーナーです。
ロバート・アーセイ(1972-1997)
2代目オーナーであり、ロサンゼルス・ラムズのかつてのオーナー。1972年に創業オーナーのキャロル・ローゼンブルームからオーナー権をトレードして、コルツのオーナーになりました。
オーナー権のトレード以前から、ボルチモアにある古い球場をなんとかしようって話があったんですが、それがなかなか進まない。彼らが使ってた球場は1922年に建設された相当古いもので、観客数も確保できず、老朽化のため顧客満足を得られず経営の足かせになってました。これは新しくオーナーになったアーセイの最大の経営課題でした。
その当時、メリーランド州では「ボルチモアにドーム球場を建設しよう」という「ボルトドーム計画」があがってました。しかし、これも建設費用を捻出するに地域財政を大きく圧迫する危険があるということで、立ち消えになりました。
そこでインディアナポリスでは、NFLチームの移転を目的に「フーシードーム(現RCAドーム)」を建設し、誘致活動を行います。ここでロバート・アーセイはNFLオーナー会議でフランチャイズ移転の許可を取り付け、1984年にボルチモアからフランチャイズをインディアナポリスに移転を決意。ボルチモアから球団が動き、インディアナポリス・コルツが発足しました。
創業者 キャロル・ローゼンブルーム
1907年生まれ、ボルチモアでコルツを立ち上げ、その後ロサンゼルス・ラムズのオーナーになった2つのチームのオーナー。お父さんが洋服屋を経営していて、最初は稼業を継いでいたけど、野心がメラメラ燃えて、デニムメーカーとして事業を拡大。(Blue Ridge Overalls)彼の作った会社は「ブルー・リッジ・デニム」として現在もデニムを含む服飾メーカーとしてアメリカで経営されてます。
1953年に、新しいチームを作ろうとコミッショナーのバート・ベルが考えてまして、投資家として誰がフィットするか検討した結果、ボルチモアのローゼンブルームに声がかかりました。彼は当初、スポーツ球団のオーナーになることを躊躇してましたが、他の投資家と一緒にオーナーになりました。
1972年「オレはもう西海岸に住みたい!」と決意した彼は、ロサンゼルス・ラムズのオーナーだったロバート・アーセイと、ボルチモア・コルツのオーナーシップを交換。1979年、彼が72歳で他界するまでの7年間ラムズのオーナーでした。