先日、オーナーのトム・ベンソンさんがお亡くなりになりました。不遇のニューオーリンズ・セインツを立て直し、さらにハリケーン・カトリーナで壊滅状態にあったニューオーリンズの復興にご尽力された偉大な人でした。ご冥福をお祈りします。
現オーナー トム・ベンソン(1984-2018)
現オーナーだけど、2018年3月15日に死去。オーナーシップはどこに移譲されるか不明。
1984年のシーズン中に、創業オーナーであるジョン・メコンがチームを売却することをリリース。ニューオーリンズ市民は、州外の人間がオーナーになれば、チーム移転もやむなしと、新オーナーがだれになるのか、肝を冷やしながら見ていた。
そこに名乗りがあがったのが、このトム・ベンソンさん。彼は生粋のニューオーリンズ市民で、市内にカーディーラーとしてビジネスを展開していた。新オーナーが市民だということで、フランチャイズ移転の心配は消え去り、ファンは新しいオーナー、トム・ベンソンを心から歓迎した。
トム・ベンソンオーナー時代には、ハリケーンカトリーナで街が壊滅状態になったり、メルセデス・ベンツ・スーパードームまでも運営が危うくなる被害を被った。チームはしばらくは青天井のフィールドでプレイしていた。
ドリュー・ブリーズQBを獲得してから、スーパーボウルを優勝するまでセインツは強く変化した。トム・ベンソンの影響力がチーム作りにどれだけあったか分からんところだけど、ニューオーリンズ・セインツのオーナーといえば、トム・ベンソン。という印象は強い。
創業者 ジョン・W・メコンJr 1966-84
1940年生まれ、現在78歳(まだ存命中)。父が創業した「John.W.mecon Oil」の後継者。テキサスで生まれオイルマンとして立身出世。父のメコン・シニアは全米ナンバーワンのオイルマンとまで言われた男。
彼は8.5M$でセインツを創業した。設立年は1966年。当時彼はまだ27歳の若者で、NFLリーグの中で最も若いオーナーであった。現在までの歴史を振り返っても、彼ほど若くオーナーになった人物はいません。
チーム1966年にセインツが創設された時から、およそ20年間。NFL全体の活性化にも尽力された人物ですね。
1984年にチームの売却を決意。新オーナーのトム・ベンソンに売却した価格は64M$。50億ほど儲けた感じですね。